故郷長野と内山先生のピアノ演奏♪
90年代半ばから後半にかけて、ビクターで仕事をしていた頃に、いろいろな音楽家の方々とお会いする機会がありました。
仕事とは全く関係ないのですが、故郷の八ヶ岳の麓の町の近所に、大阪から個人ホールを建てて、移住されたご夫婦がおられ、移住前の原村から交流のあった音楽家の方々の演奏会が時々開催され、何度か足を運ばせて頂きました。
洗足学園で教えるピアニストの内山夏子先生、マリンバ奏者の三村奈々江さん、芸大作曲科卒で活躍されているピアニストの方等々、近距離で演奏を聴かせて頂きました。
中でも内山先生のピアノ演奏は印象的で、全く聴いたことのない難解そうな重厚な響きの曲で、演奏会後の懇談会の席で思わず質問してしまいました。
「選曲では、誰もが知っている曲を選ぶということはないのでしょうか?」と。先生の答えは「そのような選び方はしない」。とのことで、少し驚きました。でも、いろいろとお話をしている内に、ドイツに留学されていたり、何かしら崇高な魂を感じ、芸術の世界に生きている方何だろうな、と感じました。
後日、ピアノを再度習いたいお話をしたところ、同じ先生に師事していたという武蔵小金井の先生を紹介して頂き、ツエルニーやバッハのインベンション等を、しばらく教えて頂いたこともありました。
その後ジブリの「もののけ姫」が上映され大ヒットになった時期、カウンターテナーの米良さんが話題になり、tbでも出演され、ピアノ伴奏で歌い始めた時でした。ピアノを弾く女性にカメラが寄った時、テロップが入りました。内山夏子・・・。
「内山先生じゃない!」。と驚いて、実家の近所の個人ホールの奥様に電話してしまいました(苦笑)。
また別の日ですが、そのホールのオーナーさんから、内山先生の演奏会のお話を伺い、上野の東京会館に向かい、ホールの席を探している時に面白いことに気付きました。自由席だったので、左側から席が埋まり、右にはまだ空席が多くありました。
そうか、指の動きが見られるって訳かと、真ん中ぐらいまで通路を横に歩いていると、長野のホールのオーナーご夫婦うとお会いしました。
こちらのご夫婦とは、長野の町民ホールで、市民吹奏楽団の演奏会でも、同じような位置でお会いしたこともあり、内心笑ってしまいました。
ホールの響きとか、全体のバランスが良い場所は、大体この辺かな、と思って座ろうとしたら、先にご夫婦が座られていた、という感じでした(苦笑)。
その内山先生に、ビクターを退職して、マッサージや鍼灸の資格を取ったご報告をすると、「今度マッサージして頂こうかしら」。とお話を頂きましたが、私も結婚して忙しくなり、そのまま縁遠くなってしまいました。
子育てが落ち着いたら、また何かしら音楽を再開したいものですね♪
MIXIの日記より。