公正、寛容、人権を重視します~記事・投稿についての私の考え方
記事・投稿についての考え方
スマホのデータ通信機能が災害時にとても頼りになると実感した東日本大震災からまもなく10年です。私がSNSを利用し始めたのもその直前くらいでした。
その後も、凋落を続ける新聞のようなマスメディアを飲み込む勢いでインターネット媒体の情報発信力は大きくなっています。
2年前に新聞社を退職したあとの報道との関わりを模索する中で、私自身、クリエイター向けの投稿サイトnote等で実験的な調査報道を手掛けてきました。
ファクト・チェック重視
1年半余り、動物愛護問題やNPO、地方創生に関わる話題を執筆するうち、情報公開制度を利用して行政文書を入手し、ファクト・チェックを重視して出来事を解説するという手法もほぼ確立できたかなと思っているところです。
同時に、問題が身近であればあるほど、立場や意見も多様で、行き違いが生じると激しい言葉が飛び交うということも身をもって体験しました。いわれなき中傷に対しては断固たる抗議もしてきましたが、同時に自らを律していくことも重要です。
ことしは、いよいよ数年来の課題であった日韓経済協力に大きな貢献のあった在日韓国人(故人)の伝記の連載や長期的な視点から日本の農業・漁業の転換に大きな役割を果たしたリーダーたちの物語にもnote上で取り組んでいきたいと思っているところです。民族などをめぐる差別問題も避けて通れないものと思っています。
新聞倫理綱領を参考に
そこで、このnoteやSNSを利用した情報発信にあたって、以下のような基本原則(ルール)も確認しておこうと思っています。
1、 公正=正確かつ公正、丁寧に事実確認を進め、報道する
2、 寛容=異なる意見にも耳を傾け、間違いは速やかに訂正する
3、 人権=個人の尊厳とプライバシーへの配慮を心がける
新聞社にいるころ繰り返し読んだ「新聞倫理綱領」のエッセンスのようなものですが、綱領は、投稿内容に対して誰でもが即座にコメントを書き込むことが可能なインターネット時代にはまだ十分に対応しきれていない面があります。
皆さまにも協力をお願いします
これまでも個別に幾人かの方にはお願いしたことがありますが、見落としもあるかもしれません。私の記事に対する他人からの感想であってもルール違反と思えるものに遭遇した場合は、修正や削除などをお願いすることも考えたいと思っています。
東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長だった森喜朗・元首相の「女性蔑視」発言のような間違いは絶対に避けなければなりません。もし、誤りに気が付いたら遠慮なくご連絡をください。そして、また、私から申し入れがあった場合にも悪く思わないで受け止めてください。
読者の皆様にもご理解、ご協力をいただければ幸いです。もちろん、意見や感想も大歓迎です。今後ともよろしくお願いします。
2021年3月3日 樫原弘志