約6年ぶりにアイマス名刺を作った話

こんにちは、かさにけです。

タイトル名に書いてある通りなのですが、久しぶりに名刺を作成しました。結構大変ですね…

noteや各種ブログにも作り方の記事は沢山ありますが、いくらあってもいいでしょの精神で、
備忘録兼、同じような方の助けに少しでもなれたらと筆を執りました。今後のライブで初めてアイマス名刺を作る方の参考になれば幸いです。

※かなり自己流で作っている部分もあるので、あくまで参考程度でお願いします…
各種サービスを使った(購入した)のに上手く作成できなかったというのは申し訳ないので…


私の場合、
・イラストは描けない
・デザインのセンスも自信がない
・でもそれなりに見栄えのいいものにしたいし、こだわりたいポイントがある
・多少お金がかかってもいい
という前提で作成しています。



1. はじめに(長い前置き)

アイドルマスターのライブに行くと高確率で遭遇する、「名刺交換しませんか?」のボード。

私自身そのようなボードを作ったりしたことはないですし、あまり自分から交流を深めるタイプではないのですが、ライブ前後にお会いする相互フォローの方への挨拶用や、打ち上げでお会いする方向けとして名刺を用意しています。

前回名刺を作成したのは2018年6月、ミリオン5thの直前。そもそも私のアイマスの周年ライブ初参加はミリ5thからなので、初めて作った名刺でした。

その時は、「自分から渡すタイプじゃないし、使い切ることはあるのか…?」と思いながらも、業者に依頼し発注。
最終的に2024年2月のミリオン10thライブAct-4、Day2の打ち上げで使い切り、約5年半で200枚を配ったことになりました。


…さて、これからどうしようかと迷ったのが同年7月、ミリオン11thライブの詳細が発表された時。
・Xのアカウントを縮小、消す可能性があった
・これ以上知らない方と交流する機会があるのか
など名刺を作成するか迷いましたが、最終的に作ろうと決めたのが9月。
決め手は、初めての名刺を作った時の自分のツイートを思い出したこと。

2018年5月22日のツイート。


…せっかくだし、特殊加工で名刺を作ってみたい!
前回配りきるのに5年かかったなら、多少お値段が張ったとしてもそれだけの価値はあるはず!!!

といったわけで、久しぶりの名刺作成に取り掛かることになりました。



2. 名刺作成に使用したもの・ツール

①…iPad +Apple Pencil

私のPCはほぼ壊れかけな状態なので、ミリシタのイベント用に4年前に購入したiPad Proを使いました。
Apple Pencilはなくても特に問題はないですが、あった方が格段に便利です。
イラストを描くわけではないので、筆圧感知などの機能がない普通のタッチペンでもOKです。

②…Adobe illustratorのアプリ(以下イラレ)

PC版と比較すると少し不便な点もあるようですが、
名刺作成においては大きな差は感じませんでした。
iPad版だとサブスクで月1,080円。
PC版だと月3,280円なので、iPadがある場合はそちらの方が安くすむかも…?

③…MORISAWA PASSPORT for iPad

私の場合イラストなどは使わないので、その分デザインやフォントに気を使う必要がでてきます。
モリサワフォントの場合、PCだと中々に使うことを躊躇うお値段ですが、iPadのみの使用であれば上記のstandard packなら月880円

フリーフォントを使う場合は「Anyfont」という有料買い切りアプリを使ってインストールしています。
(2020年に購入した時は250円でした)

それ以外にもAdobe IDがあれば「Adobe fonts」を使えたり、「mojimo」などのサブスクのフォントアプリもあります。

実はAdobe fontsの中にMORISAWA PASSPORTのフォントもあり、今回はそれで事足りたのですが、すっかり失念しており1ヶ月分課金しました。
月880円ならまぁいっか…
サブスク形式のアプリを多用するので、できれば1ヶ月以内に全て作成を完了してしまいたいところ。

また名刺作成は6年ぶり、そしてイラストも描けないのになぜ上記のアプリを知っていたのかというと、
2024年2月のミリオン10th Act-4で個人フラスタを出しており、そこでパネルを作成するために使っていたからです。

ミリシタやグリマスのフォントに寄せるため、
人生で初めてフォントに課金しました


3. 作成前のデザイン構想

サブスクの性質上1ヶ月以内に作成しないといけないため、各種サブスク購入前に名刺の構成を考える必要がありました。

美術の成績が常に3だったセンスの欠片もない私ですが、センスのなさをカバーするため、構想を考える際は明確にポイントを絞っていました。

・なるべくシンプル、ごちゃっとした構成にしない
自分の表現したいことを全て詰めこむ場合、結構技術がいるんですよね…
特殊な加工をするなら、それを引き立てるようなシンプルなデザインにしたいという思いもあったり。

・イラスト以外で担当が分かる要素を入れる
文字をレタリングしたり、アイドルのイメージに合致するものをうまく取り込んだり。
イラストがない以上はここが腕の見せどころ。見せる腕なんてないのですが。
前回の名刺は「M@STER SPARKLE」という名刺作成前にリリースされたCDの、担当アイドルソロ曲の要素を少しずつ盛り込んでいました。(Hearty!!は難しく、代わりに恵美の要素を入れてます)



・あくまで担当アイドルが主、自分の情報は視認性を確保しつつ場所を取りすぎない

ここに関しては、「それは違うのでは…?名刺なら自分の名前が優先でしょう」という方もいらっしゃるかもしれません。これはアイマスにおける名刺を、
・担当アイドルの宣伝ツール
・人脈を広げるためのツール(名刺交換後のSNSでの交流のため)
のどちらを主軸に考えるかで分かれる部分かと思います。私の場合は前者がメインで、
「私の名前は覚えなくていいから、担当アイドルについて知ってくれたらいいな」くらいな感覚です。
…ですが、情報が見えにくいのは勿体無いので視認性の高いフォントを使うのが無難でしょう。


上記3点を踏まえ、まずは担当アイドルの要素を落とし込む必要があるのですが、実はアイデアのイメージは持っていました。

今年の6月末でミリシタは7周年。
1周年の記念曲「UNION!!」以降、毎年いわゆる周年曲が作られる中で、今年の周年曲である「7Days A Week!!」のセンターは担当の一人である所恵美でした。

そしてこの記念PV。大体54秒あたりからアイドル紹介パートのようなものなのですが、アイドルと一緒にアイドルに関連するアイコンが描かれています。
私の担当3人の場合、
琴葉…ソフトクリーム
瑞希…トランプ
恵美…リップとマスカラ
でした。
「担当センターの周年曲、折角ならこれを活用しよう!」というわけで、各アイドルのメンバーカラーと、アイコンをメインに作成することに。
(納品した後気が付きましたが、メンバーカラー×アイコンって完全にラ◯ライブの文化ですね…)

4. 業者選び

おそらくアイマスの名刺において、一番利用者が多いのはマヒトデザインさんではないでしょうか。
「アイマス 名刺」などで検索すると、8割くらいのブログや記事で登場する印象があります。


実際前回はマヒトデザインさんに依頼しました。
先ほど紹介したイラレを使うのはハードルが高いという場合、PowerPointや自社内のデザインテンプレで作成できるので、初心者に心強い味方です。
(他にはグラフィックさんとか様々な会社で自社のデザインテンプレがあったはず…)


しかし今回は特殊加工をしたいので、前回の踏襲ではなく様々な名刺会社さんを調べてみました。
・テンプレートが分かりやすい
・加工のイメージや、何を入稿すればいいのかはっきり明記されている
・単純にサイトが面白そう
など色々考えた結果、今回はカードワンさんにお願いすることにしました。


あまり同人誌の方面には詳しくないのですが、
本の印刷を請け負う「プリントオン」さんの名刺部門なようです。

サイトを見て頂ければ分かると思うのですが、
とんでもない種類の印刷があるんですよね…

例えば、
手染め友禅和紙印刷でミリオンのエミリー、シンデレラの紗枝のような和風コンセプトの名刺とか、
シール名刺でシンデレラの莉嘉や、ミリオンの桃子の趣味を再現するとか、
香り名刺(チョコレートの匂い)でシャニの智代子の名刺を作るとか、
ぱっと思いつくだけでも、アイデア次第でかなり面白いことができそうです。

今回は、担当アイドルのアイコンを強調するために、「ツヤ盛り名刺」で作成することに。


5.いざ作成!

というわけで、カードワンさんのテンプレートをダウンロードして、イラレで開いてみます。

間違ってもトンボのサイズは変えないように…

おそらくデフォルトの設定で大丈夫なはずですが、
一応RGBでなくCMYKになっているか確認はしておきましょう。
RGBで印刷できる会社さんもありますが、大半はCMYKでないと難しいと思います…

カラーモードがRGBの場合は注意

アイコンの画像は自分で作ってもいいのですが、
今回はフリーのサイトを活用しました。
注意点としては、フリーだとしても
・私的利用OK
・商用利用OK
・データの加工OK
など、様々な項目を確認する必要があること。
今回は私的利用OKかは当然として、画像の色を変更するため、加工がOKなことが重要となります。

というわけでダウンロードしたpng画像を貼り付け。
今回は色の変更が必要となるため、画像のベクター化を行います。

色々考えた結果、琴葉はソフトでなくアイスクリームに

そして担当のカラーコードに則り、色を変更していきます。

応用すると、画像のシルエットも簡単に作れたりします

こんな調子でアイコンや素材を用意していきます。

文字に関しては、名刺会社さんによって違う部分もあるかもしれないので必ずサイトを確認してほしいですが、「アウトライン化」をしておきましょう。
特殊なフォントを使うならなおさら重要です。

アウトライン後は文字・サイズの変更は難しいので注意!


フォントは色々悩みつつ、
アイドル名はツヤ盛り加工を行うため、文字幅が大きくフォント名の通りインパクトのある「Impact」(Windowsなどにも標準搭載のフォントです)、
プロデューサー名・各種IDは視認性が高く他の要素を邪魔しないモリサワの「UD新ゴ」に決定。


今回の「ツヤ盛り名刺」は、ニスを塗る場所を別のファイルで指定する必要があるため、出来上がった名刺をコピーし、ニスを塗る対象のレイヤーだけ残してベタ塗り(黒)した上で別ファイルとして保存。

恵美もデザイン上マスカラを割愛しました

簡単に裏面も作り、表面・ニス加工指定・裏面の3つのデータを圧縮しzipファイルに。

出来上がった後、そのまま勢いで入稿するのも悪くないのですが、一旦頭をリセットして、ダブルチェックをした上で入稿しましょう。

6. 完成

というわけで、無事名刺が到着しました!

アイドル名やアイコンがツヤツヤしてます

シンプルながら、中々いい出来になったのでは…?
実際に見てもらった方が分かりやすいですが、質感もかなりいい感じです!

公式でもライブの時名刺を使う企画がポツポツ出てきていることもあり、今後名刺が必要になる機会があるかもしれません。

今回の記事が、少しでも名刺交換のヒントになれば嬉しいです!

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ここまでの文は名刺完成時点で下書きに書いており、ミリオン11thの公演後、頂いた名刺を眺めながら投稿しようとしていたのですが…







7. (追記)ミリオン11thでの名刺交換

出来上がった名刺を踏まえ、数名の相互の方と名刺交換の約束をした私。
わくわくしながら前日の名古屋入りのため新幹線駅の待合室で待っていたとき、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

…茫然自失としながら新幹線に乗り込まざるを得ず、これはドッキリか何か?俺は夢を見ているのか?と目に映る情報が頭にインプットされず、どこかふわふわしているような感覚。

新横浜を過ぎた辺りでようやく現実を飲み込み始め、まず浮かんだのは直前で発表せざるを得なかった演者さん・関係者各位の心情。
そして今回のライブで主演となるロコ・百合子の担当プロデューサーさん。
更に今回の連番相手さんのような、フラスタを主催していたり、応援広告・企画を立ち上げているような方達のことを思うと気が遠くなって…

涙をこらえつつ名古屋に着きあんかけスパを食べたのですが、味を覚えていないくらいには打ちのめされた状態でホテルへ。せめて約束していた方と名刺交換はしたいと、翌日のお昼の約束をして、ヤケ酒する気力すら湧かず倒れるように就寝。

なんとか立て直した翌日、せめてでらますは楽しもうと、土日の間に色々な観光箇所を巡りました。

名刺は1〜2枚しか使わないだろうと思っていましたが、結果的には30枚くらいお渡ししてました。
本当に名刺を作っておいてよかった…!
色々お付き合い頂いた方々や、快く名刺交換やお話に混ぜて頂いた方に感謝しかありません。

今回繋がった方との縁も大事にしつつ、またリベンジできることを楽しみにしています…!

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