ダメ記者のおかげで大成功したフジテレビ記者会見の４つの勝因

１：ダメ記者の演説やヤジのおかげで
むしろフジテレビ経営陣がよくみえる
２：時間無制限にして10時間も
打ち切らずに耐えた姿が好感
３：誰もキレなかった。大きな失言なし
４：司会進行役も低姿勢で見事

中居正広氏の女性問題に端を発した
社員関与や組織的隠蔽や
コンプライアンスが問題視されたフジテレビ。
1回目は動画NG、記者制限など
放送免許剥奪すべき横暴さで
大バッシングをされたものの
なんと今回は
・時間無制限
・ほぼ誰でも記者OK
の会見を行い
16時からはじまり翌日夜中2時まで
やる長時間会見。

すべてみたわけではないですが
結果的にフジテレビの大成功に
終わったのではないかと思います。

問題の本質は何も変わっていないのに
記者会見の見せ方によって
好感度を上げる事例として役立つのではと思うので
その成功要因４つをあげてみます。

１：ダメ記者の演説やヤジのおかげで
むしろフジテレビ経営陣がよくみえる

記者がダメであればあるほど
フジテレビの方がよく見えてしまうマジック。
演説する記者。
キレる記者。
感情的になる記者。
質問がよくわからない記者。
ダメ記者のオンパレードなおかげで
むしろフジテレビ経営陣かわいそうという
同情に転化する見事な作戦。

石丸伸二氏みたいに記者制限すると
大ブーイングになるけれど
むしろダメ記者はたくさん入れた方がよく
そしたら結果的に視聴者は
記者がダメ、記者会見している人かわいそう
という構図が作れるので結果的にプラスに。

２：時間無制限にした勝利
時間を決めて打ち切ると
・時間が足りない！
・また会見やれ！
・逃げる気か！
と批判される材料にされてしまう。

しかし今回はマジの時間無制限。
16時からはじめてなんと日をまたいで
夜中2時まで！
これだけ長時間やったら
回答がループしようが
回答の中身がなかろうが
「10時間もよくやった！」と好感度アップ。

むしろ長時間。ダメ記者の質問に
ろくに休憩もとらず耐える姿が
賞賛されることに。

３：誰もキレなかった。大きな失言もなし
まったく失言がなかったわけでないものの
ほぼ誰もキレていなかったし
致命的な大きな失言もない印象。

これすごいです。
リスクマネジメントとして最高の成果。

ダメ記者の演説やらヤジで
誰かがキレてもおかしくはないし
私だったら記者に対してキレちゃうかも
みたいな場面は何度もあったのにキレなかった。

すごい。
すごいです。

ダメ記者の狙いはキレさせて
そこを切り抜き動画や切り抜き記事で
ダメの烙印の印象操作をすることだったのに
その手にのらなかったのはすごい。

４：司会進行役のすばらしさ
ここに気づいている人
いるんじゃないかと思いますが
司会進行役の男性素晴らしかったと思います。
全部が全部素晴らしいとは思わないけど
一貫して低姿勢。

記者会見でありがちなのは
答えている人がちゃんとしているのに
司会進行役がダメだったり
上から目線だったりすると
そのせいで悪い印象になるわけじゃないですか。

それがほぼなかった。
無論プライバシーに関わるから
個人が特定されるような質問はしないでと
そこは何度もさえぎっていたのは問題とはいえ
でもそれも極めて低姿勢。

とにかく低姿勢。
しかも司会も長時間にもかかわらず
疲れをみせず、記者に表面上は
低姿勢をつらぬいていたのは見事。

というわけでフジテレビ記者会見成功の４つの要因
１：ダメ記者の演説やヤジのおかげで
むしろフジテレビ経営陣がよくみえる
２：時間無制限にして10時間も
打ち切らずに耐えた姿が好感
３：誰もキレなかった。大きな失言なし
４：司会進行役も低姿勢で見事

記者会見マネジメントに参考になる事例かと思います。
みなさんはどう思われましたか？！

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