担当さんと引き継ぎの思い出
編集者は、わりと入れ替わりの激しいお仕事のようです。
一度お会いした方が数年後に会ったら別の編集部に、なんてことも少なくありません。
僕も、きらら編集部ではじめに担当してくださった方はもう芳文社にはおられません。なんの実績もなくぶらりと持ち込んだ僕を拾ってくださった恩人なのですが。
で、その方が芳文社を離れる前に「次の担当に引き継ぎますね」と言ってくださったのですが、僕はこの時「あ、芳文社さんとのつながりも終わってしまったかな」と思っていました。
と言うのも、フリーライターなどというのは、知り合いの担当者がいなくなるとともにその会社とのつながりが薄くなってしまうこともよくあったからです。
(※もしかしたら僕だけかも……担当者が入れ替わるのをいい機会として捨てられただけかも)
もちろん、すでに仕事が発生しているならどこでも引き継ぎをしてもらえますが、まだ持ち込みで担当がついただけという宙ぶらりんな段階でしたので、もう連絡来ないかもな……と思っていたわけです。
でも、幸いにして本当に引継ぎをしてくださったようで「今日からテメェの飼い主が変わったよ。Sから引き継いだYだ(意訳。口調は演出を加えています)」とご連絡をいただけたのです。ワンワン。
こちらのYさんが現在の「妖こそ怪異戸籍課へ」の担当様ですので、Yさんはもちろん、社を去る前にきちんと引き継いでくださったSさんにも足を向けて寝られません。良い感じに伝えておいてくれたんだなぁ。
Sさん、どこかで見てますか? あの時助けていただいた鶴です。嘘です人です。SさんとYさんのおかげでなんとか続けられております。ありがとうございます。
いや~、さすが芳文社。引き継ぎもしっかりしてる(忖度弁当)。
よっ、憎いね、漫画の殿堂!(少しイジってる)。
特にオチなく終わります。