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ドラマ「東京サラダボウル」を6話まで見た感想
このドラマの最新話は現在6話なので、現時点で見れる分全てです。
このドラマは、日本に居る外国人に焦点を当てた物語です。その外国人達に関する様々な事件を、国際科である主人公と、通訳係が解決していくというものです。
昨今、日本ではかつてないほど外国人に関する話をよく耳にします。そのほとんどが移民に対する政府の対応や、外国人による迷惑行為の話ですが、このドラマは結構その問題に対して向き合った作品となってます。
まず、外人は日本のルールやマナーに適応するのはかなり難しいであろう、という事を先に頭に入れつつ見ました。日本は世界でも稀に見る治安の良さを誇っています。ルールも厳守する日本人が多く、その分ルールを守れない外国人に対して不満を持つのは当然でしょう、生活が脅かされるので。
加えて日本人は基本、母国語しか喋れない。外人からすると、特殊な外国な上に言語が通じず、しかも結構厳しい人もそこそこ居るので、正直怖いと思います。外人の中でも悪人なら別でしょうが。
このドラマでは日本に馴染もうと努力するタイプの外人がよく出てきます。そういった人達を主人公達が助けていく、ざっくり表すとそんな感じのドラマです。
悪人の外人が比較的善良な外人を揺すったり騙したりして言われのない差別を受けている話もあります。
このドラマで取り上げられる外国の厳しい状況は、日本人からするとなかなかキツい。子供を拉致されまくっている中国のこととか、日本に居る外人に騙されて麻薬を使う羽目になり検査で陽性と出て何日間も拘留されたり。
あとは技能実習生の話もありました。数年経てば帰っていくやつに仕事を奪われるし、教えてもすぐ帰るからどうとか。それで結局技能実習とはなんだろうというくらい簡単な作業しかやらせないともありました。
ただ、そこで現在の日本の状況が絡んできます。少子高齢化による人手不足の問題です。
人口が減る一方の日本では、最早外人を働かせてるというより、働いてもらっていると言っていたシーンが記憶に残ります。
ただ、だからと言って、先述のマナーをあまり守れない外人も多いのでとにかく様々なトラブルが起きる。
あまりにキツく、一部地域では中国人ばかり居る所もあるので、ここはもう日本なのか?と、折角保たれていた秩序が崩壊しつつあり、現地人であるはずの日本人が迷惑を被る羽目になり怒り心頭の人も多いでしょう。
もうネットでたまに見かける鎖国をした方が良いんじゃないかという議論が湧くのも仕方なし、感覚としては食い散らかされてる感じもするので。
ただ、僕がこのドラマを見てて思ったのが、もうそうは言ってられないということ。
ただ怒りをぶつけるのではなく、外人と上手くやっていけないものかなと、思うようになりました。
このまま行けば日本は人口不足でこれまでの生活は保てなくなるのは必然と言っても過言ではないです。
それに、悪人ばかりでもないし、外人の方がよく働くという評価も同時にされています。
まず、なんであれ対話しましょう。彼らも同じ人間です。悪人は別として。
もうちょっとこう、寛容になれないのかなと、このドラマを見る前から思うことはわりとありました。真っ先に対応すべき日本政府がヘタレな対応ばかりするのを耳にしてうんざりすることも多いですがね。
このドラマは、社会問題を考える上でも、まさしく今の日本の問題の一部に切り込んでるし、ドラマそのものの完成度も高く、それぞれのエピソードの満足度も高いので、自分としてはおすすめ出来ます。配信サービスだとプライムビデオで見れるので、加入している方は是非とも見てもらいたいです。ダブル主演のうちの1人である女性も可愛らしいので見ててあまり苦痛ではないと思います。
毎話感動してしまい、久しぶりにドラマにハマりました。
ダラダラと書いてても仕方なし、この記事はこれくらいにしときます。