【囲碁】名人戦1局目封じ手予想
一力棋聖が芝野名人に挑戦する第49期名人戦が開幕しました。囲碁界の最も強い2人が激突するので、少し時期が早いですがプロ野球の日本シリーズが始まったような気分です。
1局目は早いペースで中盤まできました。黒115で右辺の白×を切り離して封じ手となりましたが、黒が打ちやすい進行です。
封じ手予想
白は黒115を取って上辺の白石を収めたいですが、黒115は捕まえるのが難しいです。無理に黒115を捕まえに行くと下図のように逆に白が取られてしまう可能性もあります。
極端な例ですが白26まで進行してコウになっても白が苦しそうです(コウ材は黒が有利)。白116(図では16)と左辺に追い込みながら右上の白を補強する展開を予想しますが、右上は黒の勢力下なので白は大変そうです。
右辺は捨てにくい
白×を捨てるのは地合い(陣地の広さ)で黒が有利になるので考えにくいです。
白×が黒に取り込まれた場合、黒は右上だけで約70目、盤面全体で80目はあります。白は左下約30目、右下約15目、左上約10目なので全体で55目。コミ6.5目を考慮しても白は中央で20目以上の陣地を確保しなければなりません。白×を捨てた一例を載せましたが、白24で上辺の黒地を消しても黒25に打たれると白は厳しそうです。
封じ手予想のように左辺に黒115を追い込み、上辺で大きな戦いとなりそうです。
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