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柏木公宰のエッセイ 第二十二回「夏の恥ずかしい話」

こんにちは、柏木です。

今回は夏にまつわる僕の「ちょっと恥ずかしい話」をしたいと思います。


いまから4年前の夏。

虫の鳴き声しかきこえない静かな夜。

僕は家でゴロゴロしておりました。


しばらくすると外から何やら爆発音が。

「ズドドドドン!ドドドン!プッシュプッシュシュ!ドドン!」

さっきまで静かだったのにいきなり遠くのほうからきこえてきました。

「ズドン!ドドドドン!ズドドドドン!」

遠くながら激しい音は鳴りやみません。

「バン!バン!ババババババババババン!」


いきなり激しい音に僕は戸惑ってしまい、かなりビビっておりました。

状況が読めない・・。

こわい・・。

そして僕が連想したものは

「・・・銃声だ・・」

「・・やばい・・理由はわからないけど・・誰か外でやりあってる」

そう思ったので、とりあえず身を低くしておりました。

外で何が起こっているのか確認しなければ

危険だと思いつつ窓をゆっくり開けました。


花火でした。

遠くの方で花火大会が始まっておりました。

花火自体は建物でほんのちょっとしか見えませんでしたが

窓を開けて音をきいて、冷静に考えて

「銃声なわけないか」と察しました。

そしてこみ上げてくる恥ずかしさ・・・。


窓をゆっくり閉めて、とりあえず酒を買いにいきました。

そんな4年前の夏の夜でした。

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