テレビの恐ろしさはウソじゃなく、取り上げる取り上げないで印象操作をすること

兵庫県知事選挙をきっかけに
情報源としてのテレビVSネット
みたいな構図で語られているけど
テレビの恐ろしさって
デマやウソを報道することじゃなく
どれを取り上げて
どれを取り上げないのか
決まった時間の中で都合よく
テレビ局側が選択していることなのです。

テレビの情報がウソとかデマかどうかより
ネットと違って時間が決まっている中で
恣意的に取り上げる・取り上げないを
選ぶことによる印象操作が危険なのです。

たとえば今回の兵庫県知事選挙は
わんさかテレビで取り上げてましたよね。
でももしテレビで取り上げられなかったら
良くも悪くも多くの人は
たいして関心はなかったはず。

じゃあ他の県知事選挙や
市長選挙をこんなにもテレビで
取り上げるかっていったら
ほとんど取り上げないわけですよ。
ひどい問題があったとしても
テレビが「取り上げない」選択をすることで
よっぽど興味ある人以外は
存在しない問題になってしまうのです。

たとえば東京都知事選挙で有名になった
石丸伸二氏だけど
安芸高田市長選挙の時に
全国放送で今回の兵庫県知事選挙のごとく
取り上げたかったっていうと
ほとんど取り上げなかったはず。
広島のローカル局ぐらいでしょ。

だから東京都知事選挙に石丸氏が
出馬した時にアンチから
「東京でまったく知名度のないやつが」
批判されたわけです。
全国放送のテレビで取り上げられないので
都知事選ではじめて石丸氏
知ったって人が多いと思うのです。

これがテレビの恐ろしさなんですよ。
ウソとかデマじゃなく
取り上げられないものは
国民の多くはまったく知らないということ。

でもね。石丸氏はネット界隈では
都知事選になる前からそれなりに
有名だったわけですよ。
それでも私は中田敦彦チャンネルで
石丸氏を取り上げるまでは
まったく知らなかった。
え?こんなおもしろい市長いたなんてと。

テレビは時間が決まっている。
だから何を取り上げるかを選んでいる。
テレビが選ばれなかったニュースは
多くの人にまったく知られないまま
終わってしまうのが恐ろしさなのです。

ネットは時間の制約がない。
だからいくらでも取り上げられる。
これがネットのすごいところなのです。

しかもテレビは取り上げたニュースについても
時間の限りがあるから「切り取り」するわけですよ。
悪質な切り取りで再生稼ぎして
金稼いでいる切り取り職人と同じ。
だから簡単に印象操作されてしまう。
ウソでもデマでもなく切り取るから。

でもネットは違う。
編集せずノーカットで
記者会見やインタビュー動画をのせる。
だから悪意な切り取りにだまされる
情弱な国民以外は
ネットで情報源にあたり
切り取り前のものを見れば
前後関係がわかるわけです。

テレビの情報がウソで
ネットの情報が真実とかいう話じゃなく
テレビは容易に印象操作ができる
ってことが危険性だってことを
認識した方がいい。

そしてネットはテレビ以上に
ウソであふれているので
ネットは自分と同じ意見じゃなく
反対意見もちゃんとみないと
間違いますよと。

テレビがウソでネットが真実じゃなく
ネットだろうとどう情報をとるのか、
その情報があっているのかどうかは
ちゃんと情報の原典にあたること。

みなさんの情報リテラシーによって
今後も政治や社会が大きく変わるので
情報リテラシーをちゃんと
身につけましょう!
しかも今後は容易にAIでフェイクが
作れる時代になるので。

この2冊の本、絶対読んで!
本を読まずにテレビだろうがネットだろうが
動画ばかり見ているから
印象操作でだまされるのですよ!

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