知っておきたい『補助金』で失敗しないための、申請から入金までの流れ
こんにちは、ぽんさんです!
「すでに支払ってしまった費用にも補助金は使えるのかな・・・」
「補助金を使いたいけど、すぐにお金がもらうえるのだろうか・・・」
と気になっていませんか?
そんな方に向けて、補助金の申請から入金までの流れについてまとめてみました!
本記事は、補助金の申請から入金までの流れを説明して、補助金の申請で気をつけたいことについて紹介していきます。
そもそも、補助金は一年中公募されているわけではないんです。
毎年、数回に分けて数週間のあいだ公募されることが多いんですね。
しかも、補助される経費は使う期間が決まっていて、その期間以外に支払った経費は対象になりません。
また、補助金は“立替払いの後払い”なので、すぐにお金が欲しいという方は対象にならないんです。
当記事では、補助金の申請から入金までの流れを具体的に解説します。よくある失敗と注意点も紹介します。どの補助金でも当てはまることが多いのでぜひご覧ください!
【全体像】補助金の申請から入金までの流れ
まずは、補助金申請の全体像を把握するために、上の画像を参考にしてみてください。
補助金は基本的に、会社が立て替えて先に支払ったものに対して後払いされます。
また、発注や納品、支払のタイミングをこの期間内でやってくださいという制約があります。
※一部例外が認められることもあります。
ですから、補助金の申請からお金を受け取るまでの流れを知っていないと、思わぬところで損をしてしまいます。
以下に補助金の申請からお金を受け取るまでの流れを説明していきますね!
1:公募開始から申請までの流れ
まずは、補助金の申請(申し込み)について解説しますね。
◆主な内容◆
・補助金は、いつどんなタイミングで、どれくらいの期間公募されるのか
・補助金の申請はどんな書類が必要なのか
①補助金の公募(募集)
補助金の公募は、補助金の種類や年度によって違いますが、年に何度か公募されることが多いんです。
また、公募が開始されると約数週間から1か月間の期間限定で募集されます。
ですから、補助金を使いたい人は、限られた時間のなかで申請書類を用意して提出しなければいけません。
②補助金の申請(申請書類と事業計画書の提出)
補助金の公募がはじまると、補助金の事務局というのが設置され、公式のWEBサイトが立ち上がります。
このWEBサイトに、「公募要領」といわれる補助金のルールブックのようなものが掲載されます。
この公募要領に書かれたとおりに、申請書類を用意して、申請書を提出します。
注意したいのは、補助金では基本的に事業計画書が必要になります。
この事業計画書に手間と時間がかかりますので、余裕をもって申請書類の準備をするようにしてください。
申請書の書式(ひな形)などは、補助金の公式WEBサイトから入手することができます。
最近では、電子申請が必須の場合もあり、直接WEB画面に入力する場合もあります。
この場合、「GbizID」というのが必要となる場合があります。
GbizIDは発行までに2週間以上かかりますので、公募前でもなるべく早めに取得しておくようにしましょう。
GbizIDのWEBサイトURL:https://gbiz-id.go.jp/top/
2:申請したあとの採択から支払までの流れ
ここでは、申請書を提出したあと、採択から入金までについて解説していきますね。
◆主な内容◆
・どのタイミングで採択が発表されるのか
・採択後にやらなければいけないこと
③補助金の採択結果発表
補助金の公募が締め切られたら、事業計画書を中心に申請書類の審査が行われます。
審査期間は短いもので約1か月半程度、長いと数か月くらいかかることがあります。
審査が終わると、採択結果が補助金の公式WEBサイトに公表され、採択された会社には採択通知が送られてきます。
④補助金の交付決定手続き
採択された会社は、申請書と一緒に提出した事業計画書に沿って、補助金の対象となる経費を使って計画を実行していきます。
注意したいのは、計画を実行する前に、もう一つ手続きがあるんです。
「交付決定通知」というのをもらうために、書類を提出しなければいけません。
“交付決定”とは「申請した内容から、いくらまでは交付することが決まりましたよ」という書類です。
実は、採択は審査に合格しただけで、補助金を支払う金額が決まったわけではないです。
※2020年は例外的に交付決定手続きが省略された例もあります
交付決定通知が送られてきたら、ようやく申請した内容の計画を実行することができるようになるんです。
このときに、必ず交付決定通知書の日付以降に計画に着手してください。
交付決定日付の前に計画に着手してしまうと、補助金が受け取れなくなってしまうんです。
⑤補助金で申請した事業計画の実施
ここまできて、ようやく計画に着手することができますね。
交付決定通知書が届いたら、いよいよ計画を実行していきます。
ここでいう「計画の実行」とは、見積もりをとって、購入したものの支払をするところまでをいいます。
具体的には下の表を参考にしてください。
ここまでを、申請した事業計画や申請書類に記載した期間内に完了する必要があります。
期間内に完了しないと、補助金が受け取れなくなってしまいますので納期などの確認も間違いがないようにしましょう。
⑥補助事業の補助事業実績報告
申請した計画を期間内にすべて完了させたら、実行した内容を書類にまとめて報告しなければいけないんです。
「補助事業実施報告」という手続きで、決められた書式や指示に従って書類を提出します。
手続きの方法は「補助事業の手引き」などの冊子があり、計画の期間が終わる前に事務局から送られてきます。
書式なども補助金の公式WEBサイトから入手することができるようになっています。
報告は、実際にやったことやその効果を記載する書類などと一緒に以下の書類が必要となってきます。
◆必要となる書類◆
・見積書
・発注書
・納品書・検収書
・納品物の画像
・請求書
・支払ったことがわかる証憑
(振込票・通帳の写し、クレジットカードの明細と引き落とし通帳の写し)
・他にも必要に応じて用意する書類がある
こうした補助事業実施報告の内容をチェックされて、ようやく補助金の支払いが決定されることになるんです。
⑦補助金の精算払請求
報告書類が確認され、問題がなければ、ようやく補助金が支払われることが確定するんです。
補助金の事務局から「支払決定通知」というのが送られてきますので、最後に「精算払請求書」という書類を提出して、お金を受け取ることになります。
精算払請求書を提出してから数週間で、指定した銀行口座に補助金は振り込まれます。
以上がお金を受け取るまでの流れです。
3:補助金申請から入金までのよくある失敗
ここまで見てきたとおり、補助金を受け取るまでにはそれなりに手間がかかりますよね。
ですから、「知らなかったために補助金が使えなかった」ということがないように、よくある失敗事例と注意したいことを紹介しますね。
>補助金には事業計画書が必要
補助金を申請する人で、事業計画書の書き方に悩まれる方が多いんです。
実際に事業計画書の作成にはそれなりの時間が必要になりますので、時間に余裕をもってなるべくはやく準備するようにしましょう。
事業計画書の書き方については、後日アップする予定のこちらの記事をご覧になってください。
準備中
タイトル URL
>交付決定日前に支払った経費は補助金の対象にならない
この記事で説明したとおり、交付決定日より前に支払ってしまった経費は補助金の対象にならないんです。
もちろん、申請前に支払ってしまった経費も対象にならないということですね。
補助金申請の流れをしっかりと理解して、経費を使うタイミングなどを考えるようにしましょう。
※2020年の一部の補助金は特例として、過去に遡って対象となる場合がありましたので、公募要領を確認するようにしてください
>申請した期間内に計画を実行して完了しなければいけない
この記事の中でも説明しましたが、計画は必ず申請した期間内に着手して完了しなければいけないんです。
期間内に着手して完了できないと、補助金が受け取れなくなってしまいます。
購入先の担当者、しっかりと調整しながら、納期や支払などについて必ず期間内に収まるようにしましょう。
>クレジットカードでの支払いは引き落とし日までを期間内に
最近ではインターネット上で取引を完結できるようになったり、クレジットカードで支払いをする機会がふえてきていますよね。
補助金でもクレジットカードでの支払いも認められていることがあります。
この場合、クレジットカードの引き落とし日を支払日としていることがありますので注意が必要です。
>納品物の画像はとにかく撮っておく
事業実施報告については、この記事で説明しましたね。
報告に必要な、発注から請求までの書類は用意できる人が多いのですが、納品物の画像を残していない人が多いんです。
納品や検収のときには、とにかく何枚か画像を撮っておくようにしましょう。
モノであれば、納品されるときの、納品、開梱、設置の画像。
サービスであれば、提供を受けているときの画像。
ホームページやソフトウェアであれば、納品時の風景や画面のキャプチャーなど。
あとから用意できないといけないので、「納品物の画像を撮っておかないといけない」と覚えておきましょう。
>【重要】意外と知られていない「収益納付」という制度
これ、補助金支援をしている人でも知らない人もいるんです(ありえないんですが)。
補助金には「収益納付」という制度があって、知らないと補助金を返さないといけない場合があるので紹介しておきますね。
「収益納付」は、補助金をつかって計画を実行した結果、収益が生じた場合に、補助金の交付額を限度に、収益金の一部または全部を返さないといけないという制度なんです。
収益納付については、どんな時にいくら返さないといけないかについて、公募要領に計算式なども記載されていますので確認してみてください。
補助金の詳細を確認して申請に挑戦しよう!
今回は中小企業向けの補助金について、申請から入金されるまでの流れについて紹介しました。
いざ補助金に挑戦するとき困らないように、ブログ記事の全体像とポイントをおさらいしておきましょう!。
◆補助金の申請から入金までの流れに関するポイント◆
・補助金は年中公募があるわけではなく公募期間が決まっている
・申請には短い期間で事業計画書の作成が必要
・電子申請が指定されている場合GbizIDが必要
・補助金は交付決定日以降で申請した期間内に支払った経費が対象
(基本的に申請前や、採択・交付決定前の経費は対象にならない)
・補助金は立替払いの後払い
・収益納付という制度に注意が必要
今回の記事は、補助金の申請をする前に知っておきたい基礎知識でしかありません・・・
次回は、補助金の正確な最新情報をいち早く入手したい人のために、プロがやっている補助金情報を収集する方法をご紹介します!ぜひご覧ください。
【次回記事】『補助金』ネット情報に振り回されないための、最新の正確な情報の集め方!
当記事が少しでも役に立てたら幸いです。