生島治郎「頭の中の昏い唄」短編集の装画
坂野様と、またお仕事できそうで
そこからこのラフを思い出し、公開決めました
こちらは
竹書房のご依頼
生島治郎「頭の中の昏い唄」短編集の装画
坂野公一さん装丁でもの凄くかっこいい、挑戦的なデザイン
これはシリーズの中の一冊で
全ての表紙に「眼・眼球」を入れてほしいとのご依頼もありました
打ち合わせ後、デザイン案で
坂野さんと編集担当さんが「もっと攻めたデザインに」
と、おっしゃっていたと聞き、最終的にこのデザインが先に来て
真ん中に余白がとにかく多いデザイン
担当編集さんが、私の他の絵も知っていらっしゃり
「猟奇的でも良い、自由に描いてください」と言ってくださり
竹書房さんすごいな!と思いました
私も
「クールでかっこよく、でも生島さんらしい男臭い部分も、
そして耽美、そして猟奇的に」と
頑張らねば、と、楽しく描かせていただきました
生島治郎さんは
80年代?ノベルズ時代?といえばいいのか
良く読んでおり
ミステリ、男臭いイメージ
だからメインの人は男性で、スーツを、
とはこの時点で決めてはいました
ラフは2案出しました
★A案は
鶏頭の花と脳のモチーフで
頭部と眼球、灰色の脳
なんとなく文学的な雰囲気?固い
★B案は
アザミの花と刺、そして眼球
そしてスーツ姿
カッコよく
★共通して初めお伝えしたように
眼球を口に咥えてる
最終的にB案に決定
ラフはほぼ完成に近い線画で出してます
色もある程度つけて
時間足りない場合は、線だけだったりしますが
どちらかというと、考えてる時間の方が長い場合が多いです
イメージは、言葉で先にたくさん出してます
添えた文章以上の言葉のイメージも
大量にラフと共に書いてます
そして物語と作者さんについてじっくり考えて
要素取り出し、組み合わせ
足したり引いたり
全体的なバランス見て
イメージは、この10倍は頭の中で想像してエスキース作り出してますが
良いと思えるものを選別して、最終的に二つに絞ります
ラフは今、このような感じで提出してます