私の行政書士開業準備日記 ~2024年9月の奮闘記~
2024年9月某日 はじめに
今、行政書士の開業について情報サイト等を調べています。本当は資格を取ってから何度も調べてはいたのですが、自分が独立開業をして実際に行政書士として仕事をしているという実感がなかったのでずいぶんと半端になっていました。
時間が経つのは早いものです。現在は失業中で、目標開業月は10月ですので、今になって実感を得て、焦っておさらいしているところです。自分が行政書士となって活躍している姿を想像して、これからどういうことをしなければならないのか早く調べないと。そう思って行き着くのが、今見ている開業向けの情報サイトです。今年の春に失業してから今までのらりくらりとしてしまい、少し出遅れてしまったと若干悔やんではいますが、善は急げということです。
そして、この記事はこれから行政書士を目指そうと意気込んで色々と準備している『現在の私』の記録です。この記事が完成した頃には『既に開業の前準備が整っている』という状態を目指して作成していきます。その過程をご覧いただきたいという意図を含んでいます。
全国に行政書士の資格を持っている方は、その性質上それなりにいると思いますが、『アラフォーになってそれなりの社会経験を積んで、いよいよ独立・開業を目指したいと思っている方』は、かなり限られているでしょう。ではもう少し範囲を広げて、『行政書士の資格を持っているが、開業までには至らず、興味もあるが二の足を踏んでいるという方』となるともう少しこの記事にも需要があるかもしれません。
また、行政書士は『法律家の登竜門』などと呼ばれていて、奮起してこれを目指し、メリット・デメリットを調査して具体的なイメージを探っているという方、特に若い方であれば、この記事を読んでも何らかの為になるのではないかと思い、キーボードを叩いています。『為になる記事』に私もずいぶん助けられてきました。私としても、それを実践していきたい。
行政書士とは、ざっというと書類の代行事業者であり、弁護士よりか敷居が低い身近な法律の専門家です。今の私はそういう風に認識しています。行政書士の職務範囲は非常に広く、漠然といろんなことをやる職業で、詳しい実務などは仕事を覚える過程で身に着けるものだろうと思っていました。(行政書士試験の特性上そうならざるを得ないそうですがここでは詳細は割愛します。)
しかしながら、具体的な情報サイトを読み、果たして今の私が思っているその程度の認識では済まされないであろうとも思い、開業後の自分の立ち回りをもっと詳しく調べていこうと、”今は考えている”というところです。
実際に、開業前にやることは非常に多く、また、『開業前の準備こそが今後の仕事の成否を決める』という諫めの言葉を情報サイトより目にして、まだまだ自分は認識が甘いなと思っているのが今の私です。これは早めに何とか対策して確実に準備を進めなければなりません。勉強も全然足りていません。焦っています。
そこで、先ずは基本的な開業準備に必要なことをおさらいしつつ、ここにそのための要点を整理していきたいと思います。参考にしていただければ幸いです。
行政書士開業の流れ
行政書士の資格を得てから開業するまでにはざっと以下のような流れになります。
① 開業準備
↓
② 行政書士の登録完了
↓
③ 業務の開始・実務の勉強
特に重要なのが開業の準備になりますが、開業の準備とは主に以下のものになります。
①開業準備
・行政書士の事業計画
・開業前の広報
・登録情報の整理・収集
・行政書士の登録申請
・事務所の準備
・実務情報の整理と実務の勉強
開業準備全体は、上記の通りでかなりボリュームがあり、覚えることや必要な決まり事や慣例など、やるべきことがたくさんあり、とても大変です。ですが、これ等の情報に関しては、インターネットやSNSにてかなり詳しく紹介されていますし、細目に調査して準備していけば、なんとかなるのではないかと思わされるに十分な事前情報があるといえるでしょう。そしてこれ等の情報の大半が無料で手に入ります。情報社会の最大のメリットがこれです。これを利用しない手はないです。
現段階での私の ①開業準備 を上から順にまとめると、以下の通りです。
まず、行政書士の事業計画ですが、現段階で特定の分野をめがけていることはなく、行政書士としてどんな仕事をしていこうかという点については、かなり漠然としたイメージのままです。よって、開業後のセミナーや仕事の紹介、あるいは営業周りを行いつつ、自分に合った仕事を探していこうと考えています。
正直なところ、一番重要かつ一番不安な点がこれです。自分にとって何が強みで何が適しているかが現状では今一つ見えていないといった具合です。ですので、営業に関しては、すぐに仕事が軌道に乗って、すぐに多くの仕事をこなしていくというよりも、顧客の確保のための仕事取りや、広報や情報収取にかなり時間を割くことになるだろうというイメージをしています。これについては、新人の行政書士が必ず通る試練ではないかと思いますので、できるだけ開業前に情報を集め、対策を早めに打って行動をしていかなければならないでしょう。もちろん実務に関する勉強もこれから突っ込んで勉強していくつもりです。ですので、計画という計画は、実務の勉強をしっかりやるということになります。
また、参考までに私自身の強みについてですが、noteの自己紹介に書いている通り膨大な勉強量、それも社会全般の知識を収集し続けてきたことがそうです。これは大きな自信になっています。
もちろん、弱みもあり、不安でいっぱいではありますが、『やってやる!』という意気込みでそれををカバーしつつ、『今の自分であれば、冷静に確実に情報を得て自分の取るべき選択を見極めていくことができる』と己惚れています。自分自身に対してそれだけの裏付けがなければ開業は遠い夢でしょう。覚悟と自覚を持って自身の行動をしてこなければならないということです。
登録情報の整理・収集についてですが、これは、実家の一室を事務所にして活動することを前提に、登録をしていくための必要情報のまとめや確認をして、必要な書類を役所に取りに行ったりする作業になります。
また、登録申請については、少し前に行政書士会に電話で問い合わせをしており、所属先の行政書士会のホームページの規則を参考に、登録申請書類に必要な事項を確認して整理したりしています。これについては、事実確認と事務所決定をするくらいで、特別大きな問題などを起こしていなければスムーズにいくものと思います。
登録のために必要な書類は各都道府県の行政書士会のホームページに記載されているようで、その様式にのっとって登録申請を行います。直接電話して書類は取り寄せました。多少の違いはあれどおおかた同じような書類を必要とするものと思いますが、以下の通りです。
登録に必要な書類等
・行政書士登録申請書
・履歴書
・誓約書
・入会届
・資格を証する書面
・住民票の写し
・身分証明書
・事務所の所在確認の書面
・顔写真
登録に必要な書類等の大半が準備するうえで特に問題にならないものですが、中でも問題となるのは事務所運営のための準備です。これが事実上のメインの『開業準備』になると思っていますが、事業を始めるにあたって多くの人がここで滞るものだろうと思います。少なくとも、事業を始めようとするからには相当な覚悟が必要ですし、開業資金も含めて実際に手元に準備しなければならないものがそれなりにありますから、ここはしっかり情報を集めて、後に支障のないように事務所設立の準備をする必要があります。
以下に現在調べている事務所の準備について、現時点で知りうる行政書士事務所の設立において特に必要な事項や気付いた点を記していきたいと思います。
事務所準備の流れ
・事務所名を決める
・事務所の場所を決める
・通信機器の調達
・ホームページの作成
・名刺の準備
・事務所備品の準備
・事務所調査を受ける
・職印・表札の作成
・事務書式の購入
・会計・経理の準備
順に今のところ考えていることや調べていることを記していきます。
まず、事務所名ですが、『行政書士 〇〇 〇〇事務所』(〇〇〇〇はフルネーム)にしようと思います。これはたいていの事務所がそうなっているようです。
また、補助者については、いまのところ父を登録しようと思っています。父と母がいますので、適度に手伝ってもらおうと思っています。父と母は高齢のため、あまりあてにはできませんが。
事務所の場所は自宅です。自宅にコンクリート土間の倉庫があるので、そこを簡単にリフォームして事務所にしようと思っています。どうやら行政書士を開業する人の大半が自宅を事務所にしているのが実情のようで、特に資金に余裕のない人は、独立物件の事務所を構えることは避けるのがセオリーのようです。見栄を張るより実をとれ。私も外身より中身を考えるべきだと思っていますので、別の所にお金をかけます。
通信機器については、電話、FAX、PC、インターネット、プリンターを準備・検討する予定ですが、電話については固定電話を使用せず、FAXも用意しなければ、インターネットは既に繋がっていて、さらにPCやプリンターも既にあるものを使えばよいと考えています。ですので、現時点で通信機器は、新しい仕事用の携帯電話機を契約する以外に特別に買い揃える必要はないと考えています。資金に余裕はありません。とにかくなるべくコストを掛けないことを非常に重視しています。
固定電話については、既に家にあるものを使おうにもFAX機能がついていないため、新調しなければなりません。また、そもそも固定電話を使うメリット・デメリットを考えると、敢えて使う必要はないと考えています。FAXも同様です。もしも事業を行う上でどうしても必要な場合には調達を検討しますが、現時点では使用しない方向で考えています。通信機器は、仕事をするうえで文字通りの生命線です。自身とお客さんとをつなぐ重要な命綱と考えると、少しでもその幅を広く太く取るのが賢いというのは確かにその通りです。ですが、その分管理にかかる手間が必要なのは意外に見落としがちになります。電話対応、メール・FAXのチェック、スケジュール帳の管理、ホワイトボードのスケジュール管理、ホームページやブログの管理、顧客の管理、書類の管理、会計管理。これに加えて自身の生活管理とプライベートの情報管理などなど、これ等を自分一人で管理するのは並大抵では行えません。また、それを誰かに担ってもらうにしても限界があります。とすれば当然『広く太くではなく狭く細く』という発想がむしろ必要になってきます。そのバランスを考えてまずはスタートし、仕事に慣れてきて、自分の行動範囲を広げることができそうな見込みがあれば、そこで初めて通信の幅を広げていくという選択肢が出てくるのではないかと思います。バランスが大事です。
ホームページについては、少しややこしいことになります。いわゆる従来型のホームページは作らずに、SNSを使って行政書士事務所専用のアカウントと加瀬伊助のアカウントを使い分けていこうと考えています。
従来型のホームページを使用すれば毎月の契約料が発生します。今のSNS時代においてこれらを敢えて使う必要はないでしょう。正直時代遅れだと私は思います。もちろん余裕があれば後々に取り組むこともあるかもしれませんが、今の準備段階では必要無いと思っています。
専用のメールアドレスも敢えて有料のものを使わずに、グーグルアカウントを作ってgmailを使えば無料でメールは使えます。フリーメールの信用性に疑問を持たれることもあるかもしれませんが、こだわるところはそこではないというのが正直な気持ちです。
また、連絡は基本電話で行いますし、メッセージはSNSの掲示板に書いてもらえばそちらの方が優位に情報交換はできますので、そういう方向性にもっていこうかと思っています。
ちなみに、ラインアカウントは便利ですが、さすがにセキュリティ上のイメージが悪いので検討していません。チャットワークなどの他のビジネスツールは検討しても良いとは思いますが、必要があれば後に準備する程度でよいと考えています。
行政書士専用のSNSアカウントについてですが、加瀬伊助のアカウントは、氏名・住所を公開していないので、新しく自分自身のアカウントとして、行政書士の名前でnoteか何かのアカウントをホームページとして別に作成しようと思っています。そこでは、自身の広報をしつつも、主に仕事依頼や自己紹介などの広報をメインのツールとして管理していきます。連絡用の掲示板もそこに置こうと思っています。そして、行政書士も含めて仕事関連の広報としては、加瀬伊助のアカウントをメインに行っていく予定です。
私という個人の行政書士の広報は、基本的には地域に密着した広報が適していると思いますので、直接の名刺配りや対面の無料相談などを通じて行うのが良いと思っていて、また、居住地域外の広報も当然必要になってくると思いますので、そこは業務をこなしていく中で直接にお客さんと接触する形の広報を図っていきたいと考えています。
また、全国的なオープンの広報と直接的なクローズドの広報は、インターネット広報のメリット・デメリットを考慮して、主にセキュリティの観点からその二つは分けて考えるべきだというのも重要なポイントになります。
『加瀬伊助』とは、そもそも私が個人の思想を発表するために作成したネット上だけの人物です。現実の自分とネット上の自分をどうリンクさせるかというのは、これからのネット時代の動向も相まって非常に微妙で実験的な問題です。これからそれをどうするべきか、じっくり考えていきたいと思っていますので現時点ではこのような扱いにしたいと思っています。
そのようなことから、全国に向けて行政書士の有資格者としての加瀬伊助をアピールして、その匿名性を利用したnoteの記事作成なども視野に入れて広報活動を行っていきたいと思っています。ややこしいですね。ちなみに、行政書士法によれば、行政書士でない者が書類の代行業務等を行ってはいけないので、そのあたりの条項に抵触しないように十分注意が必要です。
行政書士の知名度も決して高いとは言えませんし、実際にどんな仕事をしているのかほとんど知られていないのが実情だと思いますので、行政書士として生きていくためには、既にある程度の知名度のある加瀬伊助のアカウントを使って、広く行政書士そのものの広報を図りつつ、自分自身の仕事の幅を増やしていくといったことも重要な広報になると考えています。
結論として、ホームページはSNSで作り、メールはgmailを無料で作り、行政書士の自分と自称社会学者の『加瀬伊助』の2つを同時運営していくということになります。なるべく世間にばれないように。
名刺の準備ですが、これもいろいろと悩まされています。そもそも皆さんは名刺というとどんなイメージを持っておられますか?
私にとっての名刺のイメージは、なんとなくですがいいイメージがありません。正直なところ、これまであまり自分の名刺をやり取りするような環境になく、また、名刺を渡してくる相手も自分を良く見せようと必死に取り繕うような人に見えたり、あるいは、営業のためにロボットの様に無気力に名刺を渡してくる人にも見えたりしたという印象を持っています。これは少し言い過ぎかもしれませんが、印象とはそんなものです。
しかしそうはいっても、行政書士は名刺を作らなければ仕事は始まりません。そして、今度は自分がそれを人に配る側になるのです。相手に好意をもって受け取ってもらわなければならないし、受け取った相手に嫌がられているような人物であってはいけないということです。
また、実際には行政書士の名刺は営業における最大の武器でもあります。行政書士という国家資格の後ろ盾をしっかりアピールつつ、『お客さんの味方になるために国家の後押しを得て仕事をしている』ということを相手に示すことができます。そして、それに見合う能力と実績をこれからしっかりと身につけなければなりません。そのことも踏まえて、今はしっかり情報を集め、戦略を練って開業前の準備に取り組んでいく必要があります。
名刺一つ使いこなすにしても、『この人の名刺をもらいたい』と思わせることができるような行政書士にならなければならないということです。
ということで、名刺については様々な記事やブログを参照にして、以下の内容を載せることにしました。
〈表面〉
・事務所名
・住所
・名前
・顔写真
・行政書士徽章
・携帯電話番号(仕事用)
・営業時間
・メールアドレス
・ホームページ名
・ホームページのQRコード
事務所名、住所、氏名、メールアドレスは当然として、それ以外について私見を述べてまいります。
まず重要なのが、名刺の紙質はできる限り良いものを使うべきだということです。薄っぺらい、すぐ曲がるような安物は絶対避けるべきでしょう。そこは、行政書士として業務を行う上では非常に重要なたしなみだと思います。
記載事項について、まず顔写真は自分の現在の写真をカラーで載せます。やはり写真は相手に安心感を与え、さらに自分を知ってもらうためにも必要だと思います。
行政書士徽章はこちらです。
電話番号は、最初は固定電話を使わずに仕事用のスマホを使う予定ですので、その番号を載せます。その際には、営業時間を7時から19時に限り、営業時間を明記します。この点は、仕事の内容ややり方によっては変更することもあると思いますが、現時点ではこれが良いと思っています。
ホームページは、SNS等を利用して一応準備しておき、ホームページ名(現在未定)を載せます。そしてその横にQRコードを載せます。QRコードは簡単に作れるうえに、スマホのカメラ機能で簡単にアクセスすることができるので、下手に長いアドレスや記号を載せるよりも効率が良いと考えています。
表面は以上です。
では次は裏面です。裏面の記載はパターンを分けて考えています。
〈裏面〉
・一般の挨拶用(2種類ほど)
・業務特化の宣伝用(複数種)
一般の挨拶用の記載事項は、主に自分を知ってもらうための名刺になります。友人や知人に向けて、また、全般的な営業目的のための挨拶用の名刺です。記載内容は、幅広く仕事の内容を伝えつつ、さらに、自分自身の強みになる点をアピールする『自分を知ってもらうため』の名刺となるような文章を載せます。他の行政書士の紹介文などを参考にして、『自分が行政書士としてこういう悩みを解決してみせます』という文章を載せるのが相応しいでしょう。加えて、行政書士の代表的な業務を項目としていくつか載せます。
その他、私の場合はいろいろな資格を持っているので、資格を書き連ねても良いと思います。行政書士の資格を持つ者として、幅広い分野に精通しているというアピールのために、これまでさんざんといろんな分野に手を出して勉強してきたつもりです。名刺には漏らさず記載したいところです。
この一般の挨拶用の名刺を配る相手としては、『広く誰が見ても通用するような相手』を想定していますので、自分の宣伝のための重要な事項は、名刺の裏面でしっかりアピールしていきたいところになります。
対して、業務特化の宣伝用の名刺は、相続なら相続、建設系の許認可ならその関連の実務の数項目を詳しく説明している文章を載せます。これは、挨拶とか自己紹介ではなく、仕事に直接関わりそうな相手を選んで配る用途の名刺です。つまりは、仕事の内容に見合った相手に合わせて、直接『私に仕事をさせてください』と言っているような文を名刺に記載するということです。
表の記載で私が行政書士だということはわかります。それは相手も既に知っていて、では具体的に『自分(お客さん)にとってこの人はどんなメリットがある人物なのか』ということを説明するのがこの業務特化の宣伝用の名刺になります。
これは、裏の記載を数パターン用意しなければならないのですが、特化した内容を謳うことによって、相手にはより強い需要に対するアピールになり、一般的な名刺を配るよりは確実に仕事につながりやすいというメリットがあります。この名刺の使い分けは非常に有効だと考えます。
なお、地元の印刷屋さんに電話したところ、裏面を白黒にすれば少し値段を抑えることができるようです。枚数も100枚単位で頼むことができるということでしたので、そこは数種類使い分けて上手くやっていこうと思います。
また、行政書士の登録前はこのままでは名刺を渡せないため、『登録申請中』の名刺も準備する予定です。準備している間にも『営業』が必要になると思いますので、短期間限定ですがそのつもりです。
以上の様に、名刺のことをいろいろ調べて改めて思いましたが、名刺に対して変なイメージを持っていましたが、そのようなことでは名刺は本当に何の意味のないムダ経費になってしまうと思います。
これから意気揚々と事業を始めるのであれば、『この名刺があれば心強い』と思わせることができるような、名刺にいいイメージを持ってもらえるような、そんな名刺であるべきですし、そうするためには、今後の継続的な自身の研鑽と仕事に対する熱意をしっかりもって多くのお客さんと接することが必要だと思います。名刺は非常に大事ですね。
次に事務所備品等の準備ですが、これに関しては初期投資をなるべく抑えることを一番に考えて、今家にあるもので代用できるものはすべて使うつもりで考えています。
ちなみに、開業資金については参考程度ですが、登録料などもすべて含めて、この時点で50万円ほどを考えています。開業後にも一年間は運用資金として準備していますので、併せて150万円ほどの開業・運営資金をイメージしています。これは通常よりもかなり少ない金額だと思いますが、参考程度の金額として以後の話を聞いていただければと思います。
前述の通り、事務所は自宅の一室を簡単にリフォームして事務所登録しようと思います。その後に、登録申請用の写真を撮ります。写真は、事務所の外観と玄関と事務所内の様子が必要ですから、それを提出するのに支障のないようにある程度はしっかり準備します。提出後には事務所の調査があるようなので、事務所として機能するように整えなければなりません。少し面倒でも、最低限の準備は必要だということです。
ただ、リフォームといっても、大掛かりな工事をする必要はなく、現在事務所予定の場所には事務所に不釣りあいな棚などがそれなりにあるので、それをどこか別の場所に持っていったり、ほこりを払うなど掃除をしたりしなければなりません。そこにもなるべくコストを掛けずに準備を行います。多くの行政書士は、自宅を事務所として開業して、ある程度軌道に乗ったら別の事務所に引っ越しをするようですから、今はとりあえずの事務所でも十分だと考えています。
今現在、事務所と事務用品等で必要な主な備品等は以下の通りです。
・事務机
・本棚
・応接セット(打ち合わせ用)
・書庫(ファイル棚)
・ホワイトボード
・電話(仕事用携帯電話)
・プリンター
・名刺
・移動手段(自動車等)
・看板(玄関の表札)
・職印
・ゴム印
以下、上から順にみていきます。
事務所机、本棚、応接セットは家にあるものを使います。鍵付きの書庫は安いものを調達しなければなりません。
スケジュール用のホワイトボードは、常に目に掛かるように入口付近の壁に掛ける900mm×600mm程のホワイトボードを用意しようと思います。日本製で新品で¥15,000程で買えます。少し高いですがこれは我慢して質のいいものを買います。
電話は仕事用に契約しなければならないので名刺を刷る前に契約したいと思っています。
プリンターは家にあるものを使います。
移動手段は今使っている軽自動車を使います。
看板(玄関の表札)は、特別な決まりもないようなので300mm×100mmほどの木片を加工して自分で作ろうと思います。頼んでもそんなに費用は高くないのですが、これは経費削減というよりも自分自身のこだわりです。あまり手間をかけずに、それなりのものを用意したいと思います。
職印についてですが、これは行政書士の顔のようなものですからできるだけ上質なものを選んで購入したいと考えています。色々な情報を参考に私の選ぶものを記したいと思います。
まず、大きさは15mmの角印で、篆書体のものです。15mmはサイズとしては最小です。篆書体というのは偽造防止のために良いそうで、材質は黒水牛の特上というものを選びます。値段はおよそ10,000円です。
職印は、もし破損した場合などは届け出をし直さないといけないので、そうならないように特に品質を重視しています。黒水牛特上というと聞こえがいいので採用しましたが、これはほとんどインターネットのブログの影響でそのまま採用しました。先輩のアドバイスは大事にしたいところです。
ゴム印についていは、事務所名、名前、電話番号などを追加で選べるタイプの印を選びます。現時点ではまだ新しい番号がなくホームページなども無いため、まだ選んでいませんが、追加購入できるタイプのゴム印であれば後でどうにでもできるのが選定の理由です。時期がきたら購入したいと思います。
以上で事務所の登録までの準備はおおかた終りになります。
② 登録完了
必要書類を提出して行政書士の登録申請が完了します。登録が済めば行政書士としての営業活動を含め業務を行うことができるようになりますが、その前に、業務の管理のために必要な会計の準備と銀行口座の準備を済ませなければなりません。
会計ソフトについては、すでに個人事業主として確定申告をすることを想定したレシートなどの整理を実施しているところですが、今のところまだ会計ソフトを買うまでには至っていません。しかし、現在の準備にかかる出費は『繰り越し資産』になるため、節税対策として計上できます。ですのでこのあたりの勘定も想定して会計ソフトを購入する必要があります。『そのうち何とかしなければ』と思っていましたが、それが今ということですね。
会計ソフトはメルカリにて無難に『弥生会計スタンダード』を購入しました。ここは中古で買うか新品で買うか迷うところですが、なるべく経費を抑えるために中古で購入しました。¥10,000です。定価で買えば¥40,000です。到着次第使えるかどうかを確認して、さっそく使っていきます。
次に銀行口座についてですが、新しく行政書士事務所を立ち上げたので、その専用の口座を作る必要があります。はじめは、個人の事務所なので過去の口座を流用できれば良いと思っていましたが、情報によるとやはり『行政書士事務所 0000』というように屋号をつけて口座を作るべきだということです。屋号とは、ここでいう『行政書士事務所』にあたります。おおかたの理由は以下の通りです。
・お客さんに安心感を与える ⇒信用につながる
・個人の会計とごっちゃにならない ⇒会計上の致命的なミスを避けられる
色々な記事をみてみましたが、確かに手間一つで避けられるならばそうしようと思うものでした。出費はほぼありませんので、多少手間ですが作ろうと思います。
また、お客さんの利便のためにゆうちょ銀行やネットバンキングも作っておくべきだということなので、最低でも二つは口座を作ろうと思っています。
行政書士を開業する時には、青色申告の申請と同時に開業届を税務署に出す必要があります。その際に銀行口座を登録するのですが、それまでに口座を作っておく必要があります。
こうして準備がほぼほぼ完了し、行政書士としての仕事が始められます。
③ 業務の開始・実務の勉強
2024年の9月現在、まだ申請書も出していないのですが、こうして記事にまとめていくことで自分が今からどういう道をたどっていくのかがだんだんと分かってきました。そして、今から自分が何をするべきかも。
この記事もあともう少しでキリを付けます。なぜなら、今から早急にやらなければならないことがあるからです。それがこの実務の勉強です。冒頭で述べた通り、実務の勉強は仕事を始めてからやりながら覚えていけばよいという安易な考えは端からありませんでした。しかし、今の今実際に何をしていいかわかってはいないのです。ではどうすれば、、、。これは答えは明白で、実務の講座を勉強すればいいということです。
実務の講座とは、まとまった実務におけるノウハウ系の通信講座やその書籍などによる学習のことで、インターネット上にこれらの情報はたくさんあります。つまりは、このあまりにも膨大な行政書士の実務をついに覚えていかなければならないということです。
今までは漠然としたイメージを持っている程度でしたが、これからは具体的に仕事を進め、お客さんからお金を貰い、それを蓄積して事務所と自分の生活を維持していかなければなりません。これは今までの様にサラリーマンをしていればやらなくてもよかった『自分の維持を全て自分でやらなければならない』ということです。
雇われていれば誰かが負担してくれるもの、逃げること・避けることができるもの、面倒なお金の計算、方向性の決定などなど、これを自分でやって『行政書士としての自分の責任』を自ら作って、これを適切に対処していかなければなりません。仕事をしていればミスも起きます。それが取り返しのつかないものであれば全部終わりです。今から私が歩まなければならない道はそういう道です。
そういうことを考えていると、だんだん恐ろしくなって、今すぐにでもそのリスクを軽減したくなりました。そこで今考えているのは、まずは中古の書籍で『行政書士実務書』というテンプレートの本を購入しようと思います。この手の本は今まで手にしたことがありませんが、いよいよその時が来たのだと思います。¥4,000程出して早速購入したいと思います。まずはこれをじっくり読んで自分のものにしてからいざ『営業開始』と行きたいと思います。
おわりに
9月に入ってから『そろそろ調べよう』と思い、ここまでまとめてきましたが、今の時点でもう印鑑まで注文しましたし、住民票やらも取りに行きました。準備は着々と進んでいます。そうですね、今は早く黒水牛特上の職印を拝みたいものです。
29の時にやっと合格した行政書士試験。合格率は8%でした。試験に何度も失敗し、苦節8年の計が実りました。そして2024年、ついに行政書士として歩みだすことになります。トラブルがなければ。
この9月の数日間の記憶はこうして記事として残ります。どのくらいこの記事はインターネット上のこの空間に留まることになるのでしょうか。この記事を見た未来の行政書士が、私の奮闘記に何をか良きに思う日が来るのでしょうか。
人生は一度キリ。今の自分が何者であるか、それを確認するのに行政書士の開業は十分すぎる船出です。願わくば日本の未来に何か光とならんことを!おりゃー!
私の行政書士開業準備日記~2024年9月の奮闘記~ 了
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