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運命のストライカーに廻して〜欧州カタールW杯予選グループI 第6節 ポーランド🇵🇱 1-1 イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿〜

いよいよやって参りました!グループI最大のビッグゲーム!!!とはいえだ。すでに第3節でこのカードやっちまっていてだ。(この企画はDAZNで放映のある第4節からスタート)このカードを取り扱うのはこれで最後なのね。それと同時に勝ち点5差で迎えたこの首位攻防戦は結果次第では4節を残してイングランドの独走を許すことになる。ポーランドは勝たねばならぬが、正直イングランドはどの結果でも良い。多少なりモチベーションの難しい試合になるかもしれない。

試合前のエピソード。これは触れにゃいかんだろうね。
キックオフ前に膝をつく「ブラック ライブズ マター」の際に騒がしかったポーランドファンに対し、中央に立つレヴァンドフスキは左腕のキャプテンマークをズラし、「RESPECT」のパッチを指差してメッセージを送った。コントラストにするつもりはないが、印象的なシーンとして挙げておきたい。

ポーランド共和国🇵🇱

人口:約3800万人 首都:ワルシャワ
FIFAランキング(21/8/12発表):27位
今大会成績: 3勝1分1敗 勝ち点10 得失点差+11
一口メモ: ヴィェブジャ大湿原は釧路湿原の10倍以上の面積があるが、西南部にはヨーロッパ最大の砂漠がある。

スターティングメンバー

交代:
63分 14番ブクサ→11番シフィデルスキ
68分 10番クリホビアク→17番シマンスキ
80分 15番グリク→6番へリク
        7番ヨズヴィアク→21番フランコフスキ
        23番プハチ→13番リブス

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿

人口:約5300万人 首都(主要都市):ロンドン
FIFAランキング(21/8/12発表):4位
今大会成績: 5勝0分0敗 勝ち点15 得失点差+16
一口メモ:ロンドンは俺達のパンクロック発祥の地。アーバンミュージックの発祥の地でもある。

スターティングメンバー

交代:
なし

ポーランド 1  -  1  イングランド
11 シュート数 13
4 枠内シュート 2
36% ボールポゼッション 64%

得点者:72分ケイン(ENG)、92分シマンスキ(POL)

結果は引き分け。イングランドは勝ち点5をキープしたまま9月シリーズを閉じた。頂上対決はこれで2試合を消化したため、残り4試合、グループIはほぼ2位争いに焦点が当たると考えて良いだろう。

"この試合の"両チームの印象

・ポーランド
イングランドのやり方に対して、クリホビアクからサイド展開ができることは相性が良いと言って良いだろう。相手SB裏を簡単に攻略できるため、2トップのどちらかが流れても必ずペナルティエリア内で怖さを作れることは「一発」を匂わせるには充分だった。逃げ場所としても機能できる相手の急所はありがたかったはず。

・イングランド
この試合のサイドのチョイスが1stセットなのだろう。ただやはり(相手が違うとはいえ)チームの回りは2ndセットだった前節の方が良かったように思える。このセットだと最初からSBの工夫(ウォーカーの偽SBとルークショーの高い位置)が前提になっているため、前線の選手も動き直しを複数回行うことが必要になってしまう。特にケイン、グリーリッシュ、マウントは守備時も含めてタスクが増えている。工夫せずともこのメンバーの能力を考えればやりようがあるはずで、楽ができるならばわざわざ工夫しなくても良いのではないか、コスパが悪いのではないか、と思ってしまうのは私だけだろうか。工夫ではなく、いびつに見えてしまうのはチームとして心配になってしまう。

試合観戦記

組み立ての工夫と崩しの局面及び最終局面は力こそパワーになるイングランド。組み立てで作った時間、スペースの貯金を、崩しの局面でケインが絡むことで、ペナルティエリア内を作るためにもうひと手間かけねばならなくなっている。後半立ち上がりからSHに仕掛けさせることに切り替えたことで攻守が安定して、局面勝負で勝てるようになったのは偶然ではないはずだ。

一方のポーランドは、イングランドがオーソドックスに戻したことで上手くいかなくなってしまった。カウンターはやり切れるものの、よりゴールに近い形でのシュートを狙えなくなってしまった。言ってしまうとしんどい事実だが、オーソドックスの1vs1の局面を増やされたことで質の差が明らかになってしまった。かと言って誤魔化す術を持ち合わせているほど器用な選手が揃っているわけではなかった。実直にやれることをやる。それがポーランドの良さでもあるのだけれど。

特別編〜世界最高のストライカーが共演〜

試合を決したのが両チームのエースストライカーであることも趣深い。両選手のタスクは違うものの、結局最後は動き出し。FWをやっている選手は自分のチームから与えられるタスクに合わせて参考にして欲しい。

ケインはポストワークをサイドまで広げて、後ろの選手を生かしながら、自らが動いたスペースを使わせた上で一番危険な場所で顔を出す。一番危険な場所というのはマークも厳しいのだが、そこにいることのメリットは次に危険な場所に味方を誘導することができること。危険な場所は多いほど良い。更にケインの凄さは、マークをボールが出た瞬間にボールの起動上に逃げることで足を振るスペースが空けられるところ。ミートも上手いもんだからたまったもんじゃない。この試合ではとんでもミドルで得点しているが、これもミートの賜物。あれだけ時間とスペースを与えると彼は決めてしまうのだ。

レヴァンドフスキは縦の関係を常に意識しながらなるべくボックス幅に立ち位置を取り、味方とのユニットとしての繋がりを作り続ける。その上で裏抜けとクロスの最終地点として君臨できるのは相手との距離感の管理を相手に予め触っていることで簡単に消えることができるからだ。相手DFを自らの監視下に置くことで、本来ならば監視されているはずの自分から能動的にポジションを取り続けることができる。一瞬で良いポジションを見つけ出せることも大切だが、味方との距離感を常に考えているからこそ空くスペースを読むことができる。フリーで飛ばせたら最後。ボールはゴールネットを揺らしている。

それぞれの気になった選手

・ポーランド
5番 DF ベドナレク
ストッパーとしての能力が高い。スターリングとの1vs1は見応えがあった。抜かれた後の対応も面白い。運ぶこともできるし、特に目を引いた選手。

・イングランド
11番 MF マウント、
チェルシーの時よりもバランスを取る役割が強い。気の利く横サポートでトランジション勝負を優位に保ち続けた。セットでフィリップスの存在も名前を上げておきたい。SBの1stセットを支えているのはこの2人。

結果と次節

この試合の結果で、

ポーランドは3勝2分1敗 勝ち点11 得失点差+11
イングランドは5勝1分0敗 勝ち点16 得失点差+16

となり、イングランドは首位独走。ポーランドは3位転落、勝ち点1差でアルバニアを追う展開。2位争いは勝ち点2差内に3チームいることになった。

次戦は、

ポーランドがホームにサンマリノを迎える。
イングランドはアウェイでアンドラとなっている。

どちらも勝ち点計算がしやすい相手ではあるものの、特にポーランドは2位争いでアルバニアに一歩リードを許しているため、先々勝ち点で並んだ場合を踏まえて得失点差を大きく+にしておきたいところだ。

その他のリーグ、その他の試合に関しては

Windtosh's Cantina

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企画説明、グループ分けの方法などは
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