紫外線対策その1

日傘を一本だけ持つならと考えたときに、どう考えると良いと思いますか?

そもそも、日傘をファッション重視で考える人、美容と健康重視で考える人と分かれるわけですが、ファッション重視の人はあまり本数を気にしませんよね。クローゼットに何十着と衣服をため込んでいる人もいるというのはよくある話ですし。

というわけで、美容と健康重視の人が日傘の本数を最小化するという話で進めます。

美容重視の方の場合、何はなくともUVカットをメインにすると良いと思います。
実のところ可視光線や赤外線のカットと紫外線のカットの部分の完全重複はしておらず、紫外線はカット出来ていても可視光線は通過できるというのは、サングラスを想像していただければ分かりますよね。

仕組みが分かりにくいとは思いますが、紫外線は物質に当たると反射、吸収され、そこを抜けると透過します。日傘の生地の場合、白系の生地で紫外線を反射拡散し、残りの部分を吸収した残りが透過となります。ちなみに色に関しては、白が反射拡散、黒が吸収です。

そして日傘を使用したUV対策を期待する場合、コスト度外視であれば紫外線吸収をメインとした使用方法が効果的です。というのも紫外線は拡散よりも吸収の方がより威力を発揮します。化粧品でも拡散材での効果は吸収材に比べ限定的とされています。

なぜコスト度外視と書いたのかと言いますと、紫外線吸収剤によるUVカット効果は、日傘の場合だいたい1年程度で使い物にならなくなってしまうからです。ですから、本当に美容に気を使われる方は黒色で生地裏に被膜加工があり、UV吸収加工を施された日傘を、毎年買いなおす必要があるわけです。何本も買う人はこちらが最適解だと思います。

ただ、これは日傘だけで紫外線を回避したい人に限る話ではありまして、実際には日焼け止めクリームやスリーブなどで肌をガードされる方が多いと思われますから、私たちのおすすめとしましては、白系の色で、厚手の生地を使った日傘になります。
また、裏地に被膜が塗ってある加工のある生地は確かに遮光効果が優れていますが、こちらも1年程度の使用で劣化するので、糸の打ち込みが多い厚手の生地のものを選ぶ方が何年も使うことが出来るのでお勧めです。

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