カバー付文庫同人誌の印刷所三社比較(STARBOOKS、ONEBOOKS、ちょいのまレポ)
※二次BL同人誌がちょっと見えます
※ちょいのまさんだけ異常に情報が少なかったため、丁寧にレポします
ドクン…… ドクン…… ドクン…… ドクン……
ドクン…… ドクン…… ドクン…… ドクン……
ド ク ン
ホンが……ほしいか…………?
好奇心100%で二社で試し刷りして、なんか気付いたら高い買い物をしていました。後悔はない。(サネアツ・ショッピングは基本的に理性を失った状態で行われる)
巻いてくれるカバー付き文庫本をやってる&バリ高くないオンデマンドの印刷所って限られてるんですよね。
今まですりこみされたひな鳥のごとくSTARBOOKSさんを使い続けて文庫本を五冊出しましたが、六冊目でちょっと冒険してみたくなり、ほか二社さんで試し刷りをしてみました。
正解はないし、ひとりひとり条件が異なるので、何もかも自分の主観でレポするドン。
■STARBOOKSさん
◎特徴
親。
このときはじめて(三種同時発行)の利用だったのですが、一応レベルの不備連絡がとにかく丁寧でした。
漫画&小説の合同誌でも利用したけど、「仕上がりまでのベタがタチキリまでない。多分大丈夫だけど、断裁のときのズレでほんの少しだけ端が白くなるかも」とか教えてくれてびっくりした。(印刷されたものは大丈夫でした)
小説でド失敗することはないんじゃないかな~とは思うんですが、初心者の漫画描きさんにオススメ。タチキリとかノドに寄りすぎとか(気づいた範囲で)教えてくれます。
◎本の仕上がり
「オンデマンドはインクがテカる」というのはよく聞くけど、ずっとスタブさんを使っていたため全然よく分からなかった。
それくらい、「マット感優先印刷」がテカらない!
Q、テカると何か嫌なの?
A、おそらく、読みづらさにつながるんだと思う。
テカるってことは、ベタ部分が光を受けて白く反射して見えるということ。黒で見せたいのに、角度によっては白く見えてしまう。また、小説でよっぽどテカりが強かったら、コントラストが強くて目が疲れてしまうかもしれませんね。
今のところ、自分はそういう小説同人誌は見たことないけど。
小説だと意識する機会は少ないけど、前の本で疑似小口染めをしたから違いがよく分かった。
……つっても、あえての黒枠とかロゴとか少ないだろうし、そんなに気にしなくていいんじゃないかな。小説本なら正直影響はないと思います。
また、お高めなだけあって製本がキレイだと思う!
まっすぐぴしっとしてて、ノリもしっかりしてる。
(1年たっても紙がしゃんとまっすぐなのは、表紙にクラフト紙を使っているからかも)
嬉しいポイントは、筋のような凸凹のような、天アンカットに似てる何かですね。(※実際どういう呼称なのかは調べても分かりませんでした)
上の写真の、ページの輪郭が全体的に10Pごとにぎざぎざでこぼこしてる感じ。(天に限らずノドも地もぎざぎざ)
これがあると、めくりやすい。ほかの同人印刷所ではほとんど見ない。が、市販の商業本は結構こういうの多い。
手持ちの他の方の同人誌を見てみたけど、ほとんどない。多分ホープツーワンさんも控えめにぎざぎざしてるかな……?
◎発色
ちょ~っと注意なのが、表紙(カバー)印刷が通常CMYKの場合、色がくすむ気がします。オンデマンドでもオフセットでも。ちょっと顔色悪く見えるかも。
CMYK用になんかやったデータづくり?ができたら何か違うかもしれないけど、とにかく普通にやったらモニタで見るよりくすみます。
こればっかりはCMYK印刷の特性なので仕方ないとは思いますが、普段他の印刷所を使っている方が「う~ん」と言っていたので、一応記載。
自分は鈍いのでまったく気にしてませんでした。
ちなみにワンブックスさんのカバーは少しだけ血色いい。ちょいのまさんは赤味が強調される方向に若干発色よくなる感じでした。
スタブさんはオンデマンドの表紙ならメニューに「RGB再現性を重視」があるので、気になる方はそれを選んだ方がいいと思う。
◎使い勝手
ログイン制&予約制で、サイトが分かりやすい!
とりあえず本を出すことが決まったら、半年前とか三か月前とかに全部仮で予約しちゃってOKです。
オンデマンドの場合は、入稿前ならサイトのフォームから仕様を変え放題。小説はページ数が最後の最後まで確定できないからありがたいですね。
今現在原稿がデータチェック中なのか、印刷中なのか、いつお届け予定なのか、ステータスを確認できる。
(後述する二社さんはログイン制ではないので、そういう機能はなかった)
また、早ければ早いほど割引率が高い早割も嬉しい!オフセットだとかなり引かれます。オンデマンドは元からお安めだから、まあそんなに……ないよりは……。でもその額で遊び紙つけられたりとかするんじゃないかな。
同人印刷大手さんなので、とにかく色々わかってるような作りですね。
原稿の作り方解説やテンプレ配布がとにかく手厚い。親切。
「前の本と同じ仕様を申し込みフォームに自動入力できる機能」が再版マンにとってはすげ~ありがたい。
今まで出した同人誌がずらりとリストに並ぶのも、なんかへへってなる。
あ、ちなみに……イベント参加の場合は、いい感じの大きなポスターが同人誌とセットだと半額になり送料もかからないので、かなりお得でした。(A1を利用)
安価に高クオリティのポスターが手に入る。
基本的にメールは使いません。サイトにログインして入稿などします。
文字でのやりとりやメール返信が苦手な方にとっては嬉しいですね。
◎STARBOOKSさんはこんな人にオススメ
■ONEBOOKSさん
◎特徴
最初に言っておく……。
エロ漫画は(たぶん)無理だ!!!!
記事が完成してから成人向け作画表現がNGなことを知ったので追記しました。
あらためて……薄い紙がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
薄いだけじゃなくて、軽くて厚めの嵩高もある。ページ数が多くても少なめでも嬉しい。
こちらのレポが分かりやすかったです。大感謝。
今回は、新しかったので好奇心でプリンセスノベルを選択。
薄い!軽い!手触りがぬるーっとすべすべしてていい!!市販の文庫本みたいにとにかく柔らかい!!
メチャクチャいい!!!!!!!!!!!!!
最初の本出した当時では、スタブさんだとキンマリ72.5kgしかなかったんだよね。(初版、重くて厚くてごめんね。一応読んだ友人からは「大丈夫」とは言ってもらった)
今はキンマリ62kgもあるので、ページ数多いマンにとっても嬉しい!
体感だと、250Pまでならキンマリ72.5kg、350Pまでならキンマリ62kg、それ以上はプリンセスノベルなど、50キロ以下の紙がいいんじゃないかな~と思います。
もちろん紙は、軽さ、嵩(厚さ)、柔らかさ、透けにくさなど様々な基準があるので、ページ数にあわせていいのを選びましょう。軽いやった~!って選んだ紙が少ページ向けの嵩高だった場合、すっげえ分厚くなります。
あと、本の柔らかさは表紙の紙もかなり影響します。
ワンブックスさんで選んだ紀州の色上質超厚口は、柔らかさとしっかりさが両立していていいね。
ちょいのまさんで選んだ紀州の色上質最厚口は柔らかくて市販っぽい。自分は柔らかすぎて反りとか不安になるくらいだったけど、市販の文庫本はすげ~柔らかいんだよな。
いつもスタブさんで使ってたモダンクラフト137.5は、ちょい硬め。おかげで一年たってもきちっと真っすぐだけど、この硬さが好みでない人もいると思う。完全に好みですね。
読む時に支障が出るレベルではないとは思う。好みだね。
いや~~ワンブックスさんの薄くて軽い本文用紙、いいですね。一気に市販っぽくなる。市販の文庫本で怖くなるくらいクニャクニャに柔らかいよね。
ほかの特徴としては、「本文カラーでも同一料金」「部数によって1冊あたりの料金が変わらないので、少部数に優しい」みたいですね。
大抵の印刷所は、部数が増えると一冊あたりの単価が減ります。単価が変わらないということは、つまり部数が多いと逆に割高になるおそれがあります。
が、しかし!だいたい50部を超えるとこっちプランのほうが安くなるよ~と教えてくれる機能があるので、いいですね。
◎本の仕上がり
こりゃアカン!というのは全然ないし、いいと思います!
たとえば少部数に優しいことで有名な会社さんは、気泡が入り本のノリ部分に大きな穴が空いているようになることがあるらしいです。
このくらいの大きさなら、自分が買い手なら気にしないレベルかな。手持ちの他の方発行の同人誌を見たところ、同じようなのも混じっていました。他社さんでもあるレベルで、目立つほどではないと思う。
紙が柔らかいため?少し波打ってるけど、これはオンデマンドなら仕方なかったり、湿気のせいだったりするらしい。湿気の少ない場所できつめの本棚にギューっといれてれば、時間経過でまっすぐになるそうです。
マイキー先生の記事にも糊の穴(気泡)と波打ちについて記述がありました。
すみません!ちょっと変な紹介をしてしまって……。他に調べても出てこなくて……。
A5本の装丁について、試行錯誤の歴史&説明がとっても親切で素敵な記事だったので、ぜひ見てください!和風デザインいいなあ……。
インクのテカリはスタブに比べれば少しあるけど、小説本なら気になりません。
◎グレーの印刷
これ重視する人いないと思うけど、スターブックスさんとちょいのまさんは、グレーの文字が網点のスクリーントーンみたいになってました。(モノクロ印刷?)
ワンブックスさんは、グレーがグレーで網点っぽくない。こっちの方が、PDFでの見た目通りだね。(グレスケ?)
※もちろん、超拡大したらインクは点の集合です。
特殊なこだわりのある人は参考にどうぞ。
◎使い勝手
ごめん、サイトはちょっと分かりにくかった。
いい点は、メールのやり取り、TODOが少ない!ドシンプル!
ログインなしで、自分がやることは予約→入稿→おわり って感じ。(不備はなかった)
やること3つしかねえ!簡単だ!
シンプルな分、仕様とか決まりきってから予約するんでしょうね。
ちょっと困ったのは、いつ届くか分からないこと。まあ指定はできるっぽいが。4部以下の場合だいぶ待つみたいですね。
基本は2週間。自分は13日で来ました。
ちなみにスターブックスさんのテンプレをそのまま使いました。(薄い紙なので背幅はだいぶ直したけど)
他社さんのテンプレOKということで、問題なく印刷してもらえました。
◎ONEBOOKSさんはこんな人にオススメ
■ちょいのまさん
新しいためガチで情報がない!
そして、かなり安く口コミがメチャクチャいい。
ごめん!正直「何か裏があるのでは……?」と疑ってました。
フツ~~~~~にメチャメチャよかった!
◎特徴
最初に言っておく……。
エロ漫画は無理だ!!!!
自分の年齢指定小説はドハードだったけどOKでした。(奥付の意図的なミスも指摘がなかったので、中身はノーチェックと思われる)※不備について追記あり
印刷所の特徴として、地雷原で一緒にタップダンスしてくれるところではなく、安心安全第一って感じみたいですね。
追記:ワンブックスもNGだった。
追記の追記:アダルト表現について「どこまでNGか」について具体的にお問合せした方から返答をシェアしていただきました。ありがとうございます!
本題。サイトが分かりやすく、レスポンスが早い!
同人には特化していないので、同人誌初めての人には向かないけど、そうじゃなかったらフツ~にオススメ。
※原稿の作り方の詳細なガイドはありません。テンプレートもありません。
※マジで「原稿はこうしてね」っていう条件が少なくて逆に不安になる。
※他社基準で印刷OKなデータを作れる方向けです。
とりあえず、サイトから見積もりだけでもしてごらんよ。理解るから。
繰り返しだけど、新しい、安い、レスポンスが早いが特徴。お問合せに返事が即日で来た。
ただフォーム等が未整備というか、同人誌に特化してないのでそこだけ注意ですね。
たとえばカバーをつける場合は、このページで商品番号を選び、「ST-BP1でお願いします」とフォームでの予約時に備考欄に書き足す必要があります。(見積り選択項目にカバーオプションはありません)
また、スタブやワンブでは配送先に「イベント会場に直接搬入」「とらのあな等の書店に発送」が選択可能ですが、ちょいのまさんにその選択肢はデフォルトではありません。発送先指定や備考欄で伝えましょう。
◎使い勝手
サイトやフローが分かりやし~!!
ログイン不要で、発注以降はメールでやりとりするところはワンブックスさんと同じですね。
平日だったとはいえ、見てくださいよ……。①から⑤まで全部同じ日だぜ……。印刷所複数使ったことあるけどこんなんはじめてだよ……。
注意点は、入稿日の指定も締め切りもないことですね。
「何日以内に入稿してください」という文言すら見つからなかったので、注文後即入稿という想定なのかも。
納期については以下参照。
自分の場合はカバーのみなので、9~10営業日予定だったけど、6営業日目で発送の連絡がきました。やったぜ。
※土日祝がお休みです!
◎PDF校正ってナニ?
トンボ付きのPDFが送られてきて、「これで印刷するよ?しちゃうからね?いいよね最終確認は自分でしてね?」ってヤツです。
サングループさんでもあった気がする。
【入稿のTips】
そういや、入稿データ形式が一つしか選べないんですよね。
自分はスターブックスさんのテンプレそのままで、必要なデータをzipにまとめて入稿しました。
→カバーと表紙のデータがPSD、本文がPDF(データ形式混合)
これ入稿した後に「あれ?混合だけど大丈夫かな?」ってなって、その後メールでのやりとりのついでに「これで次回もやっていいですか?何かやらかしてないですか?ほんとにいいの?」って訊いたら「いいですよ」とのことでした。
Tips:入稿データ形式は混合でもOK。
で、この後の校正用PDFで、何もかもトンボ付きのPDFになったものが送られてきました。
これを確認後、「校了」というメールを返したら製本開始です。
◎本の仕上がり
普通によかった! しっかりしてる!
これがたまたま出来のいい1冊かどうかは分からないんだけど、背表紙側の糊は大丈夫でした!
スタブと本文用紙を同じにして作った。
比較すると、
・スタブのあのぎざぎざ製本ではないが、糊は気にならない(サンプル1)
・テカリは少しあるけど小説なら気にならない
・カバー色は赤味が若干強調された
◎追記:愛用者さんからいただいた意見
ツイッターで愛用者の方から教えてもらったことがあるので、補足します。
◎追記:RGBについて補足
表紙等のカラーは、他の印刷所と同じようにCMYK入稿が基本のようです。が、あちらで変換されるものの、RGB入稿もOKですね。
◎さらに追記:こちらでした問合せ
自分もやってみたいことが色々あったので、複数回お問合せしました。その節はありがとうございます!
載せるかどうか迷ったのですが、同様の質問があったときに担当者さんのお手間が減るかなと思ったので書いておきます。(あくまで2022年秋の回答です)
※質問本文はもっと詳しく書いています
Q、ブックカバーに箔押しのオプション料金は?(制作実績あり)
A、見積もりとしては、カバーに箔をつけるなら、超ざっくりでプラス3万円5千円くらい。(表紙に箔押しはプラス3万円くらい)
Q、帯のオプション料金は?どんな紙を選べますか?(制作実績あり)
A、"基本的にはカバーと同等程度の金額となりますので下記ページの料金設定を参照ください。
https://choinoma.com/guide/option/bookcover/
帯のほうがやや用紙の取り都合がよくなるため、若干お安くはなりますが大体同程度の金額感でご認識いただければと思います。記載以外のご指定用紙については別途御見積いたしますので、ご希望があればお申しつけくださいませ。"
“スタンダードな仕様としてはコート紙・マットコート紙(110kg厚程度)が選択されるケースが多くなります。弊サイトの常設用紙はもちろん、その他お取り寄せも可能ですのでご希望の用紙があればご指定いただけます。”(引用)
Q、袋とじは○ページだとおいくらくらいですか?(制作実績あり)
A、"袋とじ製本は特殊な製本になるため、部数・仕様をご提示いただいたうえで一式料金での御見積提出となります。お手数ですが、御見積にあたっては部数ならびに仕様詳細・台割等をご提示いただくようお願いいたします。"(引用)
(自分の補足)
いつかやるときのために超ざっくり予算を知りたかっただけなので、台割までは用意できないな、お手間もかけさせるし…と今回は諦めました。まあ、他の印刷所と同じくらいを想定していればいいかなと個人的には思います。
◎コスパ最強では?
安価かつクオリティもいい。だから、特殊装丁に手を出しやすい。
「箔押ししたいけど、価格が……」
「カバー付文庫してみたいけど、価格が……」など、
価格が原因で諦めていたことが、できるんじゃないかな……!!
うおおおお!!全面箔やってみた~~~~い!!!!!!!!ここならできる!!!!!!!!!!!!!!!
※後述するけど、部数がたくさんの人は要注意
※1部だけの値段(カバー付)は少しびっくりするゾ!オレは狂人だからやってみた。
1部だけの試し刷りなら、ワンブックスさんの他には製本直送さんが早い安いで有名みたいですね。校正推敲これでやってみてえ~。
◎ちょいのまさんはこんな人にオススメ
★安価な印刷所について
※読み飛ばしてOK
高価と安価の違いは、不備確認の丁寧さが大きいですね。
安価なところは基本的に原稿ノーチェックなので、たとえば奥付の内容とかが思いっきり間違っててもスルーです。
サイトがログイン制かどうかで価格違うのも分かる~。本職SEなので。膨大な顧客データを保管するDBいるし、開発もメンテもお代を……いただきまっせ。ログイン制にするかどうかで何百万とか、いやもっと? 費用が違ってきそう。
製本のクオリティにもそれなりにお値段が関わってくると思います。
また、上記にあった通り、糊に空気が入るかどうかもあるようです。安い会社だと本に傷がついてたとかも聞いたことがあるけど、値段のせいかどうかはわかりません。梱包ミスとか配送ミスとかは別の問題かな。でも、頻発するようだったらちょっと危険ですね。
ジャンルによって出る数は全然違う。安価で少部数の味方は、心強いありがたい印刷所さんですね。
ごくたま~にインターネットの海で気になるのは、「あの印刷所を使うなら金儲けが目的だ!二次創作で銭ゲバすな!」という口さがない悪口です。※ほんの一部ダヨ
色々深すぎる議論は置いといて、自分がイヤなのは印刷所のイメージを下げていることです。
たとえば相場より明らかに高すぎる頒布価格、もしくは人様の原稿をつかったアンソロで部数がすごく出ているのに、明らかに印刷料金が安すぎるであろう装丁など、それはまあ、発行者個人が一部の方に変な印象を持たれても仕方ないとは思います。何を思うかは個人の勝手。
でも、他人にできることはその同人誌を手に取るか取らないかの判断だけであり、見えるかたちで悪口を言うのはカスですね。
そんでもって、印刷所のイメージを下げるんじゃない!
なので、「この印刷所は劣悪」「使ってるやつは金儲け目的」みたいな悪いイメージを吹聴するのは、普通に名誉棄損とか営業妨害だし、その印刷所を使っている人も巻き込まれてイヤな思いをするのでやめてね。もちろん、これを見ている99.9999%の人は大丈夫だと思います。
ジャンルもカプも違えば出る数は全然違うし、学生さんとか一度に使える額が限られている方もいるから……ねっ!
さて、部数が出る方が安価な印刷所を使う場合は、まあホンマに自由なんだけど、周りのマナー意識が高く、ガイドラインのない二次創作だったら、自衛のために費用をデカくしとく(大きな黒を出さない)のがスコシおすすめです。
たとえばノベルティや無配をつけるとか、装丁凝ってみるとか、一年トータルで赤字黒字のコントロールをするとかね。
(※合同誌やアンソロで人様の原稿をお預かりするなら、印刷のクオリティや紙には気を付けましょう。文字書きにはピンと来ないかもしれないけど、こだわりのある絵描きさんは「オフセットじゃないと線がキレイに出ない」「キンマリなど特定の紙だとグレーが濃くなってしまうので、それは避けるか事前に教えてほしい」などあることも。まああとは、参加者さんをがっかりさせず、喜ばせるようなクオリティにしたいですね。美徳として)
逆に、安価な印刷費に合わせて同人誌の値段を下げすぎるとダンピングというか、他のサークルさんが「やめてよ!うちの本が高く見えて手にとられなくなっちゃう!」となる恐れがあるので、カプの相場通りにする方向に調整した方がいいと思う。
女性向けはそういうところも気を配る印象があります。
ま! カバー付文庫ならたいてい大きな黒が出ることはありません。
贅沢な趣味だよね~。
■印刷所比較まとめ
◎価格
まあ結局コレだよね。
条件:A6文庫、250P(約十万字)、表紙PPなしカラー、カバーPP&巻き、書店委託&1冊自宅発送、早割なし
上にも書いたけど、二次ならお値段は界隈の相場に合わせるのが基本。
センシティブなのでこれ以上は言及しません。それぞれの規模やマナー、どうしたいかで決めましょう。
少部数だからカバー付文庫本は憧れてるけど無理でおじゃる……!っていう意見を結構見て来たけど、ちょいのまさんならできそうですね。
◎納品・入稿
・STARBOOKSさんは、納品日を指定して予約します。(入稿締め切りは早割に応じて自分で決める)
・ONEBOOKSさんは、入稿日を指定して予約します。で、入稿後約2週間で発送されます。
・ちょいのまさんは、入稿日も納品日も特にありません。(発注後即入稿を想定しているようですが)で、オプションによって異なる営業日で発送されます。(最短6営業日)
◎比較表
ホンマに「みんな違ってみんないい」になったので、その都度使い分けたいなと思いました。装丁や締め切りで全然違う。
印刷所さんによって特徴が異なるので、その時々のやりたいことや規模に合わせて選ぶのがいいと思います。使うたびに推し印刷所が増えるよ!
ちなみにここまで一万字書いといてなんですが、自分は最近まで装丁とかに格別の興味はありませんでした。読めりゃいいよ。
最初はなんとなく手を出した文庫ですが、今は読みやすくて気に入ってます。あと圧倒的に「本」感がある。市販の本ごっこたのし~!
自分はページ数が多いため、それなりのお値段になってしまう。だから、実物が届いたときにショボかったらすげーがっかりすると思うんですよね。外も中も。
手に取ってくれた人が嬉しくなって、思わず自慢したくなって、次も笑顔で欲しくなる…そんな本を作りたいナッ!
1冊だけの発注、再版というかすでにデータがある本なら余裕でできちゃうのが分かったので、気になる印刷所あったらこれから気軽にやっちゃう気がする。NEW HOBBY…。
ふう……。
装丁好きな人ごっこ、楽しかった~~!!
原稿に戻ります。
本づくりに正解はないので、ぜひぜひ楽しくいろんなところで刷ってみてください!
エッ⁉️
印刷所は分かったけど、文庫本の体裁がわからないって⁉️
……アイヨッ❣
…………ああん⁉️
そうは言っても、そもそもテキストがないってぇ⁉️
ハハッ
アイヨッ❣
アイヨッ❣
アイヨッ❣
アイヨッ❣
アイヨッ❣
ハアハア……ホン、出しねえッ❣