石穿の囲碁問題 実践編3
今回は置き碁の黒番で被害を最小限に抑えましょう。広い視野で見ることが大切です。初心者の方向けではありませんが、囲碁ってこんな風に考えるのか~と思って頂ければ幸いです。
前回の次の一手と今回のテーマ図【黒番】
実践編2の最後で次の白の一手はどこ?という問題を出しましたが…
実戦は白48に打ち様子を見ました。黒49はAorBどちらに打ちますか?黒は左上をケアしつつ左下も守らなければなりません。
実戦は黒A
実戦は黒Aに打ってちょっとした事件になりました。
通常であれば攻め合いは黒が有利ですが、黒53が癪で手数が逆転して白が黒石を取ることができました。左下の黒石が弱いままで、かつ左上は白から×のノゾキが利く形なので、黒の楽勝モードに暗雲が立ち込めました。
黒Bの方が手堅い
個人的には黒Bに打たれる方が手堅い形でした。
黒53がケイマにツケコシの形で急所ですが、白54に打ち粘るつもりでした。
黒サガリを打てない
黒55でサガリを打つと白58でウッテガエシが成立します。
黒59と左上を守っても白60にノビを打たれると左下の黒は弱い石になってしまい、白から攻められてしまいます。
黒の妥協案
左上をどう手入れ(守備の手を打つこと)するか難しいですが、黒53とサガリを打てば、白×のノゾキをケアできそうです。
白も58まで抵抗しますが、左下の黒は△のコウ争いorCとノビを打てれば全滅を避けられるので、黒は右辺の膨大なアドバンテージを維持しつつヨセに入ることができます。
次回 黒の敗着
実戦は白×のノゾキを打ち、白80まで進みました。次の黒81はどこに打てば良いでしょうか?
ヒントはまだ圧倒的に黒が有利という点なので、白の狙いを徹底的にケアすることです。
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