折り畳み傘の有用性
さて、前回、折りたたみ傘があまり使用されていないという話を書きましたが、今回はそのあたりの話を掘り下げていきたいと思います。
折り畳み傘は確かに強度が長傘に劣り、持ち運びではミニ傘に劣るためこのような評価になるのは仕方のない事なのかもしれません。
歴史的に見ても長傘が長きにわたり君臨していた19世紀に折り畳み傘が開発され、最後に折り畳み傘の改良品としてミニ傘が開発されたのですから、歴史のある長傘と最新鋭のミニ傘との間で忘れ去られる存在であると考えると納得はできますよね。
特徴から考えてみましょう。強度とたたみ性能に全振りをした長傘。携帯性に全振りをしたミニ傘。これらに比べ、2段の折りたたみ傘はどうしてもその中間性能ですので、商品の広告をするにしても推すポイントが作りにくく売り上げに結び付きにくいのです。実際に折りたたみ傘の販売比率は10%程度となっていて、このような推論を裏付ける結果となっています。しかも畳むのが面倒な重い折り畳み傘が大半なので、結果売れないという感じになっているわけです。
ですが、傘全集のスタッフは思います。折り畳み傘は実は良いものなのではないかなと。
長傘にはない携帯性とミニ傘にはない強度とたたみ性能を兼ね備えているのですから。
また、傘立てに入れることなく持ち運びできるので、盗まれたりなくしたりしにくいというのも良い点です。傘専用ビニール袋も長傘より短く、ミニ傘よりも細いもので良いので、その点も環境に良い可能性が出てきます。
湿度の高い日本では急に雨が降ると傘なしは厳しいですし、携帯性の高く大きさがある折り畳み傘はこの環境下では非常に良いパフォーマンスを発揮できます。もちろんいつもカバンを持ち歩くというのが前提になるわけですが、便利だと思うので傘購入時に思い出していただけたらと思います。
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