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#メンタルエッセイ28

ウェルカム

母は、ひとりで居られなくなった。
朝はご機嫌が悪い。父は仕事へ私は学校へ一応行く。兄妹は家から独立。三人暮らし。
午前の授業が終わると薄暗い喫茶店へ帰る。常連客の寺の住職さん、マスターが政治のことなど学校では教えてくれないことを、色々教えてくれました。

家に帰ると家の前に先輩達が、母は「どうぞ、上がってお茶でも」先輩達は固まっているのに「どうぞ」と母はニコニコしている。

先輩達は私を「〆」にきたらしい、だが母のウェルカムに負けたらしく、「友人Aの家を教えろ」と言ったので「行かない方がいいと」忠告したのに、どうしても行くと言い張るので教えた。
A子の家の前には、背中にお絵かきしている人がたむろしている。

私は幼なじみなのでなんともないが。翌日A子に聞くと「誰もこなかったよ」それは、良かったと思った。

就職した私には、決まった時間に毎日、電話がくる。「今日、とっても辛いの何時に帰ってくる?」急いで家に帰ると笑い声が聞こえる。待ちきれずご近所を呼んだらしい。私は怒りで両手を握りしめた。

母は朝、父の足にしがみつき、父は「仕事しないとお金困るだろう」と指をほどく。
そんな日は、仕方なく私が仕事を休みました。
母は布団にもぐって「殺して」と言いながら、私の手を首に持っていきます。







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