火災保険は放火による被害も補償されるか?申請内容や手順について説明
放火に遭って自宅が燃えてしまった経験がある人はあまりいませんよね。でも、本当に火をつけられて燃えてしまったら、どうしたら良いか知っていますか。
ちょっとしたことで放火されてしまうこともあります。放火魔がいるという話が広がったらかなり不安になりますよね。
私は実は放火の被害に遭ってしまった経験があります。その時に何をやったかわかりやすく説明するので、今後もし放火に遭ってしまったときのために本当に良い対応方法を覚えておいて下さい。
放火で自宅が燃えたときの話
私が放火に遭ってしまったときは本当に唖然としました。家族で日帰り旅行に出かけて家を離れていたときに放火されてしまったからです。
旅行からの帰り道の途中に突然、スマホが鳴ってびっくりしました。自治体の関係で電話番号を知っている近所の人からの電話で、自宅が燃えていると言われたのです。
もう大慌てで自宅に向かいました。そして、自宅の前に来て見ると見るも無残な姿でほぼ全焼してしまっていたのです。
ちょうど消防隊の人たちが消火活動を終えたところで事情の説明をさせられました。あまりにも気が遠くなりそうな感じになっていて詳しいことはよく覚えていないですが、放火だったというのを聞いてなんて運が悪いんだろうとますます気が落ち込んでしまいました。
とりあえず、この日はどうしようもなかったので家族でホテルに泊まり、火災保険に入っているからとりあえず何とかして直して住めるようにしようと考えていました。
放火の場合は火災保険で補償される
放火による火災だったら火災保険で補償してもらえるのはよく知っていました。以前、地域で放火魔が出ているから注意という放送がよく流れていたので確認しておいたのです。
放火犯が見つからないと家を直せないのでは、住んでいる人に忍びないでしょう。放火犯が見つからないことも多いという影響もあって、予測できない事態での火災という扱いで火災保険の適用になっているのです。
このようなきっかけがあったおかげで私は調べて理解していましたが、もし知らなかったとしたらホテルに行ってすぐに冷静にはなれなかったと思います。すぐに気持ちを切り替えて、まずは火災保険の請求手続きをしようと考えられました。
保険金の請求手続きについて紹介
本当に火災保険の請求をする日が来るとは思っていなかったので、まずはどうやって手続きをするのかを調べるところから始めなければなりませんでした。ただ、わかってしまえばとても簡単なもので、放火の場合には特に苦労はありませんでした。
まず、保険会社に電話で連絡をして、放火に遭ってほとんど家が焼けてしまったことを伝えました。
保険証券番号などを聞かれましたが、燃えてしまっていてわからないと伝えたら氏名や住所などから確認を取ってくれました。この段階で保険金を請求するために必要なことを一通り説明してもらえたので安心でした。
この電話連絡を終えると保険会社から書類が送られてきます。その書類を一通り準備して提出するのが最も手間がかかる部分でした。消防署から罹災証明書を発行してもらって、後は現場の写真を色々と取って記入するのが主な作業です。
また、家を建てた工務店に連絡して再建築するのに必要な費用を見積もってもらいました。この見積書も添えないと保険金を具体的にいくら請求できるかがわからなかったからです。
この提出を終えると調査員が派遣されて、現場確認をしてくれました。その後、保険会社から連絡があって保険金の支払いが行われる、というのが流れです。
放火で燃えてしまった家財などは捨てるべきではない?
放火されて私のときのように全焼に近くなるとほとんどの家財がダメになってしまっています。
すぐに捨てて買い換えたいと思うかもしれませんが、火災保険の対象に家財を含めているなら補償対象になります。すぐに捨ててしまわずに、調査員に見てもらうまではそのままにしておくのが良い方法です。
私もできることから片付けを始めようと思って粗大ごみで捨ててしまおうと思いました。しかし、再建築の相談をしたときに家財は別だから自分でやって下さいねと言われてなるほどと思ったのを覚えています。
家財も火災保険に入っていると再調達にかかる費用を支払ってもらえる仕組みになっていました。すぐに捨てずにそのままにしておいたお陰で家財の買い替えも必要な状況だったとすぐに認めてもらえました。
家財の保険に入っていない場合には捨てるか直すしかないと思いますが、入っているならすぐに捨てないようにしましょう。
まとめ
火災保険に入っていれば放火されてしまったとしても全部保険金で直すことができます。私の場合は結局再建築を終えるまでに四ヶ月くらいかかりましたが、それでも元通りの生活を送れるようになりました。
放火されてしまうと目の前が真っ暗になります。それでも火災保険に入っていたなら生活を再建することは難しくありません。
放火にあってしまったときにはできるだけ落ち着ける環境に身を置いて、保険金の請求手続きを進めていきましょう。
参考:よくある火災保険の質問(記事中段)