④広島県「改善に向けて協議」 PWJ/ピースワンコ施設の糞尿処理
【ピースウィンズ・ジャパンからの要望事項について】
2017年12月30日未明に田中剛医療・がん対策部長(現健康福祉局長)が電子メールで課長らに指示して以降、広島県食品生活衛生課及び動物愛護センターは、狂犬病予防法関連の措置を中心にピースウィンズ・ジャパン(PWJ)からの要望について協議を続けています。(開示された県作成文書では、PWJの要望事項として、引き取り、登録、狂犬病予防注射、補助金、乳飲み対応、譲渡報告書を例示)
問 県は2017年6月、神石高原町において健康福祉局長ら幹部とPWJ幹部との意見交換を開催しました。目的はなんだったのでしょうか?その会合以降、PWJとの間で課長以上の職員が出席した協議を何回開きましたか?
答 平成29 年6 月13 日に当県健康福祉局長がPWJ 施設を訪問した目的は,施設視察と一般的な意見交換のためです。その後もPWJ との協議で課長以上の職員が対応したことはありますが、記録を作成していない場合もあるため正確な回数は不明です。
問 県作成の表(開示資料)にあるような引き取り、登録、狂犬病予防注射、補助金、乳飲み対応、譲渡報告書公費支出に関する問題を含め、PWJが陳情するそれぞれの事項に県がどのような対応をしているのか、すでに却下したものも含めてご説明ください。会議開催を含め県に負担に関わるこうした対応が、不公平にならないよう影響を受ける他の動物愛護団体や個人にも隠し立てすることなく伝えたり、意見を聞いたりする機会を設ける用意はありませんか?
答 狂犬病予防注射につきましては、まずは地元の獣医師等へ協力を依頼するよう助言をしております。乳飲み犬については,ホームページ等での募集には至っておりませんが、いくつかの団体登録先に対応頂いているところです。その他の対応内容につきましては、県情報公開条例上の行政執行情報に該当すると考えますので、回答は差し控えさせて頂きます。PWJ からの要望等については,いずれについても,公平性を欠くことなく対応することと
しております。広く意見をやり取りする機会等につきましては,今後検討いたします。
問 県の側からPWJに要望していることがあれば教えてください。例えば、平常時から動物取扱業者に作成を指導しているはずの災害時の対応について、地元住民や議会からは危惧する意見も出ています。これまでに県は危機管理マニュアルを作るようPWJを指導したことがありますか?
答 当県からPWJ へは、特段の要望等はございませんが、他の団体等と同様に関係法令の遵守等について指導等を行っております。また、災害時の危機管理等については、動物取扱責任者研修の機会等を通して指導しております。
問 糞尿の処理の仕方についても法的規制がないようで、イヌのし尿が土壌や水質を汚染するリスクが神石高原町議会で指摘されています。県の動物愛護センターの収容能力を上回る犬の大量引き取り先には、県動物愛護センター以上の処理体制を整えるよう指導する必要がありませんか?
答 糞尿の処理については,関係機関等と協働で,改善に向けて協議をしています。
問 局長、部長、課長という最高幹部レベルが出席する会合は他の民間登録団体との間でも開かれた例がありますか?あれば教えてください。
答 基本的には所管する食品生活衛生課並びに動物愛護センターの担当職員が対応させて頂くものと考えますが、課長等も交え、民間団体と協議の場を設けた例は他にもあります。日程等を御考慮頂いた上での御要望があれば、課長等も協議に同席することは可能です。