内力と外力(理論を読み解くための考え方)
トレーニング理論を読み解く時に、内力系か外力系のどちらに比重を置いた考え方かを見るようにしています。
これは、テニス選手でも、同じで、内力タイプか外力タイプか大きく分けるようにしています。
なぜ大きく分ける必要があるかというと…
一方向の視点だと、その反対の感覚や考えを否定する、もしくは、一方向の視点を正当化する為のロジックを組み立てる気がするからです。
では、そもそも内力と外力とは何か↓↓↓
内力とは、内なる力…筋力をより大きく使う考え方。
外力とは、外の力…重力を利用し、筋肉の動きを最小限に使う考え方。
初動負荷、古武術は、外力に寄った考え方。
ウェイト、SAQトレーニングは、内力に寄った考え方。
内力をより使うタイプは、筋肉が発達しやすいので、ナダルは内力タイプで、フェデラーは外力タイプかなーとなんとなく、アタリをつけています。
選手の取材をする時も、内力タイプか外力タイプか、ある程度アタリをつけて話を聞くと、内力タイプの傾向、外力タイプの傾向が時々見つかったりして、面白かったりします。
ちなみに、日本人の骨格的に外力タイプが向いていると言う人もいますが、どうエビデンスを取ったか、その根拠となる情報がそもそも正しいのか、一般レベルでは、計り知れないので、何となくそうなんだ程度に考えています。
☆まとめ
内力が良いとか、外力が良いとか、そう言う話ではなく、実際は使い分けで、あくまでも大枠はどっちに属するか。
自分自身の個体特性を知っておけば、何かを選ぶ時の指針になったりします。
コーチ時代、生徒さんが外力タイプか内力タイプか、タイプのアタリをつけて、内力タイプなら、内力タイプ系のアドバイスをしてたりしてました。
これは、多くのコーチが感覚的にやっていて…
「こう言う人は、こういう言い方が良いな、とか、こういう練習すると良くなりそうだ」と経験的に使い分けているケースがあります。