お酒の力で出てきた本音を、「昨日言ってたよね」と挑戦させる力を見た
「やるの?やらないの?本気なの?」
そうやって大人になってから「詰め寄られる」ことなんてあっただろうか。少なくとも鹿嶋にきてからは、自分が自分に言わないといけない状態だった。
今回のnoteではイラストでそれぞれの登場人物を振り返りながら、感想、自分の想いを振り返っていこうと思います。
面白いまちづくりがあるときいて、香川県三豊市へ
まずはざっくり感想を
2月5日・6日の二日間をかけて、香川県三豊市に視察へ行ってきた。今回は鹿嶋市のまちづくりや拠点を持ちながら、様々なコミュニティ形成を考えているメンバーと一緒に行くことに。事前に集合したときから、とても楽しい視察になるだろうなと思いましたが、いや、本当に、楽しかった・・・楽しかったで終われない感じでした。
1日目はとにかくボコボコに殴られた感覚。
2日目は何となく腑に落ちて、オリジンを見つめる感覚。
全体を通して、今までの自分に足りなかったこと、本気でできていなかったことが見えてきました。その話は最後に・・・
三豊のプレイヤーを振り返る
今回の視察には買ったばかりのiPadを持参し、少しずつプレイヤーを書いてみました。似てなくてごめんなさい。
➀ヒマさん
ヒマさんのパワー・存在感・そして熱。おそらく地域プレイヤーの全員が熱にあおられているのではないだろうか。今回の視察の総合案内人でもあり、これまでのキャリア・スキル・人脈・そしてそれを駆使できる記憶力おばけな方。新しくて・面白くて・誰かのやりたいが詰まった事業なら、応援せずにはいられない。そんな三豊一家のやたら世話焼き隣のおじちゃん。
2日間通して感じたのは、中の人でもありながら、外の人でもある感覚。外から来た人(移住者とか)外から関わる人ができることの限界を突破している。そんなパワフル隣のおじちゃん。
➁ハラカナさん
ハラカナさんは一人で何役も行っているような印象のパワフル女性。移住して・子育て中のママさんだけど、やりたいこと、叶えたいことのために一生懸命な姿を見て「こういうキャリア、マジステキだ」って心底思ったし、私もそうなりたい。子育てを理由にしたり、女性を武器にしたり、そんなのは必要なくて「想いにまっすぐ」な生き方に感銘。特に男性にも地域プレイヤーにも臆せず「やれんのか?」みたいな圧のかけ方ができる。それってめちゃくちゃ信頼が厚くないと無理なこと。ただの仲良しじゃなくて、ビジネスやコミュニティにおいても「仲間」であり、何でも言い合える関係でないと、あの雰囲気には到達しないだろう。
ハラカナさんの作るGATEは地域への窓口の様な場所。地域と関わるにしろ、移住するにしろ、起業するにしろ、こういった場所は必要である。引っ越す、移住するってめちゃくちゃハードルの高いこと、家族がいたら余計に。ちゃんと順応できるか、自分に合うか、ここでできるか考えるための拠点。鹿嶋にもほしいね。
➂宗一郎さん
「自分である必要は何?」を考える宗一郎さんは生まれも育ちも三豊市。自分が欲しいものを作ることにこだわりつつ、常に面白いことを考えている。地域の誰かに頼りたくなった時、一番に相談できるような存在。まだ30代なのに「次はもっと若い人の挑戦を応援したい」と意気込む宗一郎さんは、三豊市の元祖挑戦家であり地域プレイヤーの代表と言える。
「無いなら作る」
いままでもたくさん聞いてきた言葉だけど、作れる人間になったからこそ、この言葉は重く感じた。ほしいものを作るということ。誰が?何を?どのくらい?n=1から始めることも必要だけど、それって地域に寄るんじゃないだろうか・・・
➃優さん
優さんは勝手に三豊のお父さんだと思ってます。これは年齢とかではなくて「撮影係」としてのイメージです。運動会で子どもを追うパパカメラマンの様に、「三豊の歴史は俺が撮る」を現実にしている方です。私は少しの間写真館働いていた経験があるので、家族写真を撮りながらそのほかの撮影(祭りや商品撮影など)をする人、本当に尊敬します。お疲れ様です。
地域おこし協力隊の時「地域のために」と息巻いていた頃がありましたが、早々に捨てたことを思い出しました。もちろんそれも大切なことなのですが「自分のやりたいことをやる」で充分だったりするんですよね。
⑤喜田さん
建材屋さんの喜田さん。地域の100年企業の1つ。三豊含め瀬戸内の建物について、懇親会でいろいろ質問してしまった。快くいろいろ答えていただきありがとうございました!何かを作る、何か新しいことをするっていう時、大体「家」とか「物件」とか「建物」が厄介だったりするのだけれど、三豊市のプレイヤーには設計士や建材屋、工務店(?)などのその道に強い方々がいます。心強すぎる。
喜田さんは薪じゃないかなあ、って思ったんです。三豊の人たち基本的に熱いんですけど、着火した後も燃え続けるために薪をくべ続ける人って必要だと思うんですよね。喜田さん自体にも熱量はあるけれど、再燃させるのも上手なんじゃないかな?と思いました。
⑥やのさん
やのさんも建材屋さんであり、喜田さんの会社とは古くはライバルだったとのこと。今では保養所兼展示場を隣接させるほどの仲の良さ。そもそも得意分野が異なる?のですごくステキな関係性だなって思いました。やのさんは懇親会でお会いしましたが、割とクールな印象。でも、私に質問してきてくれたの、うれしかったです。
やのさんの作るチョコレート店は本当に驚きました。え、新規事業、別業種、初めての試みでこんなことまでできるんだ!とめちゃくちゃ驚いた。サウナも作るって聞いて、「めちゃくちゃ挑戦家じゃん!」と胸の奥の燃える炎を感じました。ちょっと、私とタイプが似ている気がします。(恐縮)
⑦物件王子 しんごさん
でました。物件王子。そのノートに書かれたら最後・・・
はいw物件王子ことしんごさんには喜田建材さんのお店DEMI1/2でお会いしました。三豊の空き家物件に関してならしんごさんにお任せ。地域のハブになれる人って、こういうタイプ(物件繋ぎ)も有ですよね。
個人的にDEMI1/2さんの在り方がすごくステキでした。スタッフの方も温かくて、いろいろ紹介いただいたり、100年企業の商品や木工作品、そしてなによりゲストハウスのチェックインカウンターっていうのが最高にいい。鹿嶋に来てから街全体が宿である「アルベルゴ・ディフーゾ」の考え方に共感していたけれど、それを見れる・体験する機会がなかったので、この視察ですごくよかった場所の一つです。
⑧関さん
関さんの作る場所は、挑戦と温もりであふれていました。設計士である関さんは様々な「ほしいもの」を形にし、休むことなく次へ次へ、前へと進んでいる方です。突っ走る。本当に。いい意味で。
なかでも「おむすび座」に関しては「どの地域でも必須級」な取り組みだと思いました。何が少子化じゃああああああ。と叫びたくなります。
実際、結婚した女性の一員として、いろいろ考えます。ハラカナさんのところでも少し書きましたが、やはりキャリアと子どもって離せない。しかも、近くに親がいないとか、友達、頼れる人がいない環境って、子どもを考える余裕すらないんですよね・・・現実私、いまむりだもんな。
そんなとき、憩いの場として「おむすび座」は必須な場です。まじでちょっと考えます。
関さんの会社や個人で作る場所については、勉強になることばかりでした。スポーツと地域との関係なんかはきっと鹿嶋・アントラーズの関係もいい部分たくさんあるんだと思うんですけど、それだけだとダメだと思うんですよね。(私アントラーズ興味がなくって・・・ここでいうのもアレなんですけど)じゃあ何が?ってなると出てこないけど
⑨ゆういちさん
少しの時間しか一緒に居れなかったけど、熱量ヤバかったです。
どうやばかったかって、これから紹介するゆういちさん・しょうへいさん・はやてさんは目がキラキラしまくってました。いや、三豊でお会いした人みんなキラキラしてたけど、倍キラキラしてる3名です。
農業の固定概念を覆す。そして、それに挑戦する。
農業生産量日本一の茨城県として無視できない事態が起こるかもしれません。農業の凝り固まった概念を、掘り起こしてほしい。そして、たくさん挑戦してほしい。
⑩しょうへいさん&はやてさん
しょうへいさん、私と同じく協力隊だったなんて・・・とおもうけど、ちょっと違うんですよね。四国の地域おこし協力隊って制度自体を上手に活用しているところがとても多いように感じるんです。しょうへいさんも例外ではなく、「呼ばれた」感が強いのが四国の良い所かな?と思ってます。求められて一本釣りされるような感じ。見つけてくれる力もだけど、「ほしい」と声をだせる行政もすごいと思うんです。
しょうへいさんやはやてさんの考えるmobiや探求部について、本当に熱かったです。実は私の場所「みちくさ」でも、やりたいを実現するための活動「かし活」をやっていたのですが、今回のお話を受けて気づくことたくさんありました。もっとライトでいい。そして、もっと子供たちを巻き込んだり、いろんな世代が集えるようにしたい。そのための活動仕組みを考えねば…
※若手ホープの二人にはガッツポーズしてもらいました。
⑪のぶこさん
個人的に書きたかったのが、のぶこさん。やのさんの作るチョコレート店(bean to bar)の作り手。視察の最後に立ち寄った場所ですが、RACATIはステキな空間でした。女子が好きそうな場所という印象でしたが、「鹿嶋にない!」を感じました。前日にやのさんから「障がい者雇用」についてのお話を伺っていたので、この場所が・・・とイメージしながらチョコレートを頂きました。この町の人、初心者・素人?なのに、作り出すもののこだわりがすごいんですよね。(初心者・素人という言葉にはいろいろ語弊がありますが)のぶこさんのつくるチョコレートはどれも美味しくて、しっかり感じました。パッケージや店内デザインもこだわりが強くて、勝手に「負けた」と感じていました(笑)いや、何に負けたんだ
オリジン・夢を語ろう
まつざきゆうなは飲み会が嫌いな人間です。アルコールが飲めなくなってからは余計に嫌いになりました。もちろん、行ってしまえば楽しいのです。ただ、何が嫌だって「愚痴」「昔話」「自慢」です。社会人になってから2次会には絶対行かないと決め、基本は素面で飲み会に参加していました。(昔は飲めたんですが・・・体質が変化した?飲めなくなったんですよね)
三豊の今があるのは「UDON HOUSE飲み会」があったからだと、地域プレイヤーは話します。「愚痴」を言い合う場ではなく「夢を語る場」である「UDON HOUSE飲み会」は度々ゲストを呼び、わいわいと未来を語る場。それなら絶対参加したい。そして、やりたいことに共感し、協力してもらう。そんで「飲み会で終わらせない」ことが特に大切である。次の日から動き出そう。
ゆういちさん・しょうへいさん・はやてさんが「目がキラキラしていた」のはそんな「夢」をかなえるため、やりたい・やってみたいを実現している今だから、そしてそれがまだ始まったばかりだから。きっと毎日のようにたくさんの大人・協力者に叩かれ・慰められ・温められ・圧をかけられながら、一生懸命進んでいる最中なんだと思うんです。
さとのば大学で「目がきらきらする瞬間」を感じる機会があったのですが、想いがこもり、泣きそうになるくらい頑張っていたり、踏ん張っていたり、挑戦していることがあると、自然と力が入るんです。それは誰にでもあるオリジンの様なもので、それを共有し、対話することが「仲間」を作ることにとって大切なことなんですよね。
最後に
まじで、対話しよう
肯定して、前へ向かおう