最後はなぜかうまくいくイタリア人(宮嶋勲 著)
読む目的
イタリア人の文化から、上手く生きるヒントを得る。
文庫版まえがき
どんな異文化でもそれを律している法則のようなものを理解すれば、いらだつことはなくなる。
異文化と触れる時に、その国の法則を知り、その国の人の行動を予想して、笑い飛ばすことができれば、様々な衝突が避けられるような気がする。
1.仕事 ルーズなのになぜか結果は出る秘密
イタリア人は時間にルーズなのではなく、建前として設定した時間と、本音として守ろうとしている時間にズレがあるだけ。
イタリア人は時間にルーズだが、他人がルーズであることにも寛容。
仕事の時間と私の時間がうまく溶け合った労働は、生きがいを生みやすい。
イタリア人はいまを生きること、精いっぱい楽しむことに夢中になるタイプなので、その事案が終わるまでは、先のことを考える精神的余裕がない。
子どもの頃から予想不可能状況の中で生きてきたイタリア人は、その場で臨機応変に対応する能力には抜群に優れている。
社会全体が遅れることに慣れているので寛容だし、ちゃんと遅れに対応できるシステムも発達している。
イタリア人のすごいところは、無謀な計画を立てるが、それがダメだった時の対応能力と、驚異の粘り腰を持っているところ。日常的に火事場の馬鹿力を出すことに慣れている。
その時々に人手が必要とされている分野に人材を回して、なんとかその場をしのぐが、好奇心旺盛でいろいろやってみるのが好きな性質のおかげ。
基本的に、身近にある便利なものは何でも使おうという発想。何はともあれトライしないことには、誰も助けてくれない。
どのような場においてもそれぞれの人が好きなことをするのを許容しようというスタンスが、広く国民に共有されている。
2.人生 好きなことだけ楽しみ、嫌いなことは先延ばす
本来の最終目的に拘泥することなく、その瞬間に面白そうに思えることに熱中して、いまを生きる。
日本人は目的遂行能力は高いが、その過程を楽しむ事ができない。イタリア人は、事務遂行能力は低いが、発想とアイデアは抜群だと讃えられる。
嫌なことに立ち向かう能力が破格に低く、難しい問題の解決を先送りしたがるのがイタリア人。
イタリア人の最大の特徴は何かと問われれば、それは寛容であること。寛容すぎるゆえに、事態が改善されない。
イタリアでは合理的説明と同じくらい、直感的審美眼が重視される。
イタリアでは、何もしないで体力の消耗を押さえて、感覚を研ぎ澄まして、大きなチャンスが訪れた時にそれを逃さないようにした方が良い場合も多い。
イタリア人は短所を直そうという発想はあまりない。直すべき欠点と思えるようなことでも、それはその人の個性と捉えてあげる。
短所を上回る長所を見つけて評価するのが上手い。
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