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学校の勉強が役に立たないと思う理由の一つはそもそも問題を立てるところが仕事の始まりだから

要件定義って?

ITの現場では最初に顧客からシステム導入の依頼を受けると、顧客と入れるべき機能について話し合います。その他にも予算や期間などの話も同時に行われますが、やはり中心的な話はどんなソフトウェアにするかになります。いや、そうであってほしい。

なぜその機能が欲しいか?欲しい機能がどのような効果を及ぼすと期待しているか?どのような入力と出力、またどのような保存値があるか?こんなことが話し合われているのですが、この重要性を顧客も顧客と折衝する立場の方々はあまりわかってないことが多いです。

なぜそんなことが起こるかというと、学校で習わないんですよね。プロジェクトとはそもそも何か不便不都合を解決するために立ち上がります。仕事であれば尚更です。学校では算数を習っても算数の使い方を習いません。折角面積の公式を習っても身近な面積を測る時どうするかと考えることを習わないのです。ちょうど長方形の場所の面積を測るにしても巻き尺を使うなどそういう実際はどういうものが必要かやどういったことをなすべきか訓練しないんです。つまり学校で習ったことは実際の仕事まで遠いんです。

では仕事と学校の授業をどう繋ぐ?

仕事と学校の授業がいかに断絶なく結びつくかこれにつきます。教育訓練校を別途設立するかそれとも学校教育に組み込むか?
いずれにせよ難しい事業になりそうです。わたしはカギを『塵劫記』に見ているようです。当時の計算機として優秀なそろばんの使い方、日常で使う計算の方法、さらに応用としての計算手法を記した江戸時代のベストセラーは当時の生活と勉学がちゃんと繋がっています。今の時代に塵劫記のような本をきちんとまとめるべきなのかも知れませんが、結構今でも生活と勉強を繋げようとしている本は結構あります。例えばエクセルで学ぶ簿記会計みたいな本は結構出ているし、資格試験攻略本もたくさん出ています。
現代では使いやすい計算機といえばエクセルです。エクセルから始めていろんな分野の計算を行う教科書があってもいいのかも知れません。


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