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創作とスポーツ
皆さんは非現実に浸りたいとき、何をしますでしょうか?
映画を観たり、中島みゆきを聴いたり、好きなサッカーの試合なんか観に行くでしょうか。2,3時間くらいのめり込んだらスッキリするような場合には、それで十分ですよね。今なら、私はよくYouTubeを観ます。
若い頃は、テレビのチャンネル権がなく、映画を観に行くには田舎過ぎ、YouTubeについては知りもしなかった頃の事ですが、現実逃避の一つとして絵を描いていました。漫画のようなものでも良かったし、不思議なデザインでも良かったですが、描いていると勝手にそっちに集中していくので、現実を忘れるには最高の方法でした。
結構大人になってからはもっと確実で健康的な方法を知りました。身体を動かすことです。スポーツはゲームをすれば頭を使いますし、ジムのようなところでマシンに乗って走ったりしているだけでも、身体が疲れてなぜか頭がリフレッシュします。更年期の不調が始まるまで、私もスポーツクラブのようなところへ行って、結構元気にしていました。
歳を取るとはこういうことかと思いますが、運動して健康にしたくても、痛くて動かせないとか、疲れて立ち上がれないとか、食欲ないのに太るとか、あげればキリがないいろんなマイナスの変化が起きるものらしく、その結果、身体は疲れているのに現実を忘れられないという恐ろしい事態が待っているわけです。
忘れたい現実が増えるのに逃避する方法が激減してしまうため、気分は落ち込み、理解されない辛さで心が荒んできたりします。ですが、ここで最後の砦、という表現が適切かどうか分かりませんが、良かったと思ったのは、自分が創作好きであったことです。
何かを創り出す力、というのは体力とはまた違ったエネルギーを出しますし、やはり自動的に集中することなので、創っている間の非現実世界というのは、私にとっては映画を見たり運動したりするのと同じ事なのです。創ることでリフレッシュするとは、なんて幸せなことなんだろうと思っています。
ところで私は苦手でかえってストレスになってしまうことが多いのが、料理です。料理も創作だと思えばいいじゃないか、と思いますよね。私もそう思えば楽しいのではないかといつも思っているのですが、なぜでしょう、ダメなんですよね・・
料理好きのかたは、きっとストレス発散を毎日上手にできていて、暮らしそのものが創作なんじゃないでしょうか。私もそうい人間になりたいと思う事、今でもあります。でもそれは今さらムリ。
どうやらあまのじゃくの私は絶対必要な労働に対してアレルギーのようです。生活に全く必要のない趣味であれば活発になる、非常に効率の悪い人生を送っております。