様々な太陽光と雨、操作性と携帯性

まずはこの道具がどのような目的で作られているのかという事になるわけですが、ざっくりと言えば、日傘は太陽光、雨傘は雨を遮る目的で作られているわけです。
ただ、太陽光と言っても日傘が遮りたいのは、紫外線、可視光線、赤外線からくる熱の3つに大まかに分類できると思われます。
また、雨と言いましたが、雨傘が遮りたいのは雨、雪という事で良さそうです。あまり雹を防ぐ目的で傘を購入するという話は聞きませんし、雹が降る確率もかなり低いですしね。そして、ここには風は含まれないと考えるのが「傘全集」での考え方です。

実はここはポイントです。私たちは風から人間を守るのは傘だとは思っていないです。
世間一般には耐風などという言葉はありますが、私たちは懐疑的な目で見ております。

さて、太陽光や雨が頭上から迫りくるとき、人体に影響を与えないように防ぐための障壁として用いるのが傘という事になります。

そして、頭上を守るためには人間の手による操作性が高い傘が有効という事になります。
もちろん遠くない将来、頭上にドローンが飛び、私たちを守ってくれることがあるのかもしれませんが、今のところはそのような事にはならなそうですので、自分自身は自分の手で守るというのが良さそうです。
そのため、手で扱いやすい形状の手元と、重さの軽い生地の組み合わせ、そして展開を可能にする骨というものが必要になってくる、というわけです。

ここまでくると気になるのが携帯性という言葉かもしれません。ビーチパラソルなどは傘ではないのか?と言われるかもしれませんが、基本的には固定で使われるものは家やカーテンと同様に傘とは考えないというのがこの場所における定義です。
雨や太陽光が避けられればなんでもいい訳ではありません。まあ、怪力の人が持ち運ぶというのでしたら、それはその人にとっての傘ではありますが、片手で扱うのは一般的には無理ですよね。
やはり、携帯性というものが傘を傘たらしめている重要要素というわけです。

というように定義を要素分解してみました。
色々な種類の太陽光、色々な種類の雨、それらから自分の手で身を守るための操作性、携帯性の高い道具。

さて、次回からはこれらの要素を個別に解説していきたいと思います。

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