年賀絵の振り返り
noteでははじめまして。かしまあさです。
今年から自分が描いた絵についての記録を残していきます。
ラクガキや漫画もまとめるかもしれませんが、気分屋で飽き性の為、予定は未定です。絵と同じで楽しんで続けていけたらいいなぁ程度に考えてます。
初回なのでさらっと絵描きとしての自己紹介と、これまでの絵の練習について思うことをしておきます。
もう少し詳しい自己紹介と3年間の練習内容についてはまた別の記事で絵を交えて書いてみようと思っています。
前置きが長めなので絵の振り返りだけ読みたい方は目次からジャンプしてください。
簡単な自己紹介
私は物心つくころには絵を描いてました。とはいっても、「絵が大好きで描かないと死ぬ、お絵描きザメ」のようなタイプではなかったですw
「他の子より絵を描くのがちょっと好き」程度だったと思われます。多分今もそれは変わらない気がします。
ちなみにサメは泳いでないと呼吸できずに死ぬらしいですよ。
小学生くらいまでは「大人になったら絵を描かなくなるのかな」などと漠然と思っていました。
純粋だった私は、「大人とはきっちりしていてすごいものだ。大人にクラスチェンジしたら今とは全然違う能力が芽生えるに違いない」と勘違いしておりました。ポケモンの進化みたいに子供のころとは違う何かになると思っていました。
いっそその勘違いが現実だったらよかったのに。俺もポケモンになりたかった。
お絵描きがちょっと好きな子供だった私は、中学生あたりでとあるアニメにハマり、アニメージュなどを購読し、推しキャラたちの模写をアホほどこなし、オタ友の影響で小説を書き始め、さらに漫画やカラーイラストも描き始め……――、結果、創作好きなオタクになってしまったのです。ごく平凡なあるあるオタクへの進路ルートですね。
オタクで創作するなら絵が描けた方が得!そして私のオタク気質は生まれつきだった!やめられるわけがねぇ!
そんなわけですっぱり絵をやめるタイミングはついに中年の今まで来ませんでした。私は現在40代ですが、描きたいものはまだまだあるし、上達だってしたいのです。表現力の向上とテーマが伝わる絵を目指したい。
小学生の私、残念だったな。人間、歳をとっても中身はあまり変わらない。絵を描かなくなるどころか、中身もほぼ変わらず、無事にイラストや漫画を描いているおばちゃんになってるよ。
何かを始める・継続するにあたって、年齢はもう全く気にしてませんが、最近は体力の低下が気がかりです。加齢と長年の運動不足による筋力の低下なのか、すぐ疲れてしまって長時間描けなくなってきました。
運動習慣と筋トレの重要性を感じています。
若い皆さんも少しでいいから運動しましょう!運動こそが最強のアンチエイジング!筋力は画力を助ける!精神力や集中力も助ける!心が先にあるんじゃない!体の状態に心が宿るんだ!姿勢を支える筋力があれば疲れ知らずで絵を描ける!だって筋トレ継続できると自己管理能力が付くから!!
私はできてないけどね!YouTube見ながら宅トレやるけど続いて1週間だ!
運動大事。皆さんと同様に、頭では分かってるんだけどね……😂
お絵描き練習を経て、今思ってること
子供のころから描いてたのなら絵が上手いのでしょう?と思うかもしれません。
断言しましょう。全くそんなことはありません。
私は気が向いたら描く程度の絵描きだったので、今でもそれほどうまくありません。2019年以前は全く練習もしなかったし、前作から2~3か月開くこともざらでした。ちなに絵の練習は2019年10月から始めました。
上達にはむしろ絵を描いてきた期間より、密度(量)の方が大事です。短期間でも量をこなせば、質は後からついてきます。質をこなし、ある程度のクオリティーがついてきたら、今度はそのクオリティーを上げるにはどうしたら効率がいいのかを考えるステージに来ます。
その質を身に付けるにもある程度の量と、時間的密度(期間を開けないで取り組む)がいります。
初心者を脱出したあたりから成長がゆっくりになっていくのが結構しんどいです。目に見えて上達したとわかる機会が減ってくる。ですが、技術というのは継続していけば必ず上達するものです。
そういうわけで、効率を考えられる大人から始めた人の方がむしろ上手いなんてことの方がざらにあります。最近は大人になってから描き始めた人の方が多いんじゃないかな。
絵を趣味としている期間(年数)だけが長くて高まるものがあるとするならば、「私は長く絵を描いて来たんだ」という厄介なプライドだけです。
なお、このプライドはさっぱり役に立ちません。
練習を始める前、私は5年間、一切絵を描いていませんでした。ネット上で活動するうちに「見栄えよく・上手く描かなきゃいけない」呪いに勝手にかかって筆を折っていたのです。多分、見栄っ張りなんでしょうね。
復帰にあたって、絵の基礎が全然できてないのがわかっていたので、基礎練習から始めました。クロッキー帳と鉛筆で模写・クロッキーをメインに練習をする日々。それが2019年10月から2022年末までの約3年、ずっと続きます。
絵の練習が習慣化するうちに、いつの間にか絵の上達だけが目的になっていました。一見向上心が高いように見えますが、これはとても危険なことです。上手く描かなきゃいけない病にかかって一度筆を折った私には、終わりのない苦行の始まりのように思えます。
砂糖ふくろうさんも描かれているように上達だけを目的にするのはとても苦しい。
だって、成長を求めるということは今の自分に満足していないということ。「まだまだだ」と、否定する部分があるということ。
結果的にうまくいかないことばかりに注目するようになり、自分の絵に満足する時など来ないのです。
漠然と「上手くなりたい」と思うよりは、本当にやりたいこと・表現したいことを明確にして、そのために練習するのが一番いい。それが絵のテーマや伝えたいこと、伝えたい相手につながっていくのだと思います。
たとえるなら「スポーツが上手にやりたい」ではなく、「サッカーが好き。その中でもゴールキーパーがとてもやりたい。活躍するにはどうしたらいいのか?」と具体的に考えるほうが重要だと思うのです。
そんなわけで「上達をメインにするのはやーめた!マイペースに楽しんで描こう!」となったのが今年です。上手く描こうと思ってると、逆に全然描けなくなってましたしね。
私が本当にやりたいことって多分、技術的に上手い・きれいな絵を描くことではなく、下手でもいいので伝わる絵を描いたり、漫画や絵で物語を描いたり、楽しくらくがきすることだと思うんですよね。
絵が上手くなりたいと思っていると技術向上だけに縛られて息苦しくなり、上っ面だけ整えようとするあまり、作品も空虚になりがちなのを実感しました。
新年絵の振り返り
作業時間・雑感
使用ツール:Clipstudio paint EX
作業時間:70時間くらい
時間かかりすぎやろ……!
塗り途中から作業時間をPCのアプリではかってたけど、それでも累計62.5時間。
正月絵なのに投稿したのが1/30ですごい遅刻したのも、一日4時間ほど作業した時点で疲れてしまってたから。日数ばかりかかってました。ちなみに1月まで無職だったので時間はたんまりありました。
なんでこんなに遅いのか。クリスタの機能を理解したらもっと作業時間を短縮できるだろうか。
作業効率を上げないと頻繁にカラーイラストなど描けないレベルの遅さ。
時短は重大な課題です。アナログ練習ばかりしていたため、デジタルであんまり絵を描いていないのもあるし、クリスタに慣れることから始めないといけないかも。
すごく時間をかけて描きましたが、完成当初からいまいちな絵だと思ってます。なんだろう。なんかまとまりがない……?
ちなみに作業時間はマニックタイムで計ってました。ソフトをインストールするだけで自動で使用したアプリの時間を記録してくれます。興味のある方は下記を参考にしてください。
有料版もありますが、無料版で十分です。
コンセプト・カラーラフ
安易にうさ耳少女にしたくなかったため、ロップイヤー風のツインテ和服少女をメインに据えることにしました。うさぎのまあるい感じを取り入れたくて、衣装にバルーンスカートを採用。
しかしくくっている髪を下すと妙な髪型になるな。この子。
ベリショ前髪が最近のマイブームなのでこの子も眉上前髪ですね。
飛躍の年にしたいなという気持ちから、うさぎと一緒に空高くジャンプしている絵にしました。
カラーラフは今回初めて作成しました。勝手がわからずにこんなぐちゃっとしたもので終わらせてしまったけど、ここでちゃんと構図や明暗を詰めて完成形を作っておくべきでしたね。絵の魅力を決める部分はラフできちんと整理しておくべきでした。
カラーラフは一枚絵の設計図なのでこの工程が一番重要だと気が付きました。ラフがダメだとやはり完成形もダメです。
線が汚くてごちゃっとしているため、完成形が想像しにくく、このカラーラフは配色以外ではあまり役に立ちませんでした。
自己添削
■気になるところ
背景のまとまりがいまいち。お正月絵としては華やかさが足りない?
うさぎと女の子に一体感がない。うさぎの向きがばらばら。
手前のウサギの影色が濃すぎた。
女の子のポーズにもう少しジェスチャーが欲しい。上半身と下半身が綺麗にラインでつながってる感じにするともっと躍動感が出るんでは?
うさぎも女の子もデッサンが甘いところがいくつか……。基礎練習で形をとる力を上げる+構造を理解していくしかない。
明暗差(コントラスト)も大事なのでモノクロにして検証してみます。
うさぎと女の子、なんかなじまないなと思ってたんですが、同じ空間にいるのに影のコントラストの強さが違いますね。ちなみに女の子はネットにあった講座を見ながら塗り、うさぎはその知識を参考に自力で塗りました。お手本の有り無しで差が出てしまったのかもしれません。
最終的に今回は80枚ほどレイヤーを使っていました。レイヤーを細かく分けて塗るやり方は時間もかかるし、ずぼらな私にはあんまり向いてないなと感じました。
こういうのも基礎練習だけだとわからないことです。
構図について
この絵で一番よくないのは構図なんじゃないかなぁ。高く飛んでいる感じがあんまりないんです。
横ではなく、縦にキャンバスを使えばよかったのでは?と思い至り、コラージュでざっくり配置しなおしてみました。
縦にしてもいまいちな感じは残るんですが、横よりはジャンプしているのが伝わるんじゃないかと思います。このままだと背景が寂しいのでもっとモチーフについて考えないとだめですね。
横構図でも検証。うさぎがばらついて飛んでいる感じで、一体感を持ってジャンプしているようにみえなかったので、配置換えをしてみました。もう少しうさぎの数を増やせば今より見栄えがしそうです。
でも、高さを出すには縦構図だなぁ……。
使用ツール・今回覚えたこと
■使用ブラシ
主線はSAI鉛筆。
塗りは透明水彩・濃い水彩・不透明水彩・塗りなじませ・Gペン。
「塗りなじませ」はキャラ塗り上達術の特典ダウンロードに入っていたもの、それ以外はクリスタにプリインストールされているものです。
着物の柄はカスタムブラシを自作しました。結構時間かかったけれど、いい経験になりました。
■境界効果
描画にフチをつけるレイヤー効果。房飾りや女の子の髪飾り等、着物の細かい装飾の部分に使用しました。線画も色塗りも同時にできるのでとても便利。
線が重なる部分はレイヤーを重ねて装飾を作っていきました。
■レイヤーマスク
線画もパーツごとに分けていたので、はみ出した線を一括して消すのに使ってました。
着物に乗算で影をつけると、模様の色が濁っていまいち……なので、レイヤーを複製して影色になるように色調補正➡レイヤーマスクで不要な部分を削る方法で影をつけました。詳しい手順は下記Tips参照。
次の課題
列挙できるほどに色々課題は山積みなのですが、次の作品で全部できるはずはありません。なので、まずは3つ程度に絞って意識しておこうと思います。
・作業の効率化を考える(時短のための訓練も合わせてしておく)
・構図
・明暗の勉強
配色もぼちぼち勉強していかないと。
漫画とらくがきで日記的なものが描きたい私にとって、カラーイラストはメインでやりたいことではないのですが、描けた方が得なのでこれから枚数を積み上げていきたいと思います。「一枚絵でこんなイラスト描きたい」と思うこともありますしね。
読んでいただいてありがとうございました。思っていたより長くなってびっくり。
私と同じように絵の練習している方、お絵描きは悩むことやしんどいことも多いけど、一楽しんで続けていきましょうね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?