宝塚雪組『シルクロード』感想1
とりあえず、シルクロードを見た感想を書きます。ちなみに感想2を書くかは不明です。今回は主にインドについて書きます。
ネタバレありますよ。それから大雑把な感想を言っていきますね。役者個人に言及する系ではないです。うろ覚え部分もありますよ。ご留意願います。
1.インド展開があったのがよかった。
シルクロード各国制覇、最高。
これに尽きますね。アラビア風に始まり、シルクロードの東端、中華風まで網羅してくれています。素晴らしい。しかも、それぞれの国の要素をきっちり入れている!! これに感動しました。
アラビア風の音楽はあの独特の半音階でお分かりかと思いますし、注目度高いと思います。中華風も、あのチャイナ服(旗袍)とか、二胡の音で分かりやすいですよね。この辺は有名なので、わかりやすかったと思います。
でも、私のテンション爆上げポイントは、実はインドなんですよ!!!
インド! ちゃんと飛ばさずやってくれているのが良い! 演出家すげえ!!
まあ、個人的にインド音楽に興味があった、というのが大きいです。今日はその浅い知識(重要)で語りたいと思います。話半分に聞いてください。
2.具体的インド音楽要素ー楽器
ポイントは、ちゃんと北インドの楽器の音が聞こえたこと。専門家ではないので、正確さは保証しません。違うかもしれません。(理由は後述)
インドに切り替わるとき、太鼓が鳴りましたよね。高い音と低い音がある太鼓を交互に鳴らす音。ハイ、これ、もうインド。
おそらくタブラでしょうか。それにしては低音もなっていたから他の楽器かもですが。(もう一度言います。浅はかな知識です)私が思い浮かべたのは、二つの太鼓がくっついている楽器で、真ん中に黒い物が貼ってある太鼓です。(動画参照)
シタールも鳴っていましたよね。タブラが鳴り始めて少し後に入ったキラキラ?した音の弦楽器です。見た目はギター巨大バージョンみたいな感じです(抱える系弦楽器=ギターの偏見)。(動画参照)
この二つの楽器は、北インドの楽器ですね。=シルクロード!いや、宝塚すごいよ。商業演劇でありながら、諸国の音楽や文化も取り入れていく。やっぱり、宝塚で各国史と文化の制覇できそうですね。
ちなみにインドのプロの超絶技巧は凄い。インドの伝統音楽はアドリブがほとんどらしいですね。基本的な音階の流れとかはあるけれど、他は自由。
何だかこの形式、バッハあたりの時代の、通奏低音が和音を守ってアレンジしていたのに似ていますね。まあ、インドといえど、陸続きですから、ヨーロッパと共通する形態のものがあってもおかしくない。ちょっとfffとの関連性を思い浮かべてしまいました。
とにかくインド要素が流れてテンション爆上げ。
お気に入りのインド音楽の演奏を貼り付けておきます。シタール(真ん中の楽器)のラヴィ・シャンカルさんは、めちゃくちゃ有名な人です。娘さんも古典舞踊のダンサーで活躍していらっしゃいます。
ちなみにタブラーは左手の楽器です。序盤は演奏されなくて中盤くらいから参入します。また、この演奏されている曲は主に北インドの古典音楽に分類されるかと思います。(ヒンドゥスターニー音楽)
3.具体的インド音楽要素ー舞踊
ダンス部分についても思うところがあるのです。
あのインドの衣装! 真ん中にプリーツあって、ズボンタイプの服。あれ、バラタナティヤムの衣装にそっくりですね。
それから、「ディダダ ディダダ」みたいに、口でリズム言っていませんでした? はい、インドぉ! インドの舞踊ではしばしば口でリズムが歌われています。
バラタナティヤム、YouTubeで見れるので見てみましょう。同じような衣装着ています。ちなみに、インドで有名な踊りといえば、他にオデッセイ、カタック、カタカリなどがあります。正直、どう違うのか判別が私には難しい場合があるので、今回のシルクロードのモチーフは衣装から判断しました。
個人的にはカタックおしだし、カタックは北インドの舞踊なので、シルクロードってことで、そっちでもよかったんじゃないかな。足につけた鈴を鳴らしながら踊るダンスなのですが、ちょっと難しいから取り入れられなかったのでしょうかね。
それともYouTubeを見た感じちょっと西洋要素のある衣装を着ていたので、異国っぽさを出すために、バラタナティヤムを選んだのでしょうか。
それから、手の動き、印みたいなのにはそれぞれちゃんと意味があって、ムドラーと言います。DVDを入手したら、是非是非検討してみたいですね。
一応、バラタナティヤム(Bharatanatyam)の動画を貼り付けておきますね。
個人的に引っかかるのは、バラタナティヤムは南インドの古典舞踊なので、北インドの楽器であるシタール&タブラーが使用されているのか、今回使われていたのかは、疑問です。調べてみたいと思います。
4.インド以外の感想
じゃあ、それ以外の感想。ただの感想です。感情の高ぶりです。
なんか、まあやちゃん、Kpopみたいなの歌っていなかった? ヒップホップ? あ、もしかしてあれですか? シルクロードってことで韓国まで入れた? 日本もシルクロードの東端ではあるでしょうね。正倉院にシルクロード経由の白瑠璃碗ありますしねぇ。韓国が入っててもおかしくない。
なんか、NiziUみたいだなとか思いながら聞いていました。
それから、私のみた日は、DVD収録の日だったらしくて、アドリブは「今日は大事な日なんです。DVD収録なんです」って言ってました。
DVD収録になんかたまたま当たることが多いんですよね。ワンスもそうだったし、メサイアの時も収録日だった……。そう言えば、メサイアのレビューのとき、まなきちゃんのマイクが一瞬入っていなかったけど、あれって収録どうしたのかしら……。
個人的には、DVD収録日に当たれると少し嬉しいです。DVDを買えば、あの時どんなだったのか分かるのですよ。2000円席の民でも。(DVDを買うお金があるかは別)
ちなみに、横に座っていたおばさま二人組は、「この公演が後世に残るのね。素晴らしい」と言って喜んでました。
もちろん、これ以外にもあります。
青薔薇のシーンとか、二番手さんに渡すということは、やっぱり次を託すってことなのか、とか思ってしまうし、これは、あすみさんの退団公演が青い薔薇の精だったのを意識しているのか、とか思ったり。それから、のぞみさんとあやかぜさんが組んで踊っているところとか、めちゃくちゃよかったのであるけれど、とりあえずここまで。というか、記憶力がないので、「よかった」という感情を持ったことしか覚えていない。
ちなみに、中国の場面では、朝美さんがチャイナ服着てないか探していました。月組舞音の時のチャイナ服が可愛かったので……。見た感じいなかったような……残念。無念。
何に致しましても、とりあえず素晴らしかった。
まとまり皆無ですが、これで。
ちなみに、インド音楽知識は、本当に大したことないので、気になる場合はご自身で調べてみてください。どの本で勉強したのか思い出したら書きたいと思います。