【笠沙ミライ会議的エッセイ】～ソウイチロウ編 vol.2 時間セレブ～

運営メンバーで笠沙の篠山紀信こと
黒瀬先輩から2作目を寄稿いただきました🤲

いつもありがとうございます🙇‍♀️

笠沙でのびのび育った感性の土台、どうぞご堪能ください✨

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今夏、私は間違いなく時間セレブだった。
時に有効に、時に無駄に使えたし、使った。

（セレブという言葉は、日本では元の意味とは違って使われているようだが、ここでも敢えて誤用のままでいこう思う。）

そんな時間セレブリティを満喫していた私は、
夕方になる頃にのっそりと外に出て、
そのまま海岸に向かい、堤防に座り海岸線を眺めることが多かった。

何もせず、目的もなく。

夕陽が水平線に沈んでいく間中、
ゆっくりとパステルカラーのベールを纏う空。
巣にもどるカラス。
温い潮風。
ぱちゃっと水面から飛び跳ねるボラ。
足元に転がるどんぐり。

今夏、わたしは間違いなく時間セレブだった。

その上、自然セレブでもあったのだ。

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