なぜ折り畳み傘は人気がないのか

折り畳み傘は結構いいものですよと前回書いたわけですが、実際に売れていないのは事実です。売れていない以上、何か不便な点があるのだということになるわけですが、それは何でしょう?

一番多い意見は、傘を畳むのに親骨をいちいち折らなくてはならない事でしょうか。そしてその作業に加え、傘生地をきれいに折りたたまないととても気持ちの悪い感じになりますので、それを嫌がる人も多いです。
最近出てきた野菜シリーズの折りたたみ傘などでしたらぐちゃぐちゃなままカバンに放り込むのもありだとは思いますが、やはりちゃんとした折り畳み傘は汚いたたみ方で運用するのが嫌な人は多いのでしょうね。

だから折り畳み傘は人気がないというわけなのだと推測しています。

ですが、この点に関して折り畳み傘は2種類の展開収束方法がありまして、コンパクトになる代わりに親骨を一本ずつ折り返すタイプと、コンパクトにはならない代わりに親骨はまとめて収束してくれるタイプがあります。

歴史的には前者の傘が先に登場したためなのか、一般的には折り畳み傘と言うと、コンパクトになる代わりに親骨を一本ずつ折り返すタイプを想像する人が多いようです。

ところが最近はコンパクトにはならない代わりに親骨はまとめて収束してくれるタイプの人気が上昇してきました。特に日傘の場合、このタイプが便利であることも手伝って売り上げが伸びてきています。
というのも日傘はミニタイプにすると、雨傘に比べて厚手の傘生地が畳みにくくなり、開いたり閉じたりする日傘の運用とあまりマッチしないのです。長傘は常に持ち歩く日傘との相性は悪くないものの、やはり大きくなりすぎてしまうことも有り、折りたたみぐらいがちょうどよいと考える方が多いのかも知れません。

このようなわけで、人気がないとされてきた折り畳み傘ではありますが、復権の兆しも見え隠れしてきたというのが現状です。

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