第9話「期待される人と期待されない人、ゲビンはどっちなの」
今日、ぼくちんは企画書を提出しなくてはいけない。
しかし、一切やる気が起きずに、布団から出られずにいる。
上司からのプレッシャーに押しつぶされそうになるが、体が動こうとしない。
やらなくてはいけないのは、分かっているはずなのに。
分かっているはずなのに。
ぼくちんは期待されると、急激にやる気がなくなってしまう。
というのも、期待というプレッシャーを恐れ入るのかもしれない。
期待に答えられ無かった時の周りの顔が怖いし、がっかりもさせたくない。
プレッシャーを跳ね返すぐらいのメンタルを兼ね備えていればいいが、あいにく持ち合わせてもいない。
ダメなペンギンだとつくづく思う。
一方で、期待されてなくてもやる気が出ない。
誰からも期待を感じないと、やらなくていい気がしてしまう。
期待されないと、自分の必要性を感じられなくなってしまうのだ。
努力でみんなを見返せばいいのかもしれないが、そんな体力も無い。
つくづくダメなペンギンだと思う。
じゃあどうすればいいのか?
常にぼくちんは自問している。
答えは出ないが、一つ希望はある。
好きなことなら続けることができる。
そこには、期待やプレッシャーは存在しない。
常に自分のペースで進めることができる。
人間界でも同じことを思っている人はいると思う!?
他ペン(人間界でいうところの他人)のペースになった途端に生きづらくなってしまうと思う。
だからぼくちんはやりたいことをやる。