名曲ネルケン/古ビル/好きということ
こんばんは〜
最近雨降ったりやんだり晴れたりまた降ったりと天気が安定しない
気象病の私はかなり前からダウンしている
この世でいちばん恐ろしいものは爆弾低気圧よ……
てなわけで日記更新が遅くなりましてん
散髪のあとは高円寺の名曲ネルケンへ…
この紫陽花の咲く時期にどうしても行きたかったのです…
中に入るとばばんと女性の彫像
なんてクラシックな佇まいなの…
絵画もたくさんかけてあって素敵…
素敵な御婦人にお好きな席をどうぞと案内され、奥の席へ…
席につき、御婦人に「お手をどうぞ」と声をかけられそっと両手を差し出すと、アルコールジェルを吹きかけてくれた
なんて品のいいコロナ対策なの…
すっかり御婦人の虜になってしまったわたくし
注文もちょっとすました感じで(感じのいいお嬢さん風)やってみる…笑
コーヒーフロートとジャムトーストを注文
ジャムトーストは焼きたてのふわふわ
イチゴかルバーブか分からないけどジャムが甘すぎずバターとの絡み合いが美味
コーヒーフロートのアイスも甘すぎないし、なんといってもものすごく暑い日だったので身体に染み入った
クラシックを聴きながら、しばし読書をたしなむ…
なんて素敵な時間…
名曲と食器の音、ただ静かなこの時間が愛おしい…
お客さんが私だけになったことに気づき、退席…
ずっといたかったけどあまり長居は禁物よね…
そこが毎回繰り広げられる私と喫茶店の難しい駆け引き
でもその駆け引きがあってこそ、珈琲の味や店内の雰囲気を五感で感じ取って、時間という枠から逸脱できるような気がするのです
そしてせっかく高円寺まできたのでもう一店…と思い、同じ南口のコーヒーハウス ポエムへ
こちらは初来店
レトロな感じの店構えと打って変わって、中はお洒落な感じ
私には喫茶店というよりカフェって感じの場所かな
(特に明確な棲み分けはない)
雰囲気のある店内
100種類もの珈琲があるということで、何を頼もうか悩んだのと、デザートがどれも美味しそうで…
アメリカンとピスタチオプリンにしようかな…と難問に歯止めをかけていたとき、気づいてしまった
財布に現金がない(900円)
私は何事もなかったかのようにそっとメニューを閉じて、クリームソーダ(700円)を頼んだ…
本当は死ぬほど悔しかった…
珈琲とプリン…うぬぬ…
これはお店のレビューでも何でもない個人的な話なんですけど、
空調が寒かったのと私が胃が悪くて医者から冷たいものを飲むなと言われているのに(さっきのコーヒーフロートはどうした)クリソを頼んだことによって、悲劇が発生
見事に腹痛を起こし読書が捗らず、すぐに退店…
キャッシュレス派を見直そうかと思った一日だった…
あとは高円寺の古ビルを堪能
なかなかこない街にくると面白い建物がうんと見つかるから楽しいよね
このマンションはタイルがものすごく、いい
そして見てよこのドアハンドル
素敵すぎて倒れるかと思ったわ…
狭めのビル
こういうのも立ち止まってサクサク写真を撮ってしまう変態
このビル居酒屋入ってんのか、、!!
流石に入る勇気はないが、自分が男だったら絶対に入っていると言い切れる…
好奇心の塊…
ツヤツヤしたタイル
色も形が不揃いなのもいいねぇ
古ビルや古い建築が好きな方は、いいビルの世界、東京モダン建築さんぽ、東京レトロ建築さんぽ、東京のおいしい名建築さんぽなどの本がおすすめ
どれもわたしの愛読書です…(公開するの、なんだか恥ずかしいきもち…)
そしてこれまた個人的な話ですが、最近あるイラストレーターさんのインスタライブを見て、その人の持つ世界観に触れまして
その方は映画やアニメなど、一つの世界観やカルチャーに没頭していて、とにかくその世界が好きだ!それを絵で表現していきたい!という気持ちが伝わるようなアイデアボードや書籍などが紹介されていました
そこで私は、流石だな…やっぱり一流の人はその人特有の世界観があるんだな…と憧憬したと同時に、
対して私には好きなものはたくさんあっても、そこまで没頭したり肩入れするものはない…
その方ほど雄弁に語れるほど好きなものなんて私にはないし、何だか私が好きだと思っているものが、本当は好きってことではない気がしてしまい…
すっかり意気消沈し自信をなくしてしまった私は、夫に相談しました
私には、本当に好きなものはないんじゃないかと…
そしたら夫はこう答えてくれました
「好きなものについて詳しいことが、好きということじゃないよ。それは好きの定義を狭めていることだ。
どうして好きだか分からないから好きってこともあると思うんだ。というか、好きってそういうことなんじゃないかな?」
色んな意見があるとは思いますが、私はこの言葉にとても心を揺らされ、失いかけていた自信を取り戻すことができました
昨日わたしが古ビルの写真とともにインスタに上げた文章
古いビルが好きだ
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平成生まれだし、今まで古い家に住んだことはない
でもなぜか昭和〜平成に建てられた古いビルが好きだ
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装飾としての面格子、釉薬(ゆうやく)たっぷりのタイル、表情を決める窓、個性を演出するエントランス、ドアハンドルのコーディネート
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古くて狭いビル、でもよく見ると壁や床、至るところに職人の意匠が見てとれる、工夫や味、個性がある
.
だから好きなのだろうか
いや、好きという気持ちを説明できないからどうしようもなく好きなんだ
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私は古いビルが好きだ
私のイラストにはまだ明確な世界観は宿っていませんが、こうやって少しずつ好きなものを発信し、それを好きな人たちと交流することで輪が広がり、好きをもっと実感できるような気がしています
皆さんの好きはなんですか?