『病んでる』ってかわいい?~病めるわたしたちのファッション~
こんばんは、kashiといいます。普段はTwitterで音楽の話をしたりしています。
今回は音楽とはまた違うカルチャーのお話になります。ずばり、『病み』と『かわいい』のお話!です!
いまや『病み』と『かわいい』の組み合わせは確立された文化として受け入れられたりられなかったり......まぁ見慣れたものになってきたかと思いますが、これらの文化はどのように親しまれてきたのでしょうか。
今回はそんな『病み』と『かわいい』の組み合わせについてファッションのお話を中心にざっくり振り返ったりそこからわたしが考えたことなんかをお話していこうと思います!
【おしながき】
・病みかわいいの誕生
・めあかわいい?
・ぴえん系女子の地雷系ファッション
・病んでるファッションは不謹慎?
・病みかわいいの誕生
単語は聞いたことある!という方は多いと思いますが......
そもそも病みかわいいって何?
「夢みたいに可愛い」の略称であり、2013年頃に広まった「ゆめかわいい」に『病み』の要素が追加された原宿系ファッションジャンルで、
ゆめかわいいと同様パステルカラーが中心のメルヘンなデザインでありながら、包帯・眼帯・錠剤・刃物などのモチーフが使われているのが特徴です。
「メンヘラチャン」の生みの親である江崎びす子さんを筆頭に大ブームを起こしました。このジャンルのお洋服が気になる方にはACDC RAGというブランドをおすすめします。
かわいいと病み、ぶっ飛んだ組み合わせに衝撃を受けたひとは当時多かったはず。
しかし、精神的な悩みを抱える人への配慮という面で批判も耐えず......そこから新しく生まれたジャンルも存在します。
・めあかわいい?
それが『めあかわいい』。
「ないとめあかわいい」の略称で、悪夢(ナイトメア)をモチーフとしている2019年に誕生した「かわいい」ジャンルのひとつです。
こちらはTwitter上のイラスト投稿に用いられることが多かったようです。「ゆめかわいい」や「病みかわいい」に比べて色やモチーフの自由度が高いのが特徴です。
薄暗い雰囲気とかわいいの融合は諦めず、「人を傷つけない」を絶対的な掟としたこのジャンルは、病みかわいいへのアンチテーゼと言っても差し支えないでしょう。
しかし、あまり浸透した印象は無いですね......
・ぴえん系女子の地雷系ファッション
2020年頃になると、歌舞伎町でホストクラブなどに通うメンヘラっぽい女の子 みたいなニュアンスで「ぴえん系女子」という言葉が発足します。
彼女たちが『ホストにかまって欲しい』『金払いがいいことをアピールしたい』という動機から生まれたファッションが、「地雷系ファッション」と言われています。
色味は白・黒が中心でダークかわいい雰囲気、涙袋を強調したタレ気味のアイメイクが特徴的です。
しかしこのジャンルは浸透するにつれどんどん形を変えており、地雷系の定義はこの型に当てはまるとは限らないようです。
ちなみによく並べられることの多い「量産型ファッション」は白やピンク色が多く使われたガーリーなスタイルで、男性アイドルなどの"推し"に向けて男性受けのいいコーディネートとして発足したジャンルと言われています。
・病んでるファッションは不謹慎?
さて、ざっと病み×かわいいファッションについて振り返ってきましたが......先程のめあかわいいの項目でも触れた通り、「病み」と「かわいい」が融合した文化は批判を産むこともとても多いです。
ですが、私はこのような文化は廃れて欲しくないと個人的に思っています。
自分のコンプレックスや暗い感情が好きなファッションに消化できるのは、大きな支えになりうると思うのです。
精神的な悩みは一筋縄でいかないことが多いぶんどう解決するかよりどう受け入れるかが本質の部分だと私は考えていて、好きなファッションで暗い感情を""かわいい""に変える ということは自分を受け入れるきっかけとしてとても素敵なものだと思います。
これからの病み×かわいいの文化はどのように発展していくのか、まだまだ楽しみです♪
kashi