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架空業者名で出荷・宮城塩釜港、漁協職員らにもバラマキ・茨城大津港~大型まき網船団による疑惑のクロマグロ取引
やはりそうだったか。そう思わずにいられませんでした。日本一の生鮮クロマグロ水揚げ港である宮城県の塩釜港と、北部太平洋で操業する大型まき網船団の拠点の一つである茨城県の大津港を歩いて、市場関係者から聞こえてきたのは、水産庁、つまり国直轄で管理している大中型まき網漁業によるクロマグロ漁獲のごまかしが疑われる情報です。
塩釜では市場の運営会社「みなと塩釜魚市場」が、地元の水産問屋の求めに応じて実在しない架空業者名義による出荷を扱い、現金でその代金を授受していたことが今年10月の国税局の調査で判明しています。
■大臣許可漁船が架空業者名でクロマグロを出荷
市場の運営会社「みなと塩釜魚市場」(志賀直哉社長)は当初、国際合意に基づき漁獲量を制限している太平洋クロマグロの架空業者取引は存在しない、と説明していました。
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ところが、調査を進めていくと、クロマグロも取引対象になっていて、しかも架空業者扱いで出荷していた船主は、近海はえ縄漁船にとどまらず、大型まき網漁船もあったというのです。
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