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長くて短い人生

「人生に意味ィ〜!?そんなもんあるわけ無いでしょッッ!!!」
今回はそんな話。どんな話?

この記事には終始「達観したフリして斜に構える痛いヤツ」こと、僕が出てきます。共感性羞恥がある人は気をつけてください。

人は目標を持つ生き物だ。今はない何かを手に入れたい。いっぱいお金を稼ぎたい。自分の作ったものを人に見てほしい。世界を変えたい。
そんな目標をみんな持ってる。それが叶うかどうかは置いておいて、持っているのだ。

僕にはそれが無い。
「どうせ叶わない」とかそういうのじゃなく、単純にそういう欲求がない。
ただ、生きていければそれでいいかなー……と思ってしまっている。
自分でもわかってる、それが良くないことだって。けどみつからないんだもの。

デザインの専門学校の卒業を目前にしている僕にとって、これは結構致命的な気がする。
デザインは好きだ。考えることも好きだし、自分の作ったものを人に見せるのも楽しい。
だが、それを仕事にしたいかと言われると違う。たぶんデザインを仕事にしたら、僕はデザインを嫌いになる。
大いに「好き」であるのだけど、その先に進もうとあまり思えないからだ。うおー!成長しよう!!!というメンタルになれない。「たのし〜」で終わってしまう。

入学直後、初めて仲良くなったやつは「命削ってモノ作る」というタイプだった。服や映画の趣味が合ったので仲良くなったが、その思想だけはどうしても受け入れられなかった。
学校全体を包む「クリエイターは常に飢えてないといけない」という思想に、ずっと嫌気が差していた。退学もちょこちょこ考えた。繰り返すようだが、デザイン自体は好きなので惰性で通った。

ぬるま湯に浸かって、のんびりお酒でも飲んでいればいいじゃないか。なんで温度を上げるんだ。やめなよ。しんどいよ。そこまでして生きる義務は君にはないよ。

こういうことを言ってると、人は皆「そんな事だといつまでもそのままだよ」と言う。
何が悪いんだろう。人は皆立派にならなければならないのか。憲法にそんなこと書いてあるのか。書いてあるなら教えてほしい。

衣食住が揃って、ちゃんと納税して、ちょっと趣味が楽しめる位の収入があればいいじゃないか。なぜ高級車に乗ろうとする。なぜ住んでる階数でマウントを取る。

義務でもない恋愛になぜそんなに躍起になってるんだ。恋人がいない期間ってそんなに恥ずかしいのか。すぐに次を見つけないといけないのか。なんでだ。

わかってる、わかってるよ勿論。目標がある方が偉いよ。当たり前だそんなもん。

わかってるんだけどなぁ……

「目標を見つける」のが当面の目標ですかね。


「人生は何かをするには短すぎるし、なにもしないには長すぎる」って誰のセリフだっけ。

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