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107 年末年始。計10の本•映画が最高だった話

年末年始といえばいつも、ご飯をたべて、寝て、お笑いを見てすごしていたらあっという間に仕事が始まっているのが常なのですが、今回はちょっと頑張ろうと思って、こんな目標を立てていました。

年末年始の間に、10個、終わらせる。

そしてなんと今回、それを達成したので、
まとめをしました(拍手)。
(サムネは友人と麻雀打ってたら「北(ペイ)が立った!」ときの写真です。あぁ年末年始)

この記事に作品のネタバレはありません。ご安心ください。
ただし、不可避な情報は載っちゃってます。
あと僕の感想が含まれるので、そこから類推することはできてしまいます。それを承知の上で読んでくださいね〜!
(僕は自身に「人にネタバレをすると心臓に鎖が刺さる誓約と制約」を課しているくらいなので、本当にご安心ください)


※観た順に時系列 ★はおすすめ度

1.映画『ノッティングヒルの恋人』都合がいいって気持ちいい

冴えない書店員の主人公が、ある日お店に訪れた大女優とラブ・アフェアーする話です。

このあらすじで大体のあらすじは想像できると思うのですが、
めっちゃ主人公に都合がいいです。

だって、そもそも大女優が冴えない男を好きになるわけがないんですよ。
たいていそういう人は、外資系のエリート証券マンか、英会話コーチングの起業家とか、超イケメン演技派で歌える俳優とか、演技派すぎる俳優とか、野球選手とか、サッカー選手とか、天才すぎる芸人さんとかと熱愛発覚するんです。
(答:上から石原さとみ、弘中綾香、小松菜奈、菅野美穂、石橋杏奈、平愛梨、蒼井優など)

でも、でもです。
もしかしたらもしかすると、
自分のちょっとカッコいいところが(たまったま)出て、それを(たまったま)超美人が見てくれたりしたら。そして、うっかり熱愛発覚しちゃったら。そんなことがあったらどうしよう。

だって、ロケバスの運転手と結婚する女優とか、生き残れるかどうかわからない感のある芸人と結婚する女子アナもいるんですよ。たまに。たまに。

だから、なくはないんです。

そんな、
実現しないとわかっていても、決してゼロではない希望。
今日も僕たちは、「いつか、熱愛発覚したい」にすがって生きているんだなあと思いました。

2,趣味『自転車の教科書』知識は実践でこそ血肉化する

この10月くらいにロードバイクを買ったので、それに関する本です。
いわゆる下ハンドル(=ハンドルが変なカタチしてる)です。

控えめに言って最高なんですよね(伝わらなくていいと思っているので言葉選びは適当)。

この本のメインテーマは「どうしたら早く・負担なく自転車に乗れるか」。つまり、ウルトラニッチな本です。

ニッチ層って、基本濃いとは言われますよね。

でも本当に、こんなふうに求められるんですね……。僕あまりニッチ側に行かないので、今回の購買行動・読書体験は勉強になりました。

そうか、骨盤はこの角度か。ペダルはこのタイミングで踏むのか。自転車は足首なのか。え、インナーマッスルってこんなに大事なのか。こんなニッチな知識を欲しい人がいるんですね〜〜(伝わらなくていいと思っている)

話を戻して。
ここで感じたのは、
「知識はやってみない限りまったく身についていない」
という当たり前のこと。

知識を得て脳みそが強くなっても、筋肉にはその学びは届いていないわけです。当たり前なんですけどね。
だから、やる。ソフトをハードに。抽象を具体に。想像を現実に。そういう過程が必要なんです。まさに、知識の血肉化が必要なんですね。

3.麻雀『麻雀技術の教科書 効率的な打ち方』頭に鳴るファンファーレを待ち続けよう

僕は麻雀が好きです。
ゲーム性のバランスが神。
本格的に勉強し始めたのは昨年2023年の年末からで、それからコツコツ勉強してきました。

麻雀本はすでに4,5冊読んでるんですが、そこで読んだのがこれ↓ とってもよかったです。

実は麻雀って、勉強すると勝率が上がる(安定する)んですよね。
でも、勉強が実は結構難しい。その理由は、運要素が7割くらいあるゲームだということだと思っています。再現性が感じにくいんです。

イメージしやすくなるかわかりませんが、
たとえば料理だったら基本的にはレシピの正しい手順に従えばおいしくなります。家具とかも説明書に従って作ればよいだけですね。

でも麻雀は正しい手順でやっても生焼けになったり、逆に焦げちゃったりします。たとえて言うなら、
「醤油は大さじ2杯入れるんだけど、40%の確率で鍋が爆発するんだよね。いや合ってるんだけどね!」
「ネジは基本的には右回しにしたほうがいいんだけど、あえて左まわしにしたほうがいい棚になることもあるんだよね。」とか、そんな感じ。

普通に「は?」ってなりますよね。

だからいつも「それらしい正解」を仮説に基づいて作る感じです。ゆえに世間の意見がバラバラ。詳しくない人も意見できるので、情報はぐっちゃぐちゃ。
本で言っていることがYouTubeで否定されていたり、かと思うとプロは第三の意見を持っていたり……教材選びから正解がなくて萎えるのです。実際、玉石混交。


でも、そんな雑多な教材で麻雀を勉強し、実際に卓を囲んでいると、
ときどき、頭にレベルアップのファンファーレが鳴ることがあります。
それは、コツコツとやっているときにふと訪れる、世界がふわっと浮いて、透けて見えるような感覚。
たくさんの実践が、あるとき知識とふわっと結びつく感じです。「あぁ、これか……」と。

実践しているものにしか、知識の価値はわからないですね〜〜
そして、知らないでやっていた経験があるからこそ、知ってからやる時との差がわかるんですよね〜〜!

「いいものを見抜くためには、そうでないものをたくさん観ることだ」
と伝説の編集者の鳥嶋さん(ドラゴンボール)も仰っていました。
コスパ・タイパなどで「いいものだけを見たい」気運は高まっていますが、
実は結構、そうでもないものに触れる経験っていいんですよね。

「まずはいいものを」「正しいものを」「有名なものを」よりも、とにかく何かで仮説を作っていく感じがいいですね。

※言語の習得プロセスではアブダクションという「仮説思考」が使われるといいます。ざっくり言うと、まずは「うれしい」を覚えてから、その定義をもとに「楽しい」「面白い」「感動した」etc……と「うれしい」を区分していくという習熟法です。何を学ぶにも、そのほうが早そうですね。

ちなみにこの本は中級者向け。とってもわかりやすくて、知らない考え方に触れられるいい本でした。世の雀士よ、ぜひ。

4.★映画『ラッシュアワー』一度見ただけでジャッキー・チェンにどハマリした理由

マジで、見たことありますか? ジャッキー・チェン。
僕なかったんですけど、これ最高です。

言葉で説明してもあんまり伝わらないと思うんですが、まあ要は
見ているだけで楽しい映画です。1時間37分。短め。
「ああ、今日はなんもやる気がしないな」
「外に出たくないな」
「YouTube飽きたな」
そんなときに見てほしいです。

「アクションシーン」という言葉からイメージする言葉は人それぞれだと思うんですが、ジャッキー・チェンのパフォーマンスは圧倒的に本物です。ノースタントって言葉以上のものがある。

ひっそりと、『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督がインタビューで話していたことを思い出しました。

例としては、これは黒沢さん(僕注:黒沢明監督)が本に書かれていることですが、韓国の映画学校の学生がこんな質問を黒沢さんにしました。俳優に台詞を言わせても白々しくて、台詞を覚えて言っているようにしか聞こえないんだけど、これはどうやったら自然になるのかと。
黒沢さんは、「まさにそれが自然だ。なぜなら彼が覚えたとおりに台詞を話しているんだから、それはそういうふうに映るんだ。カメラっていうのはそういうふうな記録の機械なんだ」と答える。だからそういうものを使ってドラマを作ることがそもそも矛盾した行為なんだとおっしゃっていて。じゃあどうすればいいかという禅問答みたいな話なんですが、そこを出発点にして、ドラマを語るのであれば撮った現実を一体どうやってフィクションにしていくのかを、自分なりに考えないといけないんだと。そういうことを教えていただいた感じです。

濱口竜介監督 芸大インタビュー記事より。
https://www.geidai.ac.jp/container/column/ge_idai_005

本物志向って、やっぱり伝わるんですよね。
というか、「本物志向」であることを伝えようと努力していて、それが結果としても出ている、という方が実像に近いかもしれません。頑張れば報われるわけではないですからね。

ジャッキー・チェン、名前は知らない人はいないと思うのですが、観た人は少ないでしょう。ぜひ一度、観てみてください!

5.★新書『愛着障害』抽象化できる人ほど「秘密の歯車」探訪が楽しい

タイトルからしてちょっと重そうな感じしかしないんですが、実はとっても興味深い本です。過去の超ベストセラー。

ざっくり言うと、
「子ども時代に受けた愛情の量・質」が、一生を左右する
と主張する、元も子もない本です。

ドラマとかで見るエリートの息子は大抵グレてますよね。
あれの原因は「赤子の頃に親があまり抱っこしてあげなかったからだ」とこの本は言います(ざっくり)。

赤ちゃんのときに、「どれだけワガママを言っても、何か嫌なことがあっても、ただただ叫んでいても、それでもそんな僕を/私を受け入れてくれる人がいる」ということを理解できること。無償の愛。愛着。
どんなにダメな自分でも、とりあえず存在はしていいという安心。これこそが、以降、人との信頼関係を築くための基礎だというのです。

昔の文豪、政治家、その他いろんな著名人は「愛着障害」を抱えていたと言われていて、その事例もたくさん書かれています(内容的には事例過多なので、読むのは1章、2章、5章とかだけで十分かも)

親から無償の愛を受けられたという経験、さらには、「親へ感謝すること」は、限られた人にしか存在し得ない幸運ですね。


さて、これはいわゆる「秘密の歯車」系の書籍です。
くだけて言うなら、「世の中のあれもこれも、実はぜーんぶここに原因があるんですよー!」系。

こういう本のベネフィットは、即効性よりも「新事実」感です
ゆえにどちらかというとハイエンド層に受けるイメージがあります。

「一見バラバラに見える現実の事象に、共通点を見出した」ときの喜びは、他では得難いと僕は思っています。

こういった法則の数は当然、多くありません。
だからこそたくさんの事実に応用が効き、ゆえに、現実世界で応用するためには知恵が必要になります。

「愛着障害」を知って以降、僕が確信していることがあります。
それは、

人は成果を認められる前に、まず過程(=努力)を認められたい。
→「よくやったね」より「よくがんばったね」
過程を認められるまえに、まず意志(=感情)を認められたい。
→「よくがんばったね」より「やろうとして偉いね」
そして実は、
意志を認められるまえに、まず存在そのものを認められたい。
→「やろうとして偉いね」より「でも実は、居てくれるだけでいいんだよ」

ということです。
なんか説法っぽくなってきたのでこれくらいにしておきますが、要は僕自身この本を読んでから「人に対して優しくなれた。そのうえ、元々持っていた優しさを、他者により伝えることができるようになった」気がするという話です。
ひとつの知識を得るだけで、日常のコミュニケーションも変わるんです! 知識すごー!

6.映画『ジョー・ブラックをよろしく』言葉とイケメンのズブズブの関係

僕がなりたい日本人のイケメンは、圧倒的に玉木宏。そして海外だとブラピです。そんなブラピの出演作。

なんかブラピって顔と肉体が綺麗すぎるからか、人間以外の役や、ちょっと変わり者の役をやっていることが多い印象です。

(原題『MEET JOE BLACK』をこのように訳すのはどうなんだろう…? と心の片隅で思いながら)お話がとっても綺麗でよかったです。

たしかに、「ただしイケメンに限る」という言葉はあります。
ブラピだから話がこんな感じに進むんだよなぁという感覚が否めない感じがしますが……ブラピが許せるのは、「明らかに演技めっちゃ上手い」ところです。

でもイケメンって実はハイリスク・ハイリターンなんですよね。どういうことかというと、イケメンってだけで、周囲の期待値が勝手に高まってしまうので、デキると「さっすが〜」となるけれど、逆にできないと「残念なイケメンだね……」と悲惨な目に合うわけです。

自分で自分の人生のレートを操作できないのは、きっと大変でしょうね。
ひっそりとゆっくり過ごしたいイケメンもいるだろうに……。

みなさんも、世の芸能人や、周りのイケメン・美女を思い出して見てください。特に綺麗な外見を持っている人の中には「あ、この人、きっと精神性はかなり大衆寄りなんだろうな……」と感じる人がいませんか?

どちらかというと「主演俳優」系に多めなのも特徴です。あれほどイケメン・美女に生まれてしまうと、逆にそれ以外の仕事の期待値が上がりすぎてしまって生きづらいでしょう。人はみんな、それぞれ大変なんだなぁと思います。

7.★新書『権威と権力』対話篇の無限の可能性とたったひとつの限界

先輩の編集の方からオススメしてもらった古い新書です。
これ、本当にめっちゃ面白かったです。

「サブタイトルがいい」
そう紹介を受けていたのですが、たしかにそのとおりです。メインタイトルに対して、サブは圧倒的にレベルを落として見える(見せている)のがわかります。
そしていざ中身は、先生と生徒の対談・対話・議論形式で進んでいくのです。

読む前は、
どうせ「『いうことを聞かせる』のが権力で、『いうことを聞く』が権威だろ〜。サブタイでネタバレすぎやろ〜」と思っていたのですが、結構違いました。甘かったです。
対話篇って、素人の読者をこんなに深いところまで連れて行ってくれるんですか!となりました。オススメです。

対話篇って、本とかでよく取り入れられているんですが、とってもわかりやすいんですよね。読みやすい。口語調だし。

でも限界としてあるのが、分量とレベル感。
対話篇は口語なので分量が増えます。そして、本全体のレベル感も文中の「教えて貰う側」の登場人物が理解できるところまでしか上げられません。テーマを選ぶんですよね。。。

でも、ワンテーマならやっぱりいい。
こういう新書は読み切ると階段を一段登った感じがして気持ちがいいです。

8.★映画『グランド・ブダペスト・ホテル』ウェス・アンダーソンすぎる世界をあなたは知っているか

ウェス・アンダーソン。
名前はなんとなく聞いたことありますか?

ちなみに僕は「うん、聞いたことある!」とこれまで軽快に答えて来たのですが、実は「チャーリーとチョコレート工場の人だよね?」と思い込んでいたことをここで正直に暴露しておきます。

観たのはこちら。
(アマプラって、こういう昔の名作が出てきていいですよね)

とにかくですね。観てみてください。
「ウェス・アンダーソンの世界ってこういうことなのか!」とすぐわかると思います。

圧倒的映像美。
でも、いわゆるナショナルジオグラフィック系ではない映像美です。かなり絵画的。そして、ストーリーもめっちゃいいんですよ。もうすっごい。たぶん映像だけじゃなくて、構成・構図がうまい人なんだろうな。

ちなみに映像美の中でも、大まかな特徴はこの3点かなと僕は思いました。詳しい人、誰か僕と話してくれませんか?

(1)図形・構図
人が円形に並ぶ。建物が四角く規則正しく並ぶ。
大画面のセンターから遠近法を活かして大きく・小さくなる。
ばってんの形。左から右に抜ける。ぜんぶぜんぶ、とにかく構図が図形的で綺麗。
(2)ビビッドな色使い
ショッキングピンクかと思ったらパステルカラー。
色彩豊かかと思ったら真っ白。真っ黒。
(3)情報量の多さ
一枚絵的な表現による、大胆なストーリーの省略。

初見の感想ですが、これら(1)〜(3)が僕たち視聴者の無意識に作用して、「過剰なデフォルメによるコミカルさ」を誘起している感じがします。

速すぎる、長すぎる、大きすぎる、激しすぎるなど、総じて現実ではあり得ないくらいの程度感。全体的に極端すぎるが、「まぁ、映画だから」と許せるくらい。

いやー、いいもの観た。
クリストファー・ノーラン以来の推し監督誕生です。乾杯!

9.Kindle『「外食の裏側」を見抜く』食事のおいしさは”できたて”からの距離である

ちょっと変わり種。これも別の編集の先輩からの紹介です。
自他ともに認める飯好きの僕なのですが、この本は結構衝撃的でした。

ざっくり言うと、「みなさん。外食で食べてるそれ、何か知ってますか?」という本です。

こう聞くと、正直、「いや別に大きなお世話だよ」「知らなくてもいいことだってある」「知るのすらめんどくさい」なんて声も聞こえてきそうです。「こっちは気持ちよく知らずに外食楽しんでるんだから、別にいいじゃん!ほっといてよ!」って気持ちにもなりますよね。わかります。僕もそうです。

この本はそういうノリもないことはないのでそこはまぁ置いといて、僕が好きだったのは「この外食はすごいよ!」という褒めパートがあること、そして、「いい外食店の見分け方」のノウハウがきちんと書かれていることです。

つまり、この本を読むベネフィットとして、
「(これまでの経験はさておき)これから初見殺しで変な外食店に引っかかるリスクを下げられるよ!」
があるのです。これって超助かりませんか?

そしてポイントは見出しにも書いた通り超シンプル。
要は、「できたてが一番うまい」という原則です。

店で作ったものがが一番うまい。
作った日のものがもちろん一番うまい。
(だから、地元の飯屋は安くて美味い)
V
セントラルキッチン(どこかの工場とか)で作ったものは時間が経ってて美味しくない。
V
冷凍したらやっぱり味は落ちる。
V
遠くから運んだものは時間も費用も当然増えている。
(だから、味も当然落ちる)

そんなシンプルなことです。
丸亀製麺は、お店で麺を伸ばして切ってますね。肉うどんも注文が入ってから肉とたまねぎを焼いてます。ゆえに美味いのでしょう(でもネギは予め切れてるので、風味は落ちてますよね)。
とんかつ和幸は、パン粉をお店で作ってますね。パンを削って、卵をつけて挙げてます。そりゃうまいやろ。
地元のお刺身は、市場から仕入れて、その場で切って出しているから美味いですね(「刺身のカドが立っている」と表現するそうです)。

東京だと、どうしても鮮度が落ちたり、冷凍してたり、なんなら予め切れているものを仕入れて並べて出していたりします。そりゃ、味変わるわけだ!

僕自身、かつて料理の作り置きをしてたころ、なんか味が落ちてて食べたくなくなってしまって、結局作り置き自体やめちゃいました。

「できたてがいちばん美味い」「そこからの距離が外食の美味しさ」です。なんだ、シンプルでわかりやすいなって感じがしませんか?
手間かけるって、大変だけど大切ですね。

10.★書籍『具体と抽象』二元論と二項対立は何が違うのか?

最後に読んだのはこちら。
140ページくらいのこちらの本です。

テーマ的に既視感強いし、「てか、自分得意だしな……」と高をくくってずっと積読していたのですが、もうそんな自分を殴ってやりたくなりました。知らないことがたくさんでした。

皆さん、二項対立と二元論の違いってわかりますか?
どちらかが「より、抽象度が高い」です。

あとは、
具体的なものは数が多いが、抽象的なものは数が減る
というのも当たり前ですが納得しました。

まぐろ、しゃけ、かつお、ぶり、は全部「魚」ですよね。
実はいまこれですでに4VS1になってます。
抽象的にものを捉えると、世界の物の数が減るんですね。

そしてこの
「どこまで物の数を減らせるか」
が、抽象化思考の鍵
なんだなと僕は思いました。

たとえば、あなたの周りに
「話が伝わらないな」
と思う人がいるとしますね。
その人はほぼ100%、あなたよりも抽象化思考ができる人です。

逆にその時、より抽象化思考ができる人は
「話のレベルが合わないな」
と感じています。

「お寿司で何が好き?」
に対して
A:「くら寿司!」と答える人
B:「コハダですね」と答える人
はすでに話が噛み合ってないわけですね。
同じ言葉を使った質問でも、その意味を捉える深さが異なるわけです。

基礎的ですが、超大事でした。

余談ですが、僕はいつも
「基礎≠カンタン」
を意識するようにしています。基礎ほどムズいってマジですよね。

パスカルは手紙の書き出しに
「すみません、時間がなかったので、いつもより手紙が長くなってしまいました」と書いたそうです。
時間をかけていないから、物が多く、整理できていない、余計な情報がたくさん入っている……
そんなことを言いたかったのでしょう。

動物には抽象化はできません。すごい人はとんでもない抽象化の世界でものを見ています。「あの人何言ってるかわからない」となったときには、その人の世界の見え方そのものが違う可能性を疑ったほうがいいですね!

ーーーーーー


以上です! 長いのでつかれた!
こういう感想、ふだん手元のメモに残しているんですが、これくらいまとめて書くのも勉強になっていいですね!

おわりです! またやるぞ! 2024年も頑張るぞー!

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