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恵方巻きと豆と自分との戦い

くだらないことを一応、前置きたい。
今年の節分は2月2日。

「2月3日だと思っていた!」と虚を突かれた人も多いのではないだろうか。私の一家もその中の3人。

「帰ったら恵方巻きがある♪」
とそれだけをモチベーションに働いて23:00に家に帰って来た私は、恵方巻きを23:30からもぐもぐと食べた。
もちろん、父と母は先に食べているので一人で。喋らず食べるので聞けなかったが、魚が入っていて美味しかった。大葉が苦かった。
放っておくと無心になってしまうので、なんとか願い事を考えながらもぐもぐと一本を平らげた。

「1本食べた!」
と幼心を忘れない掛け声で、報告したのも束の間。節分が終わるまであと10分しかないではないか。

なんて考えることもなくだらだらとスマホをいじっていて時計を見たらあら仰天、もう23:58ではないか。

今年は鬼は寝ている。(父のこと)
「まあ、二人でもやろっか」
と言って23:58からベランダに出て
「鬼は外!福は内!」
と近所迷惑にならない程度の大声で5周ほど豆をぶんぶんと投げ回し(語弊がある)なんとか完了。満足。

「私何個食べればいいの?!40何個なんて食べられないわ!!」
とたじろいでいる母親を横目に見つつ、1秒に3個のペースで豆をそそくさと口に運び、なんとか20個を食べ切った。

そうして急いで時計を確認したらちょうど24:00
なんとか間に合った…と胸を撫で下ろすと言うなんともスピーディーな節分行事だった。

これで節分は20回目。そう考えるとなんだか、偉大で、もう節分ベテランの域に入っている気がする。だから、何も言わずに節分の過程を成し遂げられるのではないか。

ただ、今回のやり方だと高速で投げられる豆も、高速で口に運ばれる豆にも同情する…来年はもっと時間に余裕を持った節分になればいいな。
2月3日だけど。

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