見出し画像

三年ぶりにnoteを開いたら、ライターを目指した頃の私に出会えた話。

「ライターになりたい」

2020年の春、そう思った私はハローワークで偶然ライターの求人をみつけた。
それまで文章を書いたことはなく、やってみたい一心で応募して面接にこぎつけた。(どれだけ度胸があったのかと今になって驚く)

まさかのその場でテストライティング。もちろん文章の型も見出しも何も知らない。知っているのは作文の書き方ぐらい。目の前にパソコンを置かれ「15分後にまたきますね。」そう言ってドアは閉められた。

確か、長い文章をわかりやすくまとめるという内容だったと思う。
どんな風にまとめたのかは全く記憶にはないけれど、きっとそれはひどいものだったと予想がつく。数日後、当たり前だけど不採用の通知を受け取った。無知とは本当に恐ろしくて、思い出すのも苦しい思い出となっている。

「ライターってどんな仕事だろう?」

絶望感を小脇に抱え、初めて自分にそう問いかけた。私のイメージでは、コラムや商品の良さを伝える文章を書くことだと思っていたけれど、あのテストは一体何が正解だったのだろう…。そこで初めて”ライター”で検索をかけてみた。

そこでヒットしたのが、まよまよ先生のストアカのページだった。
”WEBコピーライター:第2の収入源を作る方法”確かそのような名前だったと思う。ポチッ。人は衝動的に動くときには、思考停止状態になる。すぐに開催されるタイミングだったこともあり、迷う暇も息つく暇もなく申し込み完了。初めてのオンライン講座でドギマギしていたはずなのに、内容に釘付けになっていた。もっと知りたい!ライターになって時間や場所に縛られない働き方をしたい!と、やる気という情熱にまんまと火が着けられた私。

講座の最後に、もっと知りたい人のためにそのすぐあとに開催される実践的な講座へのお誘いがあり、やる気の炎が燃えたままの流れに乗って、またもやポチッ。実践編も同日に受けることになった。

自己投資なんてしたこともなく、しかもオンライン講座なんて初めてで、これ詐欺じゃないよね?最後はすごい高額講座に導かれたらどうしよう…。なんて、田舎もん丸出しのドキドキを感じたことを思い出す。

実践編では、クラウドワークスというお仕事マッチングアプリの説明があり、登録を済ませ自己紹介文を書き、案件に応募するところまで一気に進んだ。ライターとしてのロードマップをここで完成できたことは、非常に大きなきっかけになり、ここが私のライター生活の原点となった。

その後、noteで素敵な文章を書かれているライターさんやシナリオライターさんをお手本に、とにかくできる案件を獲得していきました。その頃にnoteを一週間だけ書いていたようで(記憶には全くなし)今回その文章がみつかり、恥ずかしながら読んでみて、当時こんなことを書いていたのかとしみじみ思いだした。

「読んだ人に光を与えるライターになる!」

そんな意気込みを持って、文字単価0.1円からスタートした私は、0.5円、0.8円、1.0円、1.8円、と少しずつ応募する案件のレベルをあげてステップアップしていった。”心を動かすライター”それを意識していたので、スピリチュアル系の文章にエネルギーを乗せたり(怪しい…)感動する話のシナリオを泣きながら書いたり(涙で文字が打てなかった)クスッと笑える言い回しの文章を書いたりして、自分で決めたミッションをコツコツこなす日々。

SEOライターになったらもっと稼げるかも?と思い、講座で学びを深めたものの、想像力メインの私のライティングは、SEOを意識するとまるで書けなくなってしまった。そして2年目を迎えた頃、頭が働かず文章が思うように書けなくなり、一度ライターの仕事から離れる決意をした。知り合いの店を手伝って一年が経った頃、もうライターには戻らないかもしれないと頭をよぎった矢先、以前お世話になっていたクライアント様から一通のスカウトメールが届いた。

「あなたにお願いしたい」

ライターは案件を探すことが当たり前だと思っていた私にとって、お仕事のオファーは嬉しすぎて休眠モードに入っていた心が一気に動き出した。「喜んでお引き受けいたします!」私の文章で喜んでくれる人がいるなんて、ちょっぴり涙が出そうになりながら返信したことを思い出します。

今は新しい夢もできて、また新たな気持ちで書くということに取り組んでいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?