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「セクシー田中さん」のドラマにおける改変問題についての私見

ドラマで設定やストーリーが改変される問題

私はこの問題はそれこそ30年近く前から思っていた。好きな漫画や小説が映像化されるとき、オリジナルキャラクターが追加されたり、逆にkyらくたーが減ったり、ストーリーに一部が削除されたり、追加されたり、変更されたりすることが子供ながらに疑問に思っていました。
正直自分にそんな力はないですが、ストーリーを変更することに力を尽くすくらいなら、マンガや小説ではどうしても残ってしまう文語調をどうにかこう語調に直す努力をしろよと子供の頃は常々思ってました。

私はストーリーやキャラクターを変える代わりに演出をドラマようにするのが、一番ドラマ化で必要なことだと思います。
話は変わって、出崎演出を馬鹿にする方もいますが、わかる人には予算が少ないこととそれをごまかすための工夫を凝らしたことを察します。画面分割や三連続パンとかある意味でのハーモニーはすごい効果的な演出として今でも使われていることが出崎演出のすごさだと思います。
一番びっくりしたのが、韓流ドラマで画面分割を見たときでした。出崎統氏の使い方とは同一ではないけれど、現代の実写でも効果的ななんだと感心したものです。

今回は作者が改変しないことを要請していたのにドラマの制作側が改変して、日テレが流してしまったのが問題のように感じます。私はドラマも視聴していないし原作も未読ですが、作者が自ら脚本を取ってしまうような出来だったということなんでしょう。

私の嫌な思い出

日テレではないですが、「いいひと。」という作品のドラマがそのまた昔あったのですが、私は当時、幼くて掲載誌の関係もあって原作があることを知りませんでした。調べてもらったらわかるとおもいますが、「いいひと。」は視聴率こそよかったものの原作者の意向を無視した作品になっていたそうです。原作者が悲痛なコメントを発表したことで有名です。有名ですと書きましたが、それを知ったのは大分時が経って、大きくなった後のことで、それまでの私はドラマ「いいひと。」を素晴らしいものだと信じていました。
しかし、原作者の意向を無視したものだったと知って、私は原作者の気持ちをそれまで踏みにじり続けたのかと深く罪悪感にさいなまれたものです。

表に出てないものまで

「セクシー田中さん」原作者の芦原妃名子氏の作品がドラマ化されたのは今回が初めてではないです。
私は「砂時計」のドラマが好きでかなり熱心に見ていましたが、その時は今回のような騒動が起きなかった気がします。なので今回の事件は作者が原因ではないような気がします。ただ一つ嫌な可能性を考えてしまいます。
何が言いたいかというと表に出ていないもしくは原作者が我慢して口に出さなかった問題が、たくさんあると思うともう映像化作品を心から楽しめないです。
なので、今回日テレ、またドラマ制作陣、小学館は事実関係を明確にしてほしいと思います。


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