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色づくりについて -退色の原因と対策編-

こんにちは、うめ木です。

コンクールなどの為に時間をかけてマジパン細工を制作するとき、
またディスプレイ用などで鑑賞期間が長期に及ぶとき、
作品の退色が気になったことはありませんか?

『そもそも食用色素ってなに?』
という方も、細工菓子においてより分かりやすく実践的な内容で書いていますので、是非読んでみてください。

この記事を読むと、
・食用色素を使っている人
・作品の発色の良さを保ちたい人
・退色の原因を知りたい人
が、色素の扱い方と色素の選び方が分かるようになります。

まず、食用色素とは食品に色を付ける目的で使用される着色料のことを指しています。 

天然色素と合成色素の2種類に分類され、それぞれ特定の用途や特性を持っていますが、今回は細工菓子で主に使用されてる合成色素(主にタール色素)に焦点を当てて書いています。

合成色素とは化学的に合成された色素で、鮮やかで持続性のある色彩を出すことができます。
これが細工菓子に用いられる最大の理由です。

私が愛用しているウィルトンアイシングカラーを例にして、
推測される退色原因と、それを検証する実験をしてみました。
(他社メーカーの製品成分にも触れていますので、ウィルトンユーザーさん以外の方にも参考にしてもらえるかと思います。
また、実験はマニアックな素人によるものであり、かつどのメーカーのものが一番良い!と断言するような内容ではありませんのでご理解ください)

また内容が長文になるため、結果だけサッと読みたいという方は、目次よりまとめをご覧ください。

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