
センス入門(松浦弥太郎 著)
読む目的
センスを磨くための方法を知る。
センスとは何か?を知る。
はじめに
センスとは、人それぞれが持っている美学の現れ。
ある程度のレベルまではどんな人でも到達できるけれど、そこから先の高いレベルへ行くには、その人が身につけているセンスの良し悪しで左右される。
1 センスのいい人とは、どんな人ですか?
センスを磨くのは自分ひとりの世界でのこと。自分の心の奥にある世界の中を行ったり来たりすることも大切にしたい。
他の人とどうやって一緒によりよい社会を生きていくかを考えるのもセンスが良いこと。
センスを磨く第一歩は
どんなことでも受け入れる姿勢を持って、素直な透明な目で見ること。
良いところを見つけていく力をしっかりつけて、たくさんのものを吸収すること。
センスのいい人たちは、自分に許されているスペース(物事および心)を上手に察して、それより過ぎたことは絶対にしない。
その場や相手や出来事に自然に馴染んで、不自然さやストレスがないということが、自分に与えられているスペース以上のことをしないということ(=センスが良いこと)。
センスとは、それまでに身につけてきた自分の価値観や美意識を礎にしてにじみ出てくるもの。
センスが良い人は挨拶が上手で、いろんな挨拶の仕方を知っている。
大きな事柄を決めているのは、小さなことの積み重ね。みんなそれぞれ自分なりの小さな習慣や約束事、つまり自分にとってのスタンダードがあり、それが何なのかを洗い出してみる。
自分は選ぶ側ではなく、選ばれる立場にいる。そのためには、少なくとも好印象を持ってもらえる努力をしなければならない。
自分が選ばれないというのは自分の問題。選ばれなかった責任はこちらにあるのだから、それを改めれば自分も選ばれるようになる。
選ばれる理由、コツは「人を認める」ということ。
自分のアンテナはささやかなもの。自分の関心や好みのフィールドの外に足を運ぶというのは想像以上に難しいが、人に勧められたものはできるだけ試し、自分の経験を楽しむ。
経験とは情報を増やしていくことなので、いろいろ試していく中で、ようやくセンスの良さというのは築かれていく。
人から見ればあなたらしくないという場所にあえて行く。そういうこともセンスを磨くには大事。
失敗の経験はとても重要で、失敗がないと良いものは分からない。失敗をたくさんしている人はセンスが良い人。
できるだけ好印象を持ってもらうために努力はするが、それに加えて何かを飾るような、かっこつけることをする必要はない。
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