TREK CROCKETT(2019)のSS化
私は現在シクロクロスのE3カテゴリで走っているが
始めた当初はTESTACHのCYCLO-Speedを、20-21シーズンからは
TREKのCROCKETT(2019)をシングルスピード(SS)にして使用している、翌年の2020年モデルから削除されてしまったストラングルホールドドロップアウトを使ったSS化がウリの一つだったが、実際にSS化している記事が一件(https://otr.jp/staff-blog/cx-makino-ss-2018/)しか見当たらないので自分の件を記事にしてみた
フレームの仕様
ジオメトリーは標準的なCX車で、反応は悪くないしコーナーでも素直に曲がってくれるのでギアードで使えば初心者向けの良いアルミフレームだと思う。
しかし、リアに”ストラングルホールドエンド”という特殊な(TREK独自?)機構を組み込んでおり、ディスクブレーキ台座ごとリアホイールの固定位置を約15mm動かすことができる。
たしかカタログでは「リアセンターを変更することにより乗り味や反応性を調整できる」とかなんとか書いてあったと思う。
しかしこの機構は言ってしまえばチェーン引きになるので発売当時もいくつかのショップがHPでSS化について言及したのを覚えている。
そんな(SS的に)便利な機構も2020モデルから各種アップデートでなくなってしまったがChekPointの方はもう1年ほど継続したのでSS化のベース車としてはそちらの方が購入しやすいかもしれない。
SS化
さて肝心のSS化の方法だがフレーム側にそのための機構があるので特別な物は何も必要ない、変速機を外しシングル仕様のホイールを入れチェーンを適切な長さにカットすれば完了。
注意点としてはCROCKETTのリアフレームは左右非対称なのでホイールのセンター確認はシートポストを目安にした方が良い、ということぐらいか
レース運用における注意点
SS化自体の難易度は高くないがレース運用するとなると注意点がいくつかある。
レース前の試走などでギア比を変更するためにリアコグを交換することは良くあるがその際にチェーンの張り調整が必要になる。
その手順がまぁまぁ面倒くさいので注意が必要だ
1.スルーアクスルーを緩める
2.アクスルーのナットを緩める
3.ブレーキ台座固定ボルトを緩める
4.テンション調整ボルトで調整する
5.ブレーキ台座を締める
6.ナットを締める
7.スルーアクスルーを締める
これだけあるとレース前の余裕がない時間に作業をすると、何かが十分に締まっていない。という事がありうる(というか1回やった)
幸い大きなトラブルは無かったが何かあればブレーキ周りのトラブルに直結しかねないので注意しておきたい
まとめ
すでに廃盤になっているモデルのSS化に関するメモというどこに需要があるか分からない記事ではあるがどこかの誰かに有用であってくれるといいなー
と思いながら書いてみた。
廃盤品につきすでに入手は難しいが、メルカリに出品が一つある(2024.11.17現在)のでSSCXに興味のある方は中古市場を掘ってみると良いかも?