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時として間違った論理は複雑なだけか高尚にさえ見える

間違った説明が複雑な内容だと勘違いする原因

最近出会ったことですが、数理マルクスというマルクス著『資本論』を数理モデルで分析してまとめられた理論があるのですが、数理マルクスのYuTubeにある授業動画の説明が間違ってました。今どきマルクス経済学自体が下火で解説動画や解説サイトがない上に書籍関係も少ない。なのでマル経を勉強しようと思う際、教材の内容が間違っていても気づけないことが多いです。もしくは理解できないことも少なくありません。そうして私は理解できないので内容が複雑なのかと勘違いしたわけです。有名大学の教授の方がやられている動画というのもあってすっかり騙されました。理解できないまま、シリーズになっている動画を最後まで見たところ、ホワイトボードの板書と口頭で説明している内容がちぐはぐで、さらにどうでもいいことを時間かけて論証しているので、かなりわかりづらいです。
地獄みたいコメントがしてあって、コメント欄の治安悪いなと思っていたら、動画自体に問題があってこうなるわと。

割合は小学生に一番つまづく分野だけど大人もわからないまま

割合は小学生が一番つまづきやすい分野で、速さとか食塩水の濃度などを扱いますが、小学生がわからないだけじゃなくて大人になっても割合がわからないままの方がいるのでしょう。
前節でも話題にしている数理マルクスの授業動画は初っ端割合を変数の一つにするのですが、口頭では量とずっと言い続けます。材料の何割かを生産に使うという説明で使った材料が全体の何割かをaとするみたいな説明が正解ですが、動画では材料をいくらかざいり生産しますがその量をaとしますと説明します。動画の後の部分で全体量をxとするのですが、いきなりxaとか量と量をかけ算し始めて混乱したのですが、なんてことはなく口頭の説明が間違っているだけでした。
置塩や森嶋の論文をちゃんと読んだわけじゃないですが、多分書いてある数式を理解しないまま覚えたものを授業にしたのがあの動画なんだなと理解しました。

金融数学ではなく算数・算術

国会議員か忘れましたが、三角関数よりも金融数学見たいなことを言った方がいますが、そんなことよりお年を召した経済学者の理論で数学部分があっているか検証委員を組織したほうがいいでしょう。これまで話していた動画の授業をされている大学教授の方はいくつか本も書いているようなので、動画のようなわかりづらい、そして間違った内容を書いている可能性があります。そしてその間違った内容を信じて行動を起こす人が出るのはかなり社会的に損失だと思います。経済という分野が分野なので政治家になる方もいて、結構問題な気がします。小心者なので明確に誰と言えませんが、動画の教授を参謀にしている政党があって、徐々に勢力を伸ばしつつあるので、正直現状の社会が怖いです。支持者は自分たちが高尚で複雑なものを理解していると思っています。間違っているだけの話かもしれないのに。

塵劫記を勉強しよう

江戸時代の算数の本ですが、古文も算数も一緒に勉強できてお得です。また別記事で紹介したいと思ってますが、問題と解法をセットして学べるので抽象化・形式化以前の算数を学ぶのに適切です。為替の計算もします。年貢分の計算の仕方や実践的で想像力を働かせれば江戸の暮らしも見えてきて歴史の勉強にもなります。大抵抽象性が高いところでつまづいている方が多い算数・数学をやり直したいならぜひおすすめです。


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