傘袋の話
ここ最近、折傘、ミニ傘をカバンぶら下げる袋が流行ってきているようです。湿気を吸う物や、袋が伸びるものなど色々あります。
雨傘は特に濡れた状態が基本なわけですから、他のものが入っているカバンの中にそのまま入れる選択肢はありません。当然、濡れている間は手に持っているのがよいのですが、現代人の手は常にスマホで塞がれているため、雨が降っている時はともかくとしても、もう片方の手を使わない傘でふさぐという選択肢はなかなか難しいという事なのだと思われます。ですから、カバンに傘袋をつけて、そこに濡れた傘をホールドすることで片手を開けているわけですね。
さて、濡れた傘を持たなくて良くするもう一つの方法が、カバンに傘を入れてしまうという方法です。とうぜんこちらは完全防水の袋もしくはペットボトルやアルミボトルなとの外部に湿気が漏れない道具が必要になりますし、これらが使えるようになるためには傘のサイズ感が重要になるため、傘とセットで売られているものがほとんどです。つまり、入れ物の見た目が気に入らないと、傘自体が良いものであってもその時点で傘を買ってもらえない可能性があり、販売者側もこの点が解決できないので制作販売に二の足を踏んでいるものと思われます。
というのも、雨傘のサイズにちょうどいいサイズの傘袋がないという声は、色々な人と話していると良く聞かれます。が、その「ちょうど良い」という言葉が曲者です。
ある人にとっては乾いた傘をきちんと巻いて畳んだ時に傘袋にきっちと収まるのが「ちょうど良い」ですし、ある人にとっては濡れた傘を雑に畳んだ時に袋の余裕が少ないのが「ちょうど良い」だったりします。
他の人にとってはカバンの中のスペースが減る方が「ちょうど良い」ですし、別の人にとってはカバンの中にA4サイズで収まってくれるのが「ちょうど良い」なのかも知れません。
結局のところ傘袋はあくまでもスマホにおけるスマホケースようなものなので、傘とセットで販売するよりもアクセサリーとして別売りされている方が、販売者にとっても消費者にとってもどちらにとっても良いという事なのだと思われます。ですから今後もこの傾向は相変わらず続くでしょう。
今後の傘袋に関して一つだけ言えることとしては、元々傘に付いてくる傘袋がとにかく失くしやすい、なくなりやすいという事があるので、そろそろ初期装備の傘袋なしという考え方がだんだん主流になってくるのではないかなという事です。
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