アニメのリメイクが増えている現状にアニメ史の成熟をみる
文学でも映画でも
コンテンツは時代が重なるごとに過去の作品を背負う作品が増えてくる。文学作品ではパロディとは言わないが引用やモチーフにするという表現で似たようなことをしている。
ローマの休日、ロミオとジュリエットなどかなりパロディとして使われている作品もあるが、映画ではリメイク作品というのが普通にある。現在の映像技術で画面を構成し直すという感じだが、元の作品が十分古典になったからこういう現象が起きるのではないだろうか?映画のリメイクでいえばトータルリコール、キングコング、007、様々なな作品があります。映画は戦前からあるので、アニメより十分歴史があるのでしょう。
より名作をリメイクしたいという気持ちが強いが業界全体で強いのでは…
上に貼ったリンクのwikiページは映画史のページですが、わたしが予想したよりずっと前から映画ってあったようです。
映画の歴史と日本のアニメの歴史を重ねるとちょうどリメイク作品も出ておかしくない時期にきたようです。
つまりアニメのリメイク作品が増えたということはアニメが十分成長して、歴史をもつようになったのではないか?リメイクされる作品は何十年前の作品が多いことを考えるとその作品は古典と言えるものになったということでしょう。
あと昔のアニメはよくオリジナル展開になるから
節題の通りですが、原作の漫画通りだったらどうなるのかという興味がある層は一定数いるのです。
ジャンプ原作のアニメでよくある原作よりアニメが進み、オリジナルにならざるをえない場合、作家性の強いスタッフが制作した場合、納期の関係でストーリー展開を変えないといけない等々…理由は星の数だけありますが、アニメと原作の展開が違うことは多々ありました。
原作ファンは大抵原作通りやって人気が出るかどうかより、原作通りのアニメがあるなら見てみたいと思うものです。原作通りの展開ならどんなカットや演出で見せてくれるのかというのを期待したいじゃないか。
ともかく今やっているらんま面白いよ
今やっているらんま1/2のリメイク毎週楽しみにしてます。らんま1/2はリアルタイム世代ではないですが、学生の頃を思い出して小っ恥ずかしかったり、甘酸っぱい思い出が次々よぎり悶絶しながら見るのも楽しいものです。
それはそうと、アバンでいろんな演出を試しているようでそういう練習?の場になっているのもわたしの好感度が高い。デジタル化などでアニメーションのクオリティも上がりそこが注目されているけど、やっぱり昭和、平成で築かれたリミテッドアニメの演出技法がやはり日本アニメの素晴らしい遺産だと思うので、リメイクアニメでちょっと挑戦的な演出をしたっていいんじゃないかなと。
日本アニメ史の成熟はアニメをどこに連れていくのか
日本アニメはリメイクというジャンルを抱えることになり、更なる発展を遂げる可能性が高いです。リメイクは今後のアニメをどのように発展させるか気になります。