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【囲碁】一力棋聖の応氏杯優勝と囲碁普及
今日は囲碁普及について。一力棋聖の応氏杯優勝に結び付けてつらつら書いていきます(あくまで個人の感想です)。
囲碁の競技人口が減り続けている
例年10月末にレジャー白書が発表されますが、速報版はすでにリリースされているので目を通しましたが、今年も囲碁の競技人口は減る見込みです(単純計算で推定110万人)。
囲碁の競技人口は2012年は400万人いました。そこから2021年180万人→2022年150万人→2023年130万人と減少し続け、このまま減ると100万人を割る可能性が大きくなりました。
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一力棋聖の応氏杯優勝で普及戦略
そんな中、一力棋聖が世界棋戦である応氏杯に優勝されました。実に日本勢19年ぶりの頂点です。応氏杯はオリンピック同様4年に1回しか開催されないので、分かりやすく例えるならオリンピックの金メダリストが誕生した訳です。個人的には一力応氏杯の期間でどれだけ囲碁の普及をできるかが今後の競技人口を左右すると考えています。
年代に沿った普及戦略を!
年代に沿った普及が必要だと考えています。
・大学生までは学校の授業に導入することで囲碁に触れる機会を増やす
・高齢者の方には認知症予防やコミュニケーションツールとして広める
・30代~40代のヒカルの碁世代の復帰を促すイベントを開催する
この枠組みに一力棋聖が世界一になった!という明るい話題を加え普及に繋げて欲しいです。競技人口が減っているのに危機感を持たれている方が多いので、次の応氏杯までに○○万人増やします!など公式に目標を掲げ、逆算した普及戦略も必要です。
日本囲碁界の底上げが必要
一力棋聖が凱旋会見で仰っていましたが、日本囲碁界の底上げも必要です。
一力棋聖が応氏杯優勝を決めた同日に農心杯という別の国際棋戦が行われました。日本の井山先生が出場されましたが残念ながら敗退となりました。日本勢の特徴として早碁や持ち時間が少ないと勝ち切れない傾向にあります。
応氏杯はルールがかなり特殊で3時間30分の持ち時間に加え35分の持ち時間を3回まで得る事ができました(1回につき2目のペナルティ)。一力棋聖は決勝の3局とも追加の持ち時間を得て勝ち切りましたが、農心杯などは1時間を使い切ったら1回60秒の秒読みと持ち時間が短いので、そうした早碁の国際棋戦でも結果を残せるかが注目です(農心杯には一力棋聖も出場します)。
積極的に新しい取り組みを!
農心杯は5人1組の勝ち抜き団体戦ですが広瀬七段が初出場されました。残念ながら敗退されてしまいましたが、若手の棋士の方がどんどん経験を積むことも重要なので、来年も出場して欲しいです。
新しい取り組みとして一力棋聖が応氏杯を優勝できたのは許家元九段が通訳と研究相手を兼ねて同行したのが大きいと言われています。同行は初の取り組みと聞きましたが、理事も刷新され積極的に新しい取り組みが行われているのは応援したくなりますね。
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