星の王子さまになりたくて
久しぶりに筆を取った。
意図を持ってしばらくの間noteから離れていた。
noteに限らず思考を深掘りしていく行為そのものから距離を置きたかった。
深掘りをすれば大抵の思考は整理されてしまう。
「なんでつらいんだろう」「こんな楽しいことがあった」
それらをそれらの感情のまま残したかった。
言語化してしまうことを拒んだ。
昔サン・テグジュペリの『星の王子さま』を読んだことがある。
作中では「大人達はこのシルエットを帽子だと言う。象を飲み込んだ大蛇かもしれないじゃないか」といったことを話していたと思う。
所謂柔軟な発想が損なわれてしまうということを言っているのだが、僕にはそれが痛く恋しかった。
人は答えを知って世界を知るし、答えを知らないと不安と恐怖で潰れてしまう。
無知の恐怖から解き放たれているのは昔から愚者と羊飼いと相場が決まっているのだ。
〜〜〜閑話休題〜〜〜
半年ほどnoteを封印した結果、非常に頭が悪くなった。
いや、「賢くない人の思考・行動を取るようになった」が正しい。何かが汚染された感覚が強くこびりついた。
メリットとしてはやはり抽象表現に触れることができた。
海を茶色に塗ったり銀杏の声を聞くことはできないが、それでも手中に収まる程度は届く範囲を照らすことができたように思う。
ただ、これだとマイナス面の獲得の方に天秤が傾く。
日常生活にも支障が出始めたのでストップをかけた。
我ながらどうでもいいところには自己のコントロールを繊細にできる奴だなと思う。もう少し扱える範囲を広げてほしい。
結論、もう大丈夫なようなのでまたnoteを書いていく。
文章書くの楽しい。思考の言語化楽しい。
新たに獲得できたナニカでより彩れますように。