真・女神転生Vかんそうぶん
真・女神転生V、難易度ノーマルで一通りのエンディングを見たので、いつか自分で見返す用に感想を羅列してます。
ネタバレがあるので、クリアしてから見ることを推奨します。
なお、真1〜真4F、ストレンジ・ジャーニー、ペルソナ1〜3、デビルサマナー、ソウルハッカーズ、ライドウvsアバドン王をプレイ済です。
先に結論
ゲームとしては絵もキレイだし、サクサク遊べるし、オープンワールドも悪くなかったのですが、やっぱりストーリーが薄味すぎるのが本当に勿体ない…。という結論でした。
あとは結論に至るまでのいろいろをつらつら書いています。
3Dについて
久しぶりにAAAタイトルの3Dゲームをやったので、画面のキレイさに驚きました。敵のやられエフェクトとかめちゃくちゃ良いですね。
3Dゲーム繋がりなせいか、真・女神転生3と設定の繋がりが多かったですね。マガツヒとか、言葉だけだけど東京受胎とか、人修羅とか。
いろいろ大変だったのでしょうけど、ランドマークがあんまり無かったのは残念…。と思って思い返してみたのですが、品川駅、東京タワー、ベイブリッジ、銀座和光、東京駅、浅草寺、上野の不忍池。思い出すと結構ありますね。秋葉原がアセットのビルだけだったのの印象が強かったせいなのかな…?
戦闘、育成について
戦闘は無難な落とし所にたどり着いたのかな。という感じを受けました。テンポは良好で、プレスターンバトルも極端になりすぎず。今回は眼光もありませんでしたし。
最後は万能や、貫通スキル+パッシブスキル全盛りになっちゃうのも伝統ですね。
今回、チャージの倍率が2倍以下なので人権が無かったですね。他のチャージスキルも面白かったですが、最終的に力依存貫通スキルや、元々クリティカルレートの高い物理攻撃使えば良いやってなるのが勿体なかったです。
まとめると、最終的な完成形が収束するため、育成の幅が少なく感じるのが勿体ないな、という結論になりました。最終的に力依存アタッカーと、回復補助役だけになってしまう…。通常バトルの属性攻撃役もヤブサメショット持ちが居ればだいたい十分ですし…。
ダメージのレベル依存大きすぎ問題。レベル差があるとそれだけで勝てなくなるのは残念でした。低レベル攻略の難易度が高い & 逆にレベルさえ上げちゃえばあっさり勝てるという感じで。初心者救済のためなんですかね。福音書のおかげであっさりレベル99に行き着くのが、なおのこと上記の問題が見えやすくなってしまった気がしますね。
ただ、逆に魔導書も大量に手に入るので、好きな悪魔や固有スキル持ちを育てるのも自由という感じなのは良かったです。育成のゴールは決まっているけど、どの悪魔を使うかは比較的自由という感じで。
ストーリー・キャラクターについて
ただただ掘り下げが足りなかったなという気持ちです。素材は良かったので本当にもったいない。ただ、ここに時間取っちゃうとゲームのプレイ時間が長くなりすぎると思うので、意図的に削ったのかな? という気もします。周回しないで全てのエンディングを見れるのも、そういう意図なのかなぁと。
ほとんどストーリーが進まないまま、言われるままにアリオクを倒して、さてここからどう話が転がるのかな? と思ったらもう終盤なの!? となってびっくりしました。
学校に各神格の知恵が集まりすぎ問題。ここ掘り下げられなかったので、イチロウやメガネくんがナホビノになるのが、ご都合主義になってしまった気がします。サブクエをやっているとFate世界的に理屈をこねれば他の魂も使えるっぽいので、そういう魂をベテルが意図的に1箇所に集めていた的な話にすればよかったのかな…?
メガネくん空気過ぎ問題。どうしても総理大臣が前に出てしまうので、それについていくだけになってしまっていましたね。本人は別にカオスの価値観について思うところはなく、東京の復興が第一優先でしたし(これ、主人公の最後の選択肢にもおんなじこといえますよね)
相対する立場のイチロウとアブディエルは、アブディエルが一度破れて、それを今度はイチロウ側が鼓舞するという形でキャラクターが立っていたのは良かったですね。ただ、こっちはこっちで急にオールバックになったり、ワープしたりの唐突感がめちゃくちゃ強かったですね。もう少し、彼がああなるのも仕方ないかな…というのがあればよかったんですかね…? ただ、神の秩序を維持するために、神が禁じた力を使うという流れは好きでした。
カオス/ロウについて。カオスの多様性礼賛。ロウの力があるオンリーワンが作るものが秩序。という思想、現代におけるロウ/カオスの解釈としてものすごく良かったのですが、これも全く掘り下げられないまま終わりましたね…。特にカオスは、ロウ側に突っ込まれていた「異なる価値観がある社会は争いの絶えない社会」という部分がエンディングでもそのままお出しされたのは残念でした。ディープストレンジ・ジャーニーで一歩突っ込んだロウ/カオスエンドを作ったのだから、それを生かしてほしかった…。
キャラクターも現代的なロウ/カオスの価値観も、せっかくサブクエストがあるのだから、そこでもう少し掘り下げてほしかったなと思いました。
他の神格もそれぞれの思惑でナホビノを狙ったり狙わなかったりをするのは中々良かったのですが、ここも結局ボスラッシュにしかならなかったのはちょっと残念でした。こちらはサブクエで結構救われた感がありましたが。個人的な趣味にはなりますが、序盤終わったらいきなり万魔会談になって、各陣営の話を聞きながら、イチロウやメガネ君の価値観も定まってきて、そこで自分のスタンスを決めていくという形にした方が良かったのではないかなぁ…と思いました。
あと、今回のナホビノと知恵のリンゴの設定はなかなか良かったですね。ルシファーなんてもの人類に食わせてんの、的な気持ちにはなりましたが。
主人公が無口でお使いをやらされている感があるのは、女神転生の伝統でお使いを通して見聞きした物から、どう感じるかがテーマだと思うので特に思うことはありません。
フィン・マックールもガッツリストーリーに絡んでくる感を出しつつ空気でしたね…。真4のカガさん的な…。
まとめ
感想をまとめてみて、自分が真シリーズにいろいろ期待しすぎている感があるのがわかりました。重い。
ゲームとしては絵もキレイだし、サクサク遊べるし、オープンワールドも悪くなかったのですが、やっぱりストーリーが薄味すぎるのが本当に勿体ない…。という結論でした。
そんなかんじで、追加DLCがでるのを期待しつつ筆を置きます。