米の年間契約のメリットとデメリット。
お米がスーパーの棚から消えてしまって、みんな不安だと思います。
そして、不安だから買いだめする心理に走るようで、買い負けした人は余計に困るというパニック状態に陥ってると思うのです……。
これ、複数の要因があるのですが(インバウンド復活で外食用の需要が大きくなったところに、昨年度の米の不作気味に、夏休み中の子どもたちが家庭にいるタイミングで、よりにもよって宮崎県で大地震発生し、それで気象庁が南海トラフ地震警報なるものを発令したので不安になった太平洋沿岸部地域にまで買いだめ勢の出現を助けてしまったし、関東圏で地震が連続して起きたので、関東圏の人々が不安になって買いだめに走る……という)
このような事態であっても、お米農家には、自分らの分のお米があるということではありますが……。
このお米の状態って、ほぼ玄米なんですよね。
その都度、精米機にかけて精米して食べる人たちだからです。
で、お米農家さんと仲良くなれば、お米を優先的に売ってくれるよというのが、お米の年間契約とも言えます。
今のSNS時代ならではでもあるのですが、お米農家さんたちも自分たちで米の販路を広げる発信活動をしていることもあります。
彼らのお米を年間契約で直接買うことにすれば、今みたいな状態でもお米が優先的に手に入りやすい状態にはなります。
ですが、この農家さんから直接買い付けたお米の状態って、さっきも書いたように、ほぼ玄米なんですよね……。
お米農家側には、精米機があったりするので、精米した状態にしてもらうことはできなくもないとは思うんですが……。個人宅用の精米機ってそんなに普及してないというのはありますよね……。コイン精米機のある地域ばかりでもないでしょうし。
で、このお米の年間契約で届く最低量がですね……30キロからなんですよ。
スーパーで買うお米の3倍の量を送られてくるんですよね。
それで最低の量ですから、100キロも当たり前の単位なんです。
元々、飲食関係などの業務用のための契約だからです。
あと、お米を作る農家さんと直接契約するやり取りをするわけですので、基本的に値切るのはダメです。
なので、みんな安易には頼みにくかったわけです……。
お米農家さん自身は、皆さん良い人なところもありますので、きちんとお金出して買いたいと交渉すれば在庫あれば売ってくれるとは思いますけどね。
ただ、最近YouTuberという職業が生まれたように、たくさんの知り合いがネット上にいる生活をしている人もたくさん増えていることも事実ではあります。
そして、必ずしも都会に住んでるわけでもなく、精米機のある場所に住んでいてもインフルエンサーになることは出来ます。
だから、このお米の年間契約に伴うデメリット(精米前の玄米が届く可能性と、とにかく大量すぎて食いきれないお米の量が届くこと)を解消出来る層自体は増えてるとは思います。
ある程度以上、フォロワーが多い人であれば、お米の年間契約はメリットしかないかもしれません。
食いきれない量であれば、飲食店出店に踏み切ってもいいし、フォロワーさんにプレゼント企画してもかまわない立場だからです。
値切らなくても、十分代金支払えるんであれば、年間契約の方が良いかもしれません。
お米は余ったら売ればいいし、プレゼントしたらいいんです。
新米に切り替わる、このくらいの時期に、お米農家さんと年間契約を取れば、かなり安定してお米を手に入れることが出来ます。
この米不足の背景には、お米農家さん自身で発信しているのですが、国の減反政策の影響もあります。米作るより畑にしたほうが補助金も出て儲かるというのはあるのです。農家は厳しいです。毎年同じ量の作物が取れて、毎年同じ量が売れたらいいけど、天候の波と実際の需要の波の2つの不安定さに挟まれています。
それに、苗代や肥料代や器具代もかなりかかります。
なので、国の補助金が出る作物を作るというのは、非常にありがたいところで、安定した売上につながるわけですね。
安定した高い売上につながる作物を選んで作ることが農家としての生命線につながるという事情もあるのです。
そして、農家というのは、仕事するのにもお金がかかるという事情があるため、農家さんは高齢化し、跡継ぎはサラリーマン化しています。今の農家のほとんどは後期高齢者の年齢だといいます。
国の政治を変えるのは、私達、国民一人ひとりです。
お米農家として田んぼを作ることを応援する政策に変えていきませんか?
そして、ひとりひとりに出来ることを行って、みんなでお米農家を継ぐ決心をした数少ない若者の売上と暮らしを応援しましょう。