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夏休みの詰碁NO.19の補足

今日は以前に投稿した記事の補足です。
コメントを頂いたので深堀りしていきます(コメントや感想を頂けると嬉しいですし、勉強にもなるので大変ありがたいです!)。


黒先黒生で考える

問題図を再掲しますが、まずは黒先黒生で考えてみましょう。
2眼を確保して白から取られないようにします。

まずは黒先黒生で考えてみましょう

正解

正解は黒×です。

正解は黒×です

左上はA、Bが白からの着手禁止点=黒の眼となります。
右下はC、Eが白からの着手禁止点=黒の眼となります。
これで左上、右下の黒石は2眼を確保することができました。
ちなみにDとEは連続して繋がっているので、1つの着手禁止点(眼)と数えます。

着手禁止点

正解図の着手禁止点とは白から置けない場所のことで、
囲碁の「生きる」とは相手の着手禁止点を2つ確保して絶対に取られない状態のことです(2眼を確保する)。

白先黒死で考える

改めて問題図を白先黒死で考えてみます。
白番で左上右下の黒石を1眼にして取ります。
着手禁止点が1つだけだと取られてしまうという意味を理解して頂く上で重要な問題です。

白先黒死

正解

正解は白〇です。

正解は白〇です

白〇に置くと正解図のA、Cの眼を無くすことができます。

続・正解

仮に白〇がアタリなので黒が白〇を取ったとします。

黒は欠け眼になり左上右下とも黒は1眼しかありません

白〇を取ったから黒の眼になる!と思いきや、黒△がコウの形になり、これは眼ではありません(白から置けるので、着手禁止点では無いため)。
このような眼を欠け眼と呼びます。

眼(着手禁止点)が1つだと取られてしまう

最終的に黒のダメが全て埋まったアタリの図を掲載します。

黒のダメが全て埋まった図(黒はアタリの状態)

左上は「b」が眼ですがアタリになる=着手禁止点ではなくなるので、白に「b」に置かれると取られてしまいます。
右下も白が「e」に置けば黒石を取ることができます。
一応、黒は「e」に置いて「d」の白石を取ることができますが、その
形がアタリになるので、どの道白に取られてしまいます。

まとめ

自分の碁石が取られそうになる=相手の着手禁止点を2つ作る。
相手の碁石を取りたい=自分の着手禁止点を1つ以下にする。

上記の点を理解して頂ければ、囲碁がグッと楽しくなりますよ!

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